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盛岡生活記

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日々変わる盛岡、その時々の風景を忘れてしまわぬよう今日もnoteに盛岡を綴っています。いつか自分が読み返した時、誰かがこのnoteを読んでくれた時、 その風景を思い出せるように。
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#morioka

松の内も過ぎまして

明けましておめでとうございますの挨拶、もう遅いかなと思いつつ、今年初めて会った人には思わずこう言ってしまう。 新しい年の始まりです!なんて、ネットやメディアが盛り上がってたのはほんの10日前なのにね、もうすっかり「新年の特別感」は消え去り、良くも悪くも普通の日が戻ってきちゃったね、おかえり日常。 2022年初投稿、さて今年はどんな風に過ごそうかしら。 約2年ぶりに再会した親友Sと今年について話した時、頭に浮かんだのは「写真を撮ること」と「文章を書くこと」だった。 この

note

岩手県盛岡市内丸に、その名もnoteというカフェがある。 櫻山神社のすぐそばにある建物、その外壁に刺さっている白い旗が営業中の目印。 通りを1本入って右手側にある小さな入り口、細くて狭い階段を慎重に上ると店のドアが現れる。 店内は温かい色の照明。 私は櫻山神社の通りが見下ろせる窓際の席が好きで、空いていればそこを選びがち。 至るところに本や雑誌、映画のポスター、お洒落な雑貨。 行く度に感性をくすぐられる。 ドリンクやデザートはもちろんご飯も食べられるから、いつど

代理の代償

今、訳あって経理の仕事を手伝っている。 普段は「企画運営」みたいな職種で働いてるけど、件の新型コロナの影響で私の抱えていた企画が吹っ飛んでしまった。 さらに、経理事務の担当者が退職することになり、手が空いてしまった私が経理の代理を務めることになってしまったのである。 え、経理って数字に強くなくちゃダメじゃない?私数学どころか算数すらままならないんだけど? なんて言葉言えるはずもなく。 ていうか、やるしかない、じゃないとうちの職場が回らない。 そんなわけで、請求書の

白くない盛岡

寒くない、雪がない。 アスファルトむき出しの白くない盛岡。 今朝はちょっと雪が降った。 通勤の道端、じゃれたであろう野良猫の足跡がくっきりしてて可愛かった。 道路に残った痕跡を辿るのは楽しい。 昼前にはすっかり溶けて消えちゃったけど。 ◇ 雪あかりの夜は本当に明るい。 しんしんと雪が積もる日の気温って意外に低くないから、降り積もる様子をずっと眺めていたくなるもの。 最近、雪あかりを見ていない気がする。 ここ、雪国なのにな。 ◇ 2月になったら少しは積もる

それぞれの師走

世はクリスマスムード一色ということで、盛岡の街も心なしか浮き足立っているように感じる師走の暮れです。 この間、盛岡市内の開運橋を通ったら素敵なライティング発見! 七色、さながら虹🌈🌈 今年の盛岡は雪が少ないのかしら、ホワイトクリスマスにはなりませんでしたね。 相変わらず寒さは厳しいけれど。 ◇ 学生の頃は「クリスマス」って言葉に意味もなくワクワクして心もちソワソワしていたけれど、社会人になったら年末年始のことばかり考えるようになり(仕事納めとか忘年会とか実家への帰

跡形もなく

なくなってしまった。 建っている姿に見慣れてしまっていた自分に気付いた。 盛岡市内開運橋そば、ホテルルイズ 確かに、頻繁に使っている訳ではなかったけどさ、 大通りで飲んだ帰りに1階のコンビニでデザート選んだなぁ さんさのときかき氷買ったなぁ 屋上のビアガーデン家族で行ったっけなぁ、早い時期に行ったから誰もいなくて貸し切り状態だったのがちょっと面白かったなぁ テナントに入ってた中華料理屋さん、美味しかったなぁ なくなっちゃったんだなぁ ◇ 屋上のビアガーデン

