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【日記】MCバトルに初参加しました。

こんにちは。クロシオです。

本日、初めてmcバトルに参加してきました。

こちらで毎週金曜日にやっている、素人参加OKのイベントに初参加してきました。

元々私自身、MCバトルを観るのが好きで、このクラブにも2-3回聴きに来ていて、参加もしてみたくなりまして。

今日のログは一旦最後に回すとして、とにかく「これからMCバトルやってみたいな!」って人に、少しでも「思ってたのと現場は違う!やってみてよかった!」って部分を伝えたくて、この記事を書いております。

バトル後の熱が冷めないうちに、テンション上がって飲み過ぎて酔っている状態のまま書いている文章のため、読みにくいとは思いますが、ご容赦くださいな。

ではどうぞ。


★とにかく想像以上に楽しい


本当の本当にまず一番に伝えたいのはこれ。
舞台に上がる前は「全然できなかったらどうしよう」「声すら出なかったらどうしよう」みたいな気持ちで埋め尽くされると思います。

そしてきっと負けると思いますが、終わった後の気持ちは「うわーーー!!全然できない!悔しいけど、楽しい!!!もう一回やりたい!!!」という、本当に晴れやかな気持ちでした。

そもそもこの店舗イベント(渋谷Family NeoGenesisFriday)自体の雰囲気の良さも多少あるとは思います。とはいえ、なんであれ私も本日そうでしたが、ボロッくそに負けて恥かいてもメチャクチャスッキリしました。

びびって舞台に上がれない人、まずは本当に上がって欲しい。きっと負けるけど、絶対に思ったより晴れやかな気持ちになるから。



…さて、一番伝えたいのはマジでこれなんですが、以下バトルの難しさというか、「想像していたのと違う!!!」と思った事を3つ、お伝えします。

少しでもMCバトル参加を悩んでいる人の助けになればと思います。ほんと、参加悩んでいる人は是非、まず参加してください。楽しいから!!!御託は良いから!!!

ではどうぞ。




①舞台上では、考えてたことが完全に飛ぶ

私自身、一応音楽を作ろうとしている身なので、舞台に上がる前に緊張しながらも「ああ,このビートならこういうリズムに載せて、ああいう韻を言えそうだな」みたいなこと考えるんですよ。直前まで。
そしてその考えは、「お、結構カッコよくできそうじゃない?」みたいな、武者震いのような気持ちと共に沸き上がると思います。

だけど,本番では全っ然できませんでした。勢いと大声だけしか出せなかったし、2バース目(2回目の自分のターン)なんて最後に言う事なくなった。

この後の章で改めて書きますが、とにかく事前に考えてたことなんてほぼ使えません。
これ、いざ戦ってみて分かったんですが、用意したバース(≒決め台詞)がしっくりくるタイミングなんて、まずありません。というより、「あ、用意してたバース使えねえわこれ」って考えが思った以上に早く来て、そこで思考停止します。

きっと今、「いつかMCバトルに出たいけど、いざ本番で緊張しても何か一つ言えるように、それまでに自分のバース(決め台詞)考えよう!」という事を考えてる人もいると思います。私もそうでした。

だけど、とにかく1回出て、現場でしか得られない「相手への返答とのズレ」「自分の声と舌の動かなさ」を実感した上で改めて考えた方が絶対に良いです。上手く説明しにくいんですけど、「頭の中で事前に考えているバースは言う価値がない」とすぐに察せます。察してしまうが故に「え、じゃあ何言えばいいの?」と口が止まります。

この感覚、本当に現場でしか味わいようがないので、是非勇気を出して「1回だけ」まずは参加してみて下さい。もしかしたらボロボロに負けるかもしれませんが、それを上回る「あ、今まで考えてたことあんま意味なかったな」の感覚を絶対、掴めます。
その後に改めて作戦を考えた方が絶対いいです。

うーん。かなり説明しづらいし要領を得ない文章で申し訳ないですが、今まさにMCバトル初参加を悩んでいる人には伝わるはず!

