勘違いメガネ

 カネコアヤノの生配信ライブを観ながら、渋谷のルノアールでひとり泣いた。すごく大きいものをみたり、とてもきれいなものをみたりすると、うれしくなって涙が出る。ギターも弾けないし、歌も歌えないのに、いつかああなりたいと思って見たり、「くそ!やられた!」と訳も分からず悔しくなったり。きっと僕だって、いつか僕だって、人に大きくてきれいな何かを見せてやるんだって、しつこく自分に結び付けて、涙を流す。昔、SAKEROCKの解散コンサートに行ったときには、「あとは頼んだぞ。」と何かを託されたような気になって泣いたし、昔、母に連れられEXILEのライブに行ったときには(ちょっと今は「母に連れられEXILEのライブに行った!?」という疑問は心の中に閉まっといてください。)、そのあまりの大きさを前に「いつか超えてみろ。」と試練を与えられた気になって泣いた。僕は根っこがポジティブな自意識過剰勘違いメガネ。いつかビッグになって、この勘違いを美談にする。

 

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