見出し画像

結婚制度がわからない

昨年の3月3日、このタイトルだけ書き残していた。何か色々書きたかったのだけれど、全くまとまらなかった。でも一年経ってこのタイトルを見て、やっぱり結婚制度そのもの自体がよくわからないと思った。興味がないとかそういう以前に、よくわからない。べつに「結婚」はあっても、「制度」はなくてもよくないか?と思ってしまう。当人同士、好きな人同士でくっついたり離れたりすればそれでいいのではないか(好きな人たち同士でくっついて幸せ、それは大変喜ばしい)。共同親権の問題でも、なぜ弱者に立たされやすい女性側が不利になるよう働くのかわからないし、いまどきなぜ同性同士で結婚できないのかもわからない。

もともとの性分というか、決まりごとについて上手く飲み込めないことがある。「これはそもそもそういうふうに決まっているんだ」と言われてもよくわからないのだ。というか、そういう風に言われるとますますよくわからなくなる。納得しないと底から理解できないたちなのだと思う。こんな感じなので校則の類はいつも意味不明だった。別に反抗しているつもりはない。わからないだけなのだ。

習い事に行くと年輩の女性からそれぞれ別に「結婚していないの?」とか「結婚した方がいい」と言われた。「余計なお世話だな」と内心思うと同時に、どうして彼女たちはこぞって結婚をすすめるのか?と疑問に思った。別に悪意があるわけではない。いや、気づかないだけで少しはあったのか?よくわからない。ある年輩の女性からは「寂しい!」と言われた。しかし、強がりでもなんでもなく、なぜ未婚が「寂しい」のか、よくわからなかった。人といる時も1人でいる時も、寂しさって減ったり増えたりするのだろうか。あ、するか。でも意思疎通ができると思ったら、案外できないとか、そういうことの方が寂しさを覚えるけれど。寂しさの感じ方も千差万別だと思う。状態だけで決めつけられるのは不愉快である。老後が不安だから誰かといた方がいいなら、別に結婚相手でなくてもいいのではないかとか、そういうことをここ一年くらい、ちまちま考えていた。老後というか、たった半年先だって、どうなるかわからないし未来とか予測不能すぎる。これは受けてきた教育がことごとく崩壊しているのをリアルに感じる世代だからだろうか。だって税金が高い国は「ゆりかごから墓場まで」がセットになっているから、税金が高いと教わった気がする。今じゃ信じられん。
話を戻す。一年経っても結局「結婚制度ってなんだろうな。よくわからないな。以上。」という感じ。で、これ以上自分の中で特に盛り上がりもしない話題だなとも思ったし、少子化も起こるべくして起こっているなと思ったので、タイトルだけ置いておきます。少子化については地球規模で見れば別にそんなまずいことでないと思う。国のために子供を産むとか、???(謎謎謎)すぎる。そんなチンケな動機で人類の歴史がここまで続いてきたわけではなかろうに。とか思ってしまいます。
幸せも寂しさも安心も不安も人それぞれで、どういう人生だったのか、経験したその人にしか結局わからない。制度によって縛るのではなく、救われる人たちが増えてほしい。

教養科目として受けていた社会学(面白かった)の先生が「江戸時代は結婚していない人たちもふつうにいた」と言っていた。江戸時代かは正確には忘れたのだが、ほんの少し前はそうだった、ということ。高度成長期に社内結婚がブームのようになったとか。
つい、祖先がいるとそんな考えも浮かばないが、例えば昔の人たちも100人いたら100人全員が結婚しているわけではない。いま生きている私たちには必然的に祖先がいるから結婚や子孫を残すことが当然と考えがちである。が、そんなことは当然でもない。加えて、現代においては殊に義務や常識でもない。冷静に考えれば、そりゃそうだよなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?