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2ヶ月で母乳育児を諦めつつある話【中編】

引き続き、2ヶ月で母乳育児を諦めつつある話です。
前編はこちら。

おっぱいが痛すぎて泣く

母乳外来で120mlも娘が母乳を飲んでいることが判明し、2グラムの女から120グラムの女に昇格した母、私。

娘が飲めていない恐怖から、飲ませすぎていた恐怖に変わり、授乳ごとに100ml足していたミルクを80mlにし、次に60mlにし、最終的に40mlに落ち着いた。

すると何が起きたかと言うと…

3時間もちません。

母乳の方が消化が早くて、すぐに泣いてしまう。欲しがれば母乳を、とのことだったけどすぐに私のおっぱいは限界を迎え、ミルクを半端に足した結果、結局授乳の時間が訳わからなくなる。私の体力の限界もあって、2時間ごとに母乳30分とミルク40mlをあげるスタイルに落ち着いた。

そうすると1日に10回授乳するような日もあり、「毎回足したらミルク多すぎか…?」と思ったけど、次第に夜には4〜5時間寝ることが多くなり、結局1日の授乳回数は8回前後で落ち着いた。2時間ごとにくわえさせているので、4時間も空くとおっぱいがパンパンにはるようになってきた。

これなら、母乳メインの混合にできるかもしれない…!!!

例えば日中は母乳だけにして、夜はミルクを足すとか。お出かけの時は母乳さえあればいいから荷物も少ないし、ミルクがなくなる心配もない。

今は授乳に時間がかかるけど、もっと大きくなってたくさん飲めるようになったら、きっとすごく楽になるんだろうな。

夢が膨らみ今だけ…今だけ…と耐えていた反面、生活はミルクをたくさん足していた新生児期よりもある意味大変になっていた。

娘が泣いたら、おむつを変える。おむつを捨てるついでにミルクを作る。急いで戻っておっぱいで授乳。いつまでもくわえているので片方15分ずつ。終わったらミルクを足す。げっぷさせる。寝かしつけたら哺乳瓶を洗ってタスク終了。

これ、45分は確実にかかります。下手したら1時間かかることも。

授乳は2時間ごとのリズムになっているので、ふうっと一息ついたらまた1時間後には娘は泣き始めます。そしてまた1時間のタスク。正直、全然休めない。

そして、おっぱいを増やしたことによって生じた問題が乳首の痛さ。

男性の方は分からないかもしれないけど、これが涙が出るような、情けなくなるような痛みなんです。

ネットで調べると、咥えさせ方が浅いとのこと。だから何がなんでも深くくわえさせる。

娘がおっぱいを探して大きく口を開けたタイミングでがばっと胸に押し当てる。それでもつーんとした痛みが走る。おっぱいが出てきてやっと痛みが落ち着いた時、すごい強い力で娘を掴んでしまっていたことに気づいて「ごめんね」と泣けてくる。

こんだけ深くくわえさせても、血豆が何回もできた。歯はまだ生えてないけど「噛んでんのか???」ってくらい乳首が引きちぎられる思いがしたこともあった。その上泣かれると精神も限界で「なんでお母さんにそんなに痛くするの?」と何も分からない我が子に怒りすら湧いてきて、陽が落ちてどんどん暗くなる部屋の中、2人ぼっちでえんえん泣いた。

……今思い出しても涙が出てきます。はい。

段々、授乳が怖いと思うようになってきた。痛い思いをしながらおっぱいをあげている30分間、テレビを見てゴロゴロしている夫を羨ましく思った。その流れで結局ミルクもげっぷも寝かしつけも私の仕事で、私がおっぱいをあげている間にミルク作りを頼むと嫌な顔をする夫に泣いて怒ったこともあった。こんなの不平等だ。
でも、心のどこかで「母乳育児を選んだのは自分でしょ?」という声がする。

母乳育児は私にとって娘との触れ合いではなく、孤独な作業になっていた。

精神的に限界を迎えた私は、手伝いに来てくれた母が「じゃあ、そろそろ帰るね」と言っただけで号泣。夫が仕事に行けばまた1人で授乳しなければいけない、娘が泣いてるのに抱いてあげる体力がなくなったらどうしよう、と思うと怖かった。

見かねた夫が「お母さんと帰ったら?」と一言。「お母さんいれば、電車でも移動できるんじゃない?」

子供のように泣きじゃくる私を前に、夫と母がせっせと荷物を詰めてくれて、私は1週間帰省することにした。

またまた長くなってしまったので続きます!

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