次に進みます。




②相手が何するか分からなさすぎる

さっきの①とも関連するんですけど、事前に「大体こんな雰囲気のこと言われたら、ああいうバースで返したいな」みたいな事考えてたりするじゃないですか。なーーーーんも使えません。

これも今日、分かりました。そもそも、相手が返答自体してくれないです。
いや、相手が意地悪とかじゃなくて、「どうしても噛み合わない」という感じ。

これも説明が下手で申し訳ないんですけど、例えば「かかってこい!」みたいなバースを言ったとしても、相手が「俺は観客を沸かせに来た」みたいなことから始められると、次に返す言葉にメチャクチャ戸惑います。

逆に相手をあまり重視せず、最初に観客を沸かせることに成功しても、相手が自分とそれ以上…いや、同じレベルくらいまで沸かせた瞬間、有利な雰囲気は一瞬で崩れ去りゼロに戻ります。
この、「あ、ゼロに戻った」という感覚、恐らく「うわ、今負けてる」みたいな感覚よりも厄介で、熱意を込めればいいのか冷静にカッコつけつづければいいのか分からなくなります。

そして無難な事を言ったところで、きっと観客は沸き上がらない。うーん、難しい世界だと悟りました。

後で振り返った時に思ったんですが、その思考になった時点で「観客に媚び売ろうとした自分」…つまり、「自分のやりたい・かっこいいラップをやろうとしていない自分」になっていたことに気が付きました。

相手が何をするか分からない、自分のやりたいラップも出来なくなってしまう、だからこそ、自分の音楽に鋼の様に貫く意志が必要だな、と思えました。メンタルの強さ、マジ大事。



③ビート、思ったより違和感がすごい

MCバトルに参加したい人、何回か現場に聴きに行ったことがあると思います。舞台の上で聴こえるビート、何というか、『ズン・ズン・ズン…』って重く叩くような感覚が心地良いじゃないですか。

舞台の上に立って聴こえるビート、思ったよりも軽いです。

我々が現場で聴いてるビートって、観客に向けられたスピーカーから聴こえる音じゃないですか。舞台に上がると、その「私に向けられてないスピーカー」からの音が急に変わって聴こえるんですよ。それが思った以上に軽く感じてしまい、その違和感に慣れる前に試合が始まってしまい、結構リズムが取りづらかったです。

後から気が付いたこととして、「耳でビートを聴こうとする」事が間違いでした。役に立たなくて、「心でビートを刻み続ける」という感覚が絶対に必要だと思いました。

加えて、それを当たり前のようにできる余裕も。


…とまあ、以上がMCバトルを実際やってみて思った事①②③でございました。

「難しい!」と思ってしまう事ばかり並べてますが、これらを上回ってマジで楽しいので、まず参加してみて下さい。私を信じてくれ!!!マジだから!!!


さてさて、以下今回の私のMCバトルの対戦ログを残しておこうと思います。正直今こうして書いていてもイキり散らかしててかなり恥ずかしいのですが、何というか今日の経験は絶対残しておくべき、と思っていまして。
暇な方はどうぞ。

★クロシオMCバトルの対戦ログ


渋谷Familyには今回と同じMCバトルイベントを観に以前から2~3回観に来ていた。
いつか参加してみたいな、でも怖いな、という想いがずっとあったのだが、最近仕事も趣味も行き詰っており、「何か甘ったれた自分をボコボコにしたい。そうだ、恥をかきたい」と思って、今日のMCバトルに臨んだ。

私の対戦相手は、前に観戦だけしに行ったときに「あ、この人上手いな~」と思って何となく印象に残っていた方だった。対戦相手が決まった瞬間、「まあ、初めてだしボコボコにされるだろうな…」とこの時点で思っていたが、不思議と「でも勝ってやるぞ!」という気持ちもありとてもワクワクしていた。

緊張しながら私の前のMCバトルを観戦していたが、私が過去に聴きに来ていた時より、みんな今日は妙に上手で熱いバトルが多かった。やめてくれ。なんでこんな日に限って…と内心思っていたが、「今日のお前等、レベル高くない!?」というセリフが心の中に浮かび、これ本番で観客に向けて言おう!と決めた。

