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エンニュートLOのデッキレシピと使い方ガイド

1. まえがき

 初めまして。富山県でポケモンカードをしております、Rと申します。このnoteでは、私のレシピを用いて、エンニュートLOについての解説等を行います。
 シティを終えた直後の段階では、noteを書こうとは思ったのですが、増えてきているデッキタイプなので、noteを書く必要性も薄いかなと考えるようになりました。しかし、先日投稿されていたとある記事が私のレシピを使用していました。それも、特にレシピ使用の断りが無く、意味不明な記述等が散見されるものでした。私は、他人の理解不能な文章を含む商用目的の記事によって自分のデッキが解説されていることに納得がいきませんでした。そこで、そのレシピの使用者本人が書いた方が、エンニュートLOについての理解が深まるのではないかと考え、noteを書くこととなりました。
 残している成績としては、シティリーグベスト16とジムバトルでの成績程度ですが、エンニュートLOに興味をお持ちの方にとって参考となれるようなnoteにしたいと考えております。基本的には、レシピと3.3項さえ理解して頂ければ十分です。
 noteを書くこと自体が初めての経験ですので、拙い文章となってしまうかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです。

2. エンニュートLOのレシピとカードの採用について

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 noteの最初にも載せましたが、レシピは上記の物を使用しております。採用した主なカードについて、使用場面や採用理由などの解説をしたいと思います。(エンニュートはデッキコンセプトであるため、解説を省いております。また、ヤトウモリのタイプが違うのは、無論オーキド博士のセッティングのためです。アブリボンに関しては、3.1項で重要性を後述しております)

2.1 グズマ

 カウンターキャッチャーがあるため、あまり採用する理由を理解して頂けないかもしれないですが、明確にこのカードを使用するメリットが存在しています。それは、相手のポケモンを縛りつつ、自分のポケモンを入れ替えられることです。
 カウンターキャッチャーを使用する場合、自分のバトル場のポケモンは、理想的な状態(アローラロコンやヤレユータンなど場合による)にしておく必要があります。しかし、Uターンボートを引けていない場合、バトル場のポケモンに対して、逃げエネを貼る必要が出てきます。その場合、前に出したいポケモンがアローラロコンであれば、エネルギー0で「みちしるべ」を使用できますが、ヤレユータンだと「リソースマネジメント」が打てなくなってしまいます。そこで、グズマを使用することで、相手の不要なポケモン(技の打てないポケモンなど)を前に出しつつ、「みちしるべ」や「リソースマネジメント」を使うことが出来るため、一石二鳥です。

2.2 メイ
 このデッキの特色の1つとして、このカードが挙げられると思います。このカードの使用場面は2つ存在しており、1つはバトル場でポケモンが倒された際に、エンニュートやアブリボンなど、山を掘り進めるために必要なポケモンやトレーナーズを持ってくることができるため、序盤の展開力の向上に繋げられる点です。もう1つは、フリーザーGXの起動に必要なカード(基本水エネルギー、フリーザーGX、必要なトレーナーズ)を全て揃えられることにあります。引きの善し悪しに関わらず、相手のエネルギーを落とすことが出来ることは非常に大きいと思います。

2.3 フィールドブロアー
 グズマを使用されて、エンニュートが倒される際に、エスケープボードのついているジラーチを一旦挟むことによってトレーナーズを回収されてしまうことを重く見ています。以上より、主にエスケープボードを割る目的での採用です。

2.4 ラナキラマウンテン
 フィールドブロアー同様、相手の展開を妨げるため、ジラーチを縛る目的での使用が大きいと思います。その他にも、様々なデッキへの採用率の高い、カプ・テテフGXやデデンネGXなどの逃げるエネルギーを2にすることで、相手のバトル場のポケモンをより縛り易くなるのは大きいと思います。相手の手札にポケモン入れ替え等の入れ替え系が無い場合などで中盤に1ターン稼げる可能性が増すことや、バトル場のカプ・テテフGXなどにエネルギーを2枚貼ることを強要できる可能性があるのは大きいと思います。一方こちらは、進化ポケモンのエンニュートやアブリボンにUターンボードを貼って、影響を受けなくすれば問題ありません。(基本的にアローラロコンやヤレユータンはバトル場で倒されるので、逃げる局面は限りなく少ないです)

