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ふんわり感想文

 杉井光さんの「世界でいちばん透きとおった物語」を読みました。この前の本とは別に久しぶりに自分で買ったものでした。買ったきっかけは、知らねえ単語(Spotifyのポッドキャスト)の凛さんがインスタのストーリーでこの本を上げていたからです。知らねえ単語の2人からは面白い話や心にくる言葉、2人の仲睦まじい様子などさまざまなことから癒されます。オススメです。

 さて本題ですが、この本を読んでまず率直な感想は、「こんなことが可能なのか」というものでした。ネタバレになってしまわないように気を付けて書きますが、もしも読みたいと思うのであれば、以降はお読み頂かない方がいいかと思います。(ぜひ読んでから戻ってきてください)

 あらすじとしては、有名作家の隠し子として生まれた燈真が、父と母の死をきっかけに、どこかにあるであろう父の遺作を探すという物語です。

 話の内容としての感想は、作家で父の宮内彰吾は父としての責務を不器用ながらも全うして、母の愛も相当なものであった。と感じました。

 そして、本全体としての感想は、技術に気付いた時はとても驚き、そして、この本を書き上げるにはとてつもない時間が必要になっただろうな、と努力と執念をかんじました。本当に涙が出るくらい驚きました。最後のページのトリックに気づいた瞬間、全身に鳥肌が立ちました。

 今まで体験したことないような読書体験をすることができて、本当に良い一冊だなと感じました。これは是非皆さんにも読んでもらいたいです。

 p.s.この本を書くにあたり、作者さんは京極夏彦さんの本を参考にしたようです。今までは、分厚い難しいミステリーという印象でしたが、この本を読んでから次の読む本に決定しました。

p.s.のp.s.この本をストーリーに載っけてくれてありがとうりんち

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