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もう何年もスマホでワクワクしていない。

ケータイにハマって20年になる

約20年前、小学生の時にケータイを買ってもらって以降、その魅力に引き込まれケータイ(ガジェット)オタクとして生きてきた。
現ITMediaの前身であるZD Netの記事は隅から隅まで読み込んでいた小学生時代。
朝から晩まで2chのケータイ/PHS板に入り浸り、2004年にはケータイの最新情報やレビューをブログで発信し始めた。
ガラケー時代は主にSHARP端末やドコモのファンでWikipediaの更新などもやっていたので、今でも昔の機種を検索すると当時の自分が書いた記事がほぼそのまま残っていたりする。

学生時代はケータイの事なら泉水に聞いとけ的な感じで友人にも認知されていた。

時が経ち、就職活動ではスマホメーカーやキャリアを中心に内定獲得。
ガラケーからスマホの時代になってからは、正直HW的にはただの板になりつつあったので、行くのをやめてしまった。

そういうわけで大人になってからは特に発信はしなくなっていたけれど、その後もスマホ関連のガジェットメーカーの役員をやっていたりしていたので、実利を兼ねて出来る限り動向は追ってきたつもりだ。
検証用に色んな端末使えたし。

そんな自分にとって完全にスマホがコモディティになったと強く感じる出来事があった。

初めての型落ち端末購入

僕は懐かしのSH900iあたりから先、個人所有の端末はすべて発売日に買ってきた。
ガラケーの時代って新型端末持ってると、みんな「おー」って感じで話題になったよね。

しかし昨日、Galaxy S21を購入した。発売は約1年前、Galaxy S22が間もなく発売されるので、実質的な型落ち端末だ。
別に欲しくなかったのだが、たまたま実質無料でもらえる条件だったのでその前に使っていたS20から乗り換えた次第。経緯は下記の記事を読んでほしい。

無料とはいえ型落ち端末の購入。今までの自分ならありえない行動だ。
2chの携帯PHS板で旧型と新型であーでもないこーでもない言ってた頃なら絶対にはありえない。
あそこでは型落ち端末使ってるヤツには「人権がなかった。」

昔は新型端末を買えば、あらゆる機能を試しまくり、自分の中で何が進化し、何が退化したかを整理して、自分が開発者なら今後どう改善するだろうか?ということを妄想したものだ。

しかし、このGalaxy S21にはなんの愛着も感じていない。
スペックはS20から大して変わっていない上にOSも一緒。
加えてSamsungの優秀な移行ツールの手によって設定からホーム画面の構成まで丸々移行されてしまうので、体験に違いはない。

そもそも、もう何年もスマホを移行して感動したことなんてない。

自分にとってメインのAndroid端末の変遷はこんな感じ。

Xperia ray→Xperia Z→Xperia Z3 Compact→Galaxy Note8→Pixel3 XL→Pixel3→Galaxy S20→Galaxy S21

小型と大型を行ったり来たり。
この遍歴の中で、2018年のPixel3 XLが自分の中で一つの到達点だったように感じる。特に4つの点で自分の中で不満を感じないレベルに達してしまった。

スペック
自分の用途においてCPU,GPU性能で不満を感じない。
ワイヤレス充電やFeliCaなど自分にとって欠かせない機能がすべて揃っている。

サイズ

ここまで来るとデカくて使いづらいなと思っていた。

カメラ
コンピュテーショナルフォトグラフィ時代の幕開けを感じた。夜景モードの衝撃たるや。自分の中でこれでカメラ性能は必要十分になった。

操作性
ジェスチャーUI,Googleアシスタントなど、現在に繋がる操作体系やユーザー体験が生まれた。

これを裏付けるように半年ほどでPixel3 XLからPixel3にダウンサイジングを果たしている。
ジェスチャーUIはいいんだが、サイズでかすぎて戻るジェスチャーで指が届かなくてつらかった。

そして2020年のGalaxy S20への移行だ。2週間くらい使った後こんなツイートをしていた。

2年前の端末でいいと言っている。
ガラケー時代に2年前の端末なんて古臭くて使えたもんじゃなかったことを考えると、いかにスマートフォンが成熟してしまったかがわかる。

結果的にGalaxy S20は2年間大した不満もなく過ごせる名機だった。
防水防塵、十分なカメラに使いこなせるサイズ感、120Hzの有機ELディスプレイにFelicaにワイヤレス充電と、必要なものはすべてある。

ただ、それらは2018年のPixel3には既に備わっていた特徴でもあり、劇的なユーザー体験の変化を齎してはいない。比べればいい所はあるが、普段は気づかない。

実はこの2機種で最も大きな違いとして5G対応というものがある。
思えば2Gか3Gになった時、そして3Gが3.5Gや4Gになった時、明確に出来ることが変わった。

しかし、今の所5Gを活かしきるコンテンツが出てきてないことも、停滞を齎している気がする。
使ってるアプリなんてTwitterやSlackやYoutubeなどもう5年あるいは10年近く変わってない。

せっかく5Gエリアに入ったとしても、家のWi-Fiと同じくらい早いなーくらいにしか思わなかったり、ドコモで5G入っちゃうと逆にパケ詰まりしてしまったりとマイナスまで見えてしまったのが痛い。

折りたたみスマホが自分の中では希望ではあるが、大画面が必要かと言われるとね…(小型端末を好むタチなので)

そろそろ、何年かぶりに心から欲しい!と思える端末が出てくることを祈ります。
せっかくならワクワクして新しいデバイスを買いたいのです。

表示デバイスとしてのHWとUIとしてのタッチパネルの限界なのかなとも思えるので、CyberneXのBCI(Brain Computer Interface)の完成を早く実現してもっといい体験を作るのも僕の仕事の目標かな。

では。

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