2.5 フリーザーGX
 相手のバトル場のエネルギーを一気に割ることのできる強力なカードです。アブリボンやメイなどでカードをそろえて、有効なタイミングで使いましょう。
 不要なサイドを与えないように、確実にフリーザーGXが返しで倒されない盤面だと判断した場合にのみ使用します。注意点として、フリーザーGX自身のエネルギーもGX技でトラッシュされてしまうため、逃げエネ2のフリーザーを逃がすことは基本的に難しいです。そのため、次ターンにはグズマを使ってベンチに下げてあげましょう。ジュジュベ&ハチクマンの追加効果でトラッシュに落としてあげることも有用です。(マチスの作戦→グズマ→ジュジュベ&ハチクマンと使うと無駄がありません)

2.6 カプ・テテフGX
    このカードだけ、他のカードとは違った切り口になると思います。それは、結果として不要なカードだということです。
 メイを持ってくることや、初手にウツギ博士のレクチャーやオーキド博士のセッティングが来なかった場合の代用として考えていたのですが、スタートしてしまうリスクやベンチを圧迫してしまうデメリットを考えれば、ポケギア3.0などの他のカードに変えるべきだと思います。

3. エンニュートLOの使い方

3.1 最序盤~序盤の立ち回り
 初手にウツギ博士のレクチャーかオーキド博士のセッティングが来ることをお祈りしてください。初手に使うことが出来た場合は、ヤトウモリ, アブリー(メタモンでも可), アローラロコンが場に並ぶように選択します。そして、「みちしるべ」を使用して、エンニュート, アブリボンを回収します。次ターンからは、エンニュートを並べつつ「あぶりだす」でカードを引いていきます。
 ここまででの重要な点として、サイド落ちしていない限りは、アブリボンを優先的に立てることです。その理由として、基本炎エネルギーが10枚しか採用されておらず、エネルギーと炎の結晶が引けないことが重なってしまった場合、手札のエネルギーが尽きてしまいます。また、リセットスタンプを打たれた後の手札に基本炎エネルギーが来ない可能性もあります。これらを防ぐことが出来るアブリボンは、最優先で立てて頂きたいです。
 場の完成形としては、ベンチは、エンニュート3体, アブリボン, 空き枠にしておくか、ヤレユータンなどの技を打つポケモンにしておきましょう。これにより、安定したドローと回収を続けることが出来ます。エンニュートがグズマなどによって倒されてしまった場合は、ヤトウモリをすぐに立てたり、レスキュータンカで回収するなどしましょう。(その際のリソースマネジメントで回収するカードはよく考えましょう。2枚のレスキュータンカの回収が不能になると詰みになってしまいます)
 序盤だけではあるのですが、空き枠に4体目のヤトウモリやエンニュートを立てて置くのも、グズマに対するリスクヘッジとなり得ると思います。

3.2 中盤の立ち回り
 基本的には「あぶりだす」を使用してカードを引いてきます。グラジオなどを使用しつつ、必要なカードを集めて下さい。また、タイミングを図りつつ、カウンターキャッチャーやグズマなどで、相手の動きを縛っていきます。場合によっては、フリーザーGXでエネルギーを割ってあげることも大事です。(相手のベンチポケモンに満遍なくエネルギーが張られてしまった場合など)
 重要なこととして、ムサシとコジロウやプルメリなどを使用して、不要となったカード(ウツギ博士のレクチャーやオーキド博士のセッティング、余った種ポケモンなど)を捨てておいてください。ハンデスしきれていない限りは、いつリセットスタンプを使われてもおかしくありません。そのため、可能な限り使われたとしても復帰が容易になるようにしておくことが重要です。
 ムサシとコジロウを打つ前にリセットスタンプを打っておくことも効果的だと思います(リソースマネジメントで使いまわすことをお忘れなく!)
 もし、中盤でヤレユータンが引けなかった場合は、バトル場をアローラロコンにしておいて、ヤレユータンを回収しましょう。その際、Uターンボードも引けていない場合、ヤトウモリをベンチに出して、手張りしておきます。これによって、次のターンにヤトウモリについているエネルギーを逃げエネとして払うことで、確実にリソースマネジメントを打つことができます。すでに場に出ているエンニュートに手張りをすることはオススメできません。その理由として、グズマでそのエンニュートが呼ばれやすくなってしまうからです。呼ばれてしまうと、エンニュートが減るだけでなく、再度逃げエネを払う必要性が出てきてしまいます。一方で、代わりのヤトウモリをベンチに事前に出している場合、エンニュートがグズマで呼ばれても、逃げエネが払えるヤトウモリが残るので、次のターンにリソースマネジメントを使うことができますし、新しいエンニュートを立てることに繋がります。