なんだかんだで私の出番になり、舞台に上がる。舞台から見た会場はとても煌びやかで、それでいてちょっと静かだった。

あれよあれよという間に先攻後攻を決めるじゃんけん。
私の勝ち。

『MCバトルは基本、後攻が有利』という定石のような物があるのだが、それはある程度レベルが拮抗している人同士の話。(と、私は思っている。)
なのでどうしようかと思ったが、「格上相手に後攻取って何にもできなかったら、負ける上に後悔が残る気がする」と思い、先行を選択。


さあバトルが始まる。
ルールは8×2(お互い、2ターンずつ言い合うルール)。
初心者の勢いだけでもまあ何とかやりきれる対戦方式だ。

この時、それまでに私が直前に考えていた作戦は、こんな感じだった。

●1バース目(最初の私のターン)
 ・まず最初に自己紹介(初めまして俺はクロシオ 初参加だけどやるぜ全力! みたいな。)

 ・次に、少しだけ観客にアピール(今日のバトルみんな強くねえ?だけど俺も負けねえ!みたいな。) 

 ・そしてそのあとは全部、対戦相手への挑発
 (お前は○○みたいな見た目で強そうだな、見た目だけじゃねえとこ見せてくれ!お前の音楽も知りたい、全部ぶつけてくれ!じゃないと軽くあしらっちゃうぜ!みたいな)

●2バース目(相手のターンが終わった後の返答)
・相手の言葉への返答を全力でやる

・ある程度言い返しつつも、後半で「お前の音楽知れてよかった。またやろう今日は俺の勝ちだが」みたいな感じで〆る

終わった後の今、どう見ても本当に雑な作戦だ。でもまあ、ないよりはましだと思って事前に考えていた。

私が本当にやってみたかったラップはフロー系
(※ザックリ言うと、韻や言葉で捲し立てる感じではなく、音楽を作り上げるようなスタイルのラップ)ではあるのだが、まあ直前までビートも何もかも分からん中で初めてで成功するとも思えず、そういうのこだわらず出たとこ勝負!!!と思っていた。

しかし、直後にそういう作戦は本当に意味がない、バトルというものは何が起きるか分からない事を思い知らされた。

司会の方の開始の音頭が始まる。

「それでは、先行クロシロ、後攻××、レディー…ファイ!!」

いや、名前違うわ!私クロシオ!!と思わず心で突っ込んでしまう。その瞬間、何故か、(…いや、このツッコミを出だしで使おう、使わなきゃダメだ!!)と思ってしまった。事前に考えていた作戦が無に帰した。

ビートが始まる。
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私「まず一つ。俺の名前はクロシオ!○○(司会の方)お前名前間違えんじゃねえぞ!!」
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言ってしまった。
ぜんっぜん考えてなかった「司会いじり」をいきなり大声でやってしまった。ビビり過ぎて全然出ないだろうと思っていた自分の声もけっこうハッキリ聞こえていたらしく、予想外にこれが会場でややウケていたっぽいが、それどころじゃない。次を言わないと。ええと、なんだっけ。

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私「初参戦。会場お前等、今日のバトル強いやつ多くね?俺も全力で行くぜ!!」
(※たしか大体こんな感じの事を言ったよ、というものを書いてます)
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自分の口から出る言葉の粗さにちょっと驚きつつも、ここで軌道修正。
初参加なんて勢いがなくてどうする。とずっと思っていたが、本当に勢い以外何もない。リズムなんてあったもんじゃない。分類するならフロー系では絶対にない。

もう心の中ではカッコ悪さに笑っていた。

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私「お前、何回か見て知ってる確か強い奴!
今日はお前の音楽を知りに来た!聴かせてくれお前の好きな音楽!!全力で!!!かかってこい!!!」
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一応、ここまでを本当に甘ーい評価をするなら、一応概ね作戦通りに言いたい事は言えたと思う。(言えただけだが。)
そしてありがたいことに、ここまではある程度観客も手を挙げてくれていた…ように見えた。
勿論これは、初心者が頑張って大声出せた同情の手挙げだろうと分かっている。でも、それがちょっと勇気をくれた。

