見出し画像

BLとゲイ向けにおける「ノンケとゲイの恋愛」の描写にありがちなこと

今回はBLにおける「ノンケとゲイの恋愛」にありがちなところとゲイ向けにおける「ノンケとゲイの恋愛」にありがちなことを話したい。

まず、BLに出てくる「ノンケ」というのは、(☆RRR☆の作品にも言えることだが)ゲイ(ウケ)の女性らしいところに惹かれる描写が多い。ゲイ(ウケ)は男であるのに女性のようだ。正直「それなら、はなからウケは女性にすればいいやん」と言われてしまいそうである。これは自分で説明しながら耳がイタイ。☆RRR☆のウケもとても女性らしいのが多い(まぁこれには自分の好みの問題もありますが・・・)

ただ、ノンケがゲイを可愛いと思う瞬間がもしあるのならば、女性らしい男性を可愛いと思うものだと思う。現に男の娘などはノンケ需要もあるのでその一例である。

なので、ノンケとゲイの恋愛を描く場合は、自分はノンケが錯覚しやすいようにウケを女性らしく描いているという理由が大きい。

正直、バイセクシャルの自分にはノンケの気持ちはわからないけれど。いくら外見が女でも戸籍が男というだけで嫌うノンケもいれば、男の娘が好きなノンケもいるのでノンケというのはよくわからない生物だ。
だから、セクシャリティの違うノンケを攻めキャラとして描くこと自体が無謀ってことはわかっている。

ただ、逆にいうと自分はゲイではなくてバイだから、ウケを女性らしく描くことに抵抗がないとも言える。

勝手な推測だけど、ゲイは女性らしさに魅力を感じないからゲイなので、女性らしさのどの部分がかわいいと思うのかわからないような気がする。つまり攻めキャラが女性らしいウケに対してカワイイと思う感情がわからないので、描けないという感じかな。

でもだからと言ってBLがノンケとゲイの恋愛を忠実に再現しているかと言われたら違う。そもそもBLに出てくるような女みたいなゲイは非現実的だ。
加えて女性が描く大抵のBLは攻めもウケも中身が女性なことが多い。全体的にキャラクターが男性らしくない。そういう問題もある。

一方で、ゲイが描く「ノンケとゲイの恋愛」にありがちなのは、たいていの場合、ノンケはウケ(ゲイ)の素朴さに惹かれる場合が多い気がする。素朴でかわいいっていうのはバイとしてはよくわかるけど、ノンケとしてはどうなのだろうか・・・。素朴な男性というのは、ただの男性であり、ノンケが恋するきっかけにはならないように思う。

自分も、男である自分を男と認めたうえで愛してほしいと思う感情はよくわかる。だから、BLよりゲイ向けの漫画のほうが感情移入しやすいという点がある。

でも、ノンケとゲイの恋愛の描写がリアルかといわれたらわからない。

(唯一、ラセルさん(Twitter⇒@heruga2008)という方がいるんですが、「二人ぼっちの広い世界」における比呂さんと恭太くんの恋愛関係はお互いちゃんとノンケとゲイであったと思う。)

というように例外的な人はいますが、基本的にゲイ向け漫画におけるノンケとゲイの恋愛表現にもBLと同じように「なんか違う」と思う部分がある。

まぁ、ノンケというセクシャリティとゲイというセクシャリティを混ぜること自体が矛盾した表現なのかもしれない。

でも、ノンケって人気ジャンルだよな。それってバイじゃだめなんかな・・・。

やっぱり叶わぬ恋のようなところから恋が生まれることに意味があるんだろうな。

もし、できることなら、自分もいつかノンケとゲイの恋愛を正しく描いてみたい。

ノンケとして男を可愛がる時、どういうときか、それに愛を含ませるならば、どうすればいいか、そこが描けるようになったら、BLとゲイ向けを超越した漫画になるんだろうな。

まぁむずかしい話で。

もしよければあなたの意見をください!
以下のマシュマロから匿名で意見を送れるので、あなたの思う「ノンケとゲイの恋愛」について意見をください。