3.3 後半での立ち回り
 相手のサイドが残り2枚になったタイミング
(ホワイトホールのマタドガスを採用する場合は3枚)で動き出します。この段階では、(自分の山札が限りなく0に近いことを条件として)エンニュートが2体いれば十分です。また、アブリボンはすでに仕事を終えています。
 以下に立ち回りについて、箇条書きで説明していきます。相手のサイドが2枚以下になるまでに、以下に出てくるカードは揃えておく必要があります。

(相手のサイドが2枚になったら)
1.  リセットスタンプを使います
2.  ムサシとコジロウ→相手の手札が0枚になります
3. カウンターキャッチャーで不要なポケモンを前に出します
4. ザクザクピッケルで相手のトップを操作します
5. リソースマネジメントで、
 ザクザクピッケル, 結晶など必要カードを回収しておきます

恐らく、これによって相手は次の番では何もできません

次の自分のターン
1. マチスの作戦→ジュジュベ&ハチクマン×2を使用します
 これで、相手の山札を6枚トラッシュすることが出来ます
2. ザクザクピッケルでトップ操作します
3. ともだち手帳で、ジュジュベ&ハチクマン2枚を回収します
 (基本的に山札0で使うので、カットが不要で時短できます)
4. リソースマネジメントで、
 ともだち手帳, マチスの作戦, ザクザクピッケルを回収します

後はこれを繰り返すことで、
基本的には相手に何もさせないままLOを成立させることができます。

4. エンニュートLOが不利なデッキ

4.1 三神デッキ

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 オルタージェネシスGXよって、サイドを2枚以上取られてしまうため、こちらの猶予が少なくなってしまうことが、不利となる要因です。また、エンニュートLOでは、いわゆる「フーパLO」などのように、相手の技自体を受けることは出来ないことが難点です。
 プルメリやフリーザーでエネルギーをトラッシュしたり、バトル場を縛って戦っていくことができれば、勝てないわけではありません。しかし、引きが悪ければ、そのまま負けてしまう可能性は高いです。

4.2 非GXのドロー要員の入るデッキ(ゴルーグなど)

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 これらのカードはシルヴァディGXやゾロアークGXなどとは異なり、無人発電所では防ぐことが出来ません。そのため、ハンデスを決めたとしても復帰をすることは比較的容易であり、負けに繋がってしまう可能性は高いです。相手のエネルギーをいかに割っていくかが、勝利のカギになると思います。

5. まとめ

 いかがでしたでしょうか。この記事によって、エンニュートLOに興味が出たり、立ち回り方への理解が深まっていただければ幸いです。私のもの以外にもレシピ等存在しておりますので、ご自分に合うようなものを探していただければなと思います。
 1つ表明しておきたいのですが、LOは決められたルールの中で勝ちを目指す正当な手段です。遅延行為などの影響はどうしても受けやすいですが、ルールで認められたデッキがルール外の行為によって割を食ってしまうのは、あまり気分のよい物ではありません。どのデッキと当たった時もそうだとは思うのですが、遅延などの卑怯な行為で勝利しようとするプレイヤーが減ることを願うばかりです。
 最後に、某ポケカ記事様におかれましては、私の記事をご一読の上、エンニュートLOについての記述を改めていただきますことを強くお願いして、この記事を締めたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。もし、ご意見等ございましたら、Twitterの方に頂ければいくらでも対応しますので、ご遠慮なく仰ってください。

謝辞

 この度、11月4日に岐阜県可児市において開催されましたシティリーグにおいてベスト16という結果を残すことが出来ました。ここに、カードを貸してくれた方々、LOというデッキタイプに対して、嫌な顔1つせず練習に付き合ってくれた方々、一緒に行ってくれた方に深く御礼申し上げます。

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