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人と関わるということ

先日、初めて訪れる場所へ向かっていた時のこと。

知らない景色に囲まれると、どうしても心拍数が上がってしまう。

今日のような夏日まで気温も上がっていないのに、汗がじわじわ出始める。

しかも着いた先でやらなければならないこともある。

不安ごとが積み重なるほど、歩く脚が重く感じ、筋肉が恐怖から逃げようとしているのが分かる。

昔から悩まされてきたこの症状、現在はいくつかの対処法を心得ている。

簡単なものを一つ挙げると、周りをよく見ることだ。

自分は人と話すと身体が楽になる。

困っていそうな人を見かけたら声をかけてみたり、何の心理現象か、顔を上げてキョロキョロしていると道を尋ねられるなど、逆に人から声をかけられる率が上がる。

日本人は特に、みんながマスクをしているからとまだまだマスクをつけている国。

悪い意味で同調圧力とも言われたりするが、みんなと同じことをしているというのは、一種の安心感が得られる。

僕にとっては見知らぬこの街を、地元です感たっぷりに往来する人々を見ることで、この地域は怖い場所ではないことを確認できる。

だから症状が落ち着くんだと、僕は推測している。

上を向いて歩けとは言わないが、せめて前を向いて歩く、たったそれだけのことでつらい症状は和らいでくれる。

宮城で被災した一人の少年を助けたのは熊本から派遣された警察官。

5年後に熊本地震があると、その宮城の少年は熊本にいるその警察官のために何かできないかと行動を起こす。

つらい出来事は誰の身にも降りかかる。

助け合い、支え合いは、生きる力を与えてくれる。

人と関わるということは、やはり大事なことなんだと思い知らされる。

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