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円満に、円満に

3月は、一年の中で最も離婚件数の多い時期らしい。

そう言われると、僕の周りでは「離婚報告」のタイミングこそバラバラだけど、よくよく聞くと届け出は年度末、というのは何件か聞いたことがある。

誕生日やイベントごとの、おめでとうの言い合いのようなものが一段落して話題が切り替わった頃に、そっと伝えてきてくれる。

僕が知る限りではスッキリサッパリな人が多い印象だけど、腹の中なんて分からない。

すごく憎み合いながら永遠のお別れをしているかもしれないけれど、子どもがいればその感情は自分1人の中に隠し続けるのかもしれない。

一度でも人と深く関わるって、本当に大変なんだな。

僕の両親は昔ながらのタイプで、収入と家事が百ゼロの父と、家事と収入が百ゼロの母。

母一人で生きていく方法はいくらでもあるけれど、「既婚子ども有り町内会で活躍」のステータスが欲しい母に付け込んで、家のことは暴力しかしない父の身勝手が許されるというバランスで我が家は成り立っていた。

母の欲望の中に、「子どもの幸せ」が一ミリでもあったら、と考えることはよくある。

子どもの感情を無視してでも「町内会で活躍する既婚者」を手に入れ、維持したかった母とはかなり乖離したキャラクターだが。

子どもの幸せについて考えるとしたら、

・・・想像がつきにくいけれど、きっと父との結婚を選択していなかっただろう。

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