残業の9割はいらない 感想

 企業に求められる働き方改革。若手が多く登用されている会社では動きを見せているが、古くからある大企業では未だ改革は進んでいない。テレワーク、新幹線通勤、会社に保育園を作ったり、金曜日の退社時間をお昼にしたり、。。私はどの施策も各々のパフォーマンスが上がるのであれば、導入すべきであると考える。

 日本企業はこの先、本当の意味での成果主義を採用しなくてはならない。家族ごっこでは済まされない。頑張ったから、一生懸命やったから、あなたは長く会社につとめてくれたから、だから報酬を高くしてあげるよ。そんなことをしていては諸外国の優良企業にどんどん追い抜かれ、日本企業の価値がなくなる。今世界は競争社会真っ只中。とにかく会社を成長させる、日本を成長させる、そういう世の中になっていかないと埋もれていってしまうのではないかと思う。著者も現状の日本企業のあり方に関してこのような内容について言及している。

 また、その中で、とりわけ注目の部署は人事である。

「人を採れ、優秀な人材を採れ、事業は後からついてくる。」

リクルートの創業者の江副浩正氏の言葉である。しかし、日本では人事に力を入れている企業は少ない。なぜだろう、みんな目先の利益ばかりで、人事に関心がない。そして人事に割く資金の割合も少ない。近年は中途採用の見方も変わり、人材市場に活気が湧いている。もし長期的な目で企業の成長を考えているなら、人事に力を注ぐべきであると私は考える。

 人生100年時代。AIの台頭でなくなる仕事が増えて、少子高齢化で人手不足に陥り、退職後の年金も保証されない世の中になるのではないだろうか。しかし、このような未来は決して悲観的なものではない。私たちが正しい選択をすることによって、労働環境が変わり、世界が平和になり、老後も幸せを手にし続けられる。豊かな世界を創造するために、今日も仕事に勤しむ。


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