◆実施したWoWの紹介②

こんにちは、R.Mです。
今回もWoW(Workout Wednesday)の取り組みについて
紹介いたします。

WoWとは(前回の記事)→ https://note.com/rrmm/n/nd4e39006ba59

今回僕が取り組んだお題は、

2019 Week 41: Which customers are costing us?
(http://www.workout-wednesday.com/2019-week-41/)

です。

僕が作成したVizは
https://public.tableau.com/profile/.40655388#!/vizhome/r_mizuochiWoW_w41/1

です。


このVizのテーマは、「小売店の顧客のうち、不良顧客(割引率が高く、利益率が低い)は誰か?」
というものです。

このテーマを実現すべく、正解のVizは、
・顧客ごとの「割引率」「利益率」を「散布図」で表現(散布図の一つ一つの点が顧客を表す。)
・散布図の一部を選択すると、選択範囲の点が赤く変化
・上記の一部選択で、また右のクロス集計表にて、選択した顧客を除いた「売上」や「割引率」が自動で算出(選択した顧客分のデータはグレーアウト)

という構成になっています。

使用しているデータセットは、前回のWoWと同様の小売店の顧客注文データです。

前回挑戦したWoW: https://note.com/rrmm/n/nd4e39006ba59

下記で、Viz再現の際の技術的なポイントを共有いたします。
参考にしてみてください(※知識に誤りがあればご指摘いただけますと幸いです。※)。

▼技術的なポイント
要約すると

①どうしたら、散布図の一部を選択した際に赤く表示させられるか
②散布図一部選択の際に、どうしたらクロス集計表で「それ以外の顧客の集計」と「選択した顧客のグレーアウト」ができるか

となると思います。
今回は①をピックアップして解説いたします。

■①どうしたら、散布図の一部を選択した際に赤く表示させられるか
①については、Tableauの「セットアクション」を利用します。
「セットアクション」とは、「セット」の「アクション」です。
なので「セットアクション」の説明の前に、「セット」とは何かを説明いたします。

Tableauの「セット」とは、公式には
「いくつかの条件に基づいてデータのサブセットを定義するカスタム フィールド」という定義になります。

セット(公式ヘルプ): https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/sortgroup_sets_create.htm

僕なりに説明しますと、「フィールド」という一つのデータのグループを、
ある条件に「当てはまる(In)」「当てはまらない(Out)」で2分したものが「セット」です。
(例:「人類」というフィールドを「20歳以上(In)」「20歳未満=20歳以上でない(Out)」で2分したものを「成年」セットとする)

似たような機能でフィルターがあるのですが、
フィルターとセットは、

・フィルターは「条件にあてはまるもののみ」にデータを絞る
・セットは「条件に当てはまる」「当てはまらない」両方のデータを示す

という点で違います。(他にも細かい違いはありますが割愛いたします。)

フィルター(公式ヘルプ): https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/filtering.htm

勘のいい方は気付くかもしれませんが、
散布図の範囲選択によって、点が「赤」「グレー」に2分されるのは、セットの効果です。

赤 = 条件に当てはまる
グレー = 条件に当てはまらない

となっているのです。

次に、「セットアクション」について説明します。

今回のセットの「条件」は「散布図上で選択した範囲に入っているかどうか」です。
つまり、Viz上での操作(アクション)がそのまま条件となり、点の色が変わっています。


このようなViz上での操作(クリック、ドラッグ等)を条件に、Vizを動かす機能を「アクション」と呼びます。

「セットアクション」=「セット」の「アクション」

なので、Viz上の操作(範囲選択)に応じて「セット」の条件指定 = 点を赤く表示 しているのです。

セットアクションの設定方法は公式ヘルプを参照ください。

セットアクション(公式ヘルプ): https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/actions_sets.htm

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