さあ、最後までやりきろう。
相手は何を言ってくる?それに全力で返そう。そう思っていた。

とても甘かった。


相手の1バース目、大変申し訳ないのだが、覚えていない。ビートの原曲のコール&レスポンスを初手からやって来たのだ。

とその瞬間「うわ何も出来ねえ」と思い知らされた。
そうだ。MCバトルは相手の言葉に返すだけじゃない。そういうやり方もある。散々観て当たり前のように知っているのになんで気が付かなかったんだ。「相手は私に向けた言葉を打ってくる」と勝手に思い込んでいた。
相手の攻撃を撃ち返そうとしていた私にとって、「攻撃をされない」となると、次の私のターンの作戦は崩壊する。

観客はみんな、私より何倍もMCバトルを見て、この界隈で有名なビートの原曲を聴いているのだろう。そのコールにレスポンスを返していた。私はMCバトルのビート、恥ずかしながら原曲を全然知らない部外者であることを思い知らされた。

その後も相手の1バース目は特に目立ったDis(攻撃)を私に向ける事もなく終了。すぐに私のターンとなる。

もう言葉が浮かばない。私の完全な負けだった。

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私『お前等よく知ってんなこのコール!!!俺は全然知らない!!
俺の負け!!!
だけど楽しかった!!!お前の音楽聴かせてくれてありがとう!!』
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2バース目はこんな感じだったと思う。本当に言う事がなくて、作戦も崩壊していて頭が真っ白のまま思い浮かんだ言葉だけを言った。
と言いつつせめて8小節(私のターン全部)全て使い切ってやろう、と思って言葉を吐き、使い切って終わったつもりだったのだが、最後1~2小節余ってしまったので「…あー、また来ます!」と言った。

正直負けはもう心で認めていて、余りに上手く行かなくて笑ってしまっていた。

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相手『最初は初心者ノリで勢い良かったけど、2バース目ではもう飽きられてるぜ!俺の方が上!!』
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その後、相手に大体こんな感じの事を言われ、気持ち良くDisられ終了。天晴だと思った。本当に気持ちよく「うわーーー!!なんも上手く行かねー!!!」って思いながら、笑いながら相手の言葉を聴いていた。

…という感じで、勿論圧倒的負け。
あっという間に初バトルは終わった。

…一応ポジティブに考えると、対戦相手も最後に言ってくれたように、思ったより私の1バース目の勢いはうまくハマったんじゃないかと思う。
相手も私に思ったより勢いがあり、かつ初対面の私に言う事が無くて私を攻撃しにくかったのではなかろうか。

そう思うと、私の諦めは早すぎたのかもしれない。いや、相手の人は本当に上手だからまあ勝てはしなかったんだけど、例えば2バース目、『俺との戦い避けて観客に媚び売ってるのかい?』みたいな挑発などができれば、もう少し様になっていたんじゃなかろうか。

終わった後、こんな感じで色々反省点、というより、『次はもっと上手くできそうな気がする!!!』という気持ちが湧いてきていた。

初参戦、緊張もしたし、ビートも聴きづらいし、相手の行動に対応できなかったし、そういう「余裕のなさ」「場慣れの無さ」を非常に実感した。が、その余裕や場慣れを埋めれば、絶対に今よりは上手にできる!という自信も何故だか今は沸いている。

本当に楽しかった。

今書いていても本当に恥ずかしいし、「もうちょっと、このブログはカッコつけて書きたいな」という気持ちも結構あるのだが、なるべくリアルな感情をここに残して置きたいし、これからMCバトルに挑んでみたい人たちの後押しになって欲しいと思う。

なので、100%純粋な気持ちと結果、言ったセリフをこのブログに残しておきます。


グダグダでもね、とっても楽しかった。私みたいなMCバトルニワカでも、全然楽しめた。今毎日MCバトルを観て、曲を漁って、韻を探している方、是非目の前のMCバトルイベントに参加してみて下さい。本当に楽しいから。

長くなった。そろそろ寝ます。

以上、クロシオでした!!!

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クロシオ
回ればいいのよ元々空気