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#20 スペインで栗ご飯を炊けるわたしはきっとどこでも生きていける

急に秋が進んできたバルセロナ。ついに最低気温が一桁になってきた。寒さ対策としてお布団やマフラーを買ったり、毎晩温かいお茶をいれたり、小さなことの積み重ねで、苦手な寒さを乗り越えていきたいと思う。ついに、ヒートテックを着てしまったけれど、良いよね。

11月になって見かけたクリすたんど

秋といえば、食欲。スペインでも食欲が止まらない。スペインの秋を象徴するものの一つにクリ・サツマイモスタンドがあるけれど、11月になるとあまり姿を見なくなった。

季節の移り変わりは早いから、スーパーで売っている旬の食材も変わっていくだろう。その前に、生まれてはじめて、クリを購入してみた。値段は1キロあたり、4.9€くらい。300グラムくらい買った。

ツヤッ

目的はもちろん!!!秋の味覚、栗ご飯。

クリスタンドが出現したころから、ずっと栗ご飯をつくることを心に決めていたのだ。(というのも、最近炊き込みごはんにはまっていて、いろんなレシピをみていると、秋の味覚は栗ご飯のレシピも載っていたのだ。)はじめての試みなので、ワクワク・ドキドキ。

渋皮が大変だ

まずはクリをお湯につけておいて、鬼皮を剥く。そして熱湯につけて渋皮を剥く。クリを半分に切って、昆布からとったお出汁とお塩、みりん、お酒をお米と一緒に炊く・・・。もちろん炊飯器はないので、お鍋で。

ドキドキ

炊きあがったお米に、アジアンスーパーで買ったばかりの黒ゴマを振りかけて・・・完成!!!クリがほっくほくでおいしい~!!これに、お味噌汁を合わせて食べたら最高で、本当に幸せな気分になった。残った栗ご飯は、大切なお友達におすそ分けしました、シェアハピ!

お宝

そして、スペインで栗ご飯を炊けるわたしは、きっとどこへ行っても生きていけると感じた。食材の旬を知り、それを調理し、食べる。これは日本でも、スペインでも共通のこと。自然の流れに沿って生きること、そのもの。

そして、料理は本当に自分のケアになるなと思った。例え、うまくいかないことがあっても、自分でおいしいごはんをつくって、自分の機嫌を取ることができる。そして、栄養バランスもよい!料理をつくるだけで、自己肯定感があがる。

スペインはあんまりお惣菜はないけれど、「今日はなんでもいいや」と思って、ジャンクフードを食べるよりも、こころにも体にもよい。ふるさとや家族から、こんなにも離れた場所で、シンプルだけれどこんなにおいしいごはんが作れるわたしは、きっとどこへいっても生きていけると確信した。

今回のインスピレーションになった本は、山口祐加さんの『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話 』です。


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