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書評 日本への警告 ジム・ロジャーズ

図書館で借りた1冊で、これまで著者の本は読んだことがなかった。2019年に出された本で、その後のコロナやウクライナの情勢を踏まえると、著者の中国、ロシア、北朝鮮に対する見方は楽観的にすぎる。ただ、日本に対する悲観的、というか批判的な見方は、当時と今も変わらない印象だ。黒田日銀のとった金融政策は一時的な効果はあったが、人口減少への対応などは無策だったと指摘する。最近の著者のインタビューを検索すると、第3次世界大戦に対する危惧を持っており、同書を出した頃とはやはり認識が相当変化しているようだ。後半では、著者のこれまでの投資体験から得た、成功法則と失敗からの学びをまとめているが、重要なのは「情報」だと強調する。SNSが発達するなかで、情報の見極めは大切だと感じた次第。

#書評 #ジム・ロジャーズ #投資