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【掌編小説】 みち


あなたとは違う

声も

肌の感触も

何もかも

きっと

普通になっていく


まだ

始まったばかりの

新しい恋は

拙くて

ぎこちないけれど


前を向いて
生きると

決めたから

もう

振り返りはしない


ずっとずっと

遠い未来に

少しの
胸の痛みとともに

思い出すことが
あったとしても

一時の

感情の
揺らぎが
あったとしても

大丈夫

大丈夫

きっと
懐かしい思い出となる

いつだって

この
瞬間こそが

わたしの

全てだと

気づいたから


小さな

楽しい


嬉しい

積み重ねて

たくさん
たくさん
2人のときを
共有しよう

この恋が

長く
永く
続きますように

それだけが
今の
わたしの
願いなのです

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