べるでデート

大学時代に所属してたサークルの後輩(女の子)とデートしてきた。 その子は8歳年下、つまり私が在学してた頃、彼女は中学生だった。 同じ時、同じ場所にいなかった子。 それがある日をきっかけにものすごく仲良くなり、2人でご飯を食べに行くまでになった。 彼女はまだ未成年なので、行くお店は居酒屋ではなく「ご飯屋さん」に絞られる。今日は盛岡市民なら誰でも知っているであろうハンバーグレストランのべるに行ってきた。 べるは全国チェーンにもなっているびっくりドンキーの1号店。 有名

橋だらけの街、盛岡

盛岡には大きな川が流れている。 北上川という名前、岩手県外在住の方は知っているのかしら。 とにかく、でっかい川が県庁所在地にどーーんと通っている、それが盛岡市。 故に、やたらと橋が多い(と私は思っている)。 舘坂橋、夕顔瀬橋、旭橋、開運橋(別名 二度泣き橋)、不来方橋、富士見橋、上の橋、中の橋、下の橋、与の字橋、明治橋…… とにかく、やたらと橋がある。 ◇ 盛岡には昔お城があったから、周囲に川が流れてることは守備の面から考えれば大きなメリットだったのだろう。

トレジオン盛岡店

◇盛岡市木伏緑地 盛岡駅前の開運橋から旭橋までの川沿いに新しくできたエリア、飲食店やアウトドアスペースが広がる盛岡の新名所! 今月始め、その中に新しくできた「トレジオン盛岡店」へ。 【トレジオンについてはこちらへ→https://tregion-bal.com/news/?p=167】 東京都赤坂にある、東北の食材を使ったお料理が食べられるお店。しかも、このお店をやってらっしゃる方は東北地方出身ではないそうで、震災をきっかけに東北と縁を持ち、東北の為に活動しているのだ

おじさまのバッグ

通勤中、盛岡駅や開運橋を通る。 それはそれは沢山の人とすれ違うのだけど、何故か結構な確率で目についてしまうものがある。 それは「おじさまのバッグ」である。 大体の人はいわゆるサラリーマンって感じの服装で、スーツに上着、黒っぽい靴に鞄。 黒、紺、茶、グレーあたりの色を纏ってる人がほとんどだから、かえってやたらとハッキリ見える。 もったいぶらずに言います。 見えてしまうのはおじさまのバッグについてる 明らかに可愛すぎるキーホルダー!!!ある人は反射板素材でできた四つ葉

初冬の盛岡

毎日浴槽にお湯張ってあったまりたい私 VS でも水道代とガス代が気になって躊躇ってしまう私 気温と己の寒さへの抵抗力を天秤にかけながら日々の過ごしている盛岡在住の卯月です。 盛岡はすっかり冬の空気に変わってきた。乾いた冷たい風が吹いて、鼻で息を吸うと鼻の奥がツーンと痛くなる。岩手山も徐々に白くなってきて、県内ニュースで白鳥の飛来が話題にのぼっている。 盛岡は本州一寒い土地?らしい。確かに真冬は殺人的な寒さだし(ちょっと言い過ぎか)、水道管が凍ることも珍しくない。

雨の夜、待ち合わせ

10月も終わりに近づいた頃、雨の夜に私はカワトクの入口に立っていた。 カワトクとは、岩手県盛岡市にある老舗デパートのこと。1階は化粧品売り場になっていて、なんとも言えない芳醇(?)は香りが漂ってる。私はその香りを「大人の女性の香り」だと思っている。上の階には婦人服、紳士服、寝具、ギフト、キッチン用品、書店などなどの売り場があり、地下には食料品、最上階はレストランエリアになっている。 盛岡市民、いや、岩手県民にとってのTHE 百貨店、THE デパートというべき建物がカワトク

真冬へのワープ

夜、家で大好きな舞台のDVDを観ていたときのこと。 夜だからね~~ご近所のご迷惑にならないよう音量調整しながら観ないとね~~音声は小さめでね~~ って思ってたら、外から聞こえてくる虫の声がやたら大きくて驚いた。あれ、ほんの2週間くらい前に観てたときは全然気にならなかったのに。 たしかに、ここ数日で盛岡は一気に秋めいてきた。朝夕は涼しいし、街中で半袖を召した人は随分少なくなった。空の青さから真夏の煌めきが薄れた。 あぁ、秋が来るなぁ。盛岡の秋は短い。 紅葉前線は一瞬で通