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Japan IT Week秋レポートvol.2【メタバース編】

「文化創生」と言い切るARTORYのメタバース

IT・DX・デジタル分野などを網羅した展示会「Japan IT Week秋」。
今回ご紹介したいサービスは、ARTORYが展開するメタバースサービス「METAOWNED」である。
ブースデザインはスタイリッシュで、対応してくださったスタッフの方々もファッショニスタ揃いと、異彩を放つ存在感だった企業である。

私が運営するeスポーツチーム Ruffianでは、運営事業のコンセプトとして「esportsを活用した社会課題解決への寄与」を掲げており、3つの事業を進めている。
その中の一つ「地域活性化における「賑わい創出の場」として仮想空間活用の企画提案」に、ARTORYのメタバースサービスが関連付けられそうなのである。

Ruffianが構想する「賑わい創出」とは、パブリックビューイングのような「スポーツ観戦会場」である。(eスポーツチームなので、eスポーツの試合観戦も想定している。)
リアルの会場でももちろん盛り上がるが、その場に足を運べない方々も多い。
ならばメタバースを利用して、仮想空間上に集まり、みんなで観戦し盛り上がろうではないかという狙い。
遠隔地で暮らす方々も、メタバースであればホットなイベントに気軽に参加できる。

コロナ禍で認知された、仮想空間利用の可能性。
コロナが明けた今、リアル回帰の流れもあるが、メタバース活用への模索は続いていた。

幸運にも現場でお話を伺えた、ARTORY代表取締役の佐藤丈亮さんは「自治体からのお話は多いです。我々が目指すのは「地方創生」にとどまらない「文化創生」です。」と言い切った。

「文化創生」という壮大なビジョンを掲げるARTORYのメタバースサービスを早速ご紹介していきたい。

流行の最先端、ファッションの分野から文化財PR

まずご紹介いただいた事例が、比叡山延暦寺で行ったファッションショーについて。
VEDUTAという着物ブランドのファッションショーを、ユネスコ世界文化遺産の比叡山延暦寺で開催。

このショーをメタバース上で閲覧するというオンラインイベントを実現させてしまったのだという。
まさにRuffianが考えるパブリックビューイングの形である。

さらに、比叡山延暦寺をメタバース上で再現。
スマホで簡単に入室できるとのことだったので、早速QRコードからメタバースに入ってみることに。

メタバース上で観光、まさに「賑わい創出の場」

このARTORYのサービスの強みは、メタバースにURLでアクセスできる点。
わざわざアプリをダウンロードする必要がない。
しかも、スマホ対応済み。
ユーザーとしてはスマホの容量を気にせずにオンラインイベントを楽しめるメリットがある。

↑こちらの動画にあるように、QRコードを読み取るだけで簡単に入室できる。

もちろんメタバース上の簡易な建造物にはなっているものの、観光ポイントはちゃんとポップアップが表示されるようになっているので、観光気分が味わえる。

さらに、メタバース上にはショップも展開されている。
ここから商品ページに飛んで、購入も可能。
これまでメタバースというとNFTと関連付けられているイメージが強かった。仮想通貨での売買になってしまうのだ。
しかし、このサービスであれば通常のネットショッピングと全く同じ、「円」で買い物ができる。
この点も非常に強い。
地方の特産物もメタバース上で売買できる。
実際に「円を使った通常の経済活動」がメタバース上で行えるのだ。

このメタバースの活用方法はライブ会場だけではない。
海外企業も着目していた「メタバースオフィス」も制作可能だという。

チャットでやりとりできる点は、在宅勤務が増えた今、非常に重宝する機能だと感じる。
出勤していれば「あれどうだったっけ?」「こうだよ」といった些細なやりとりも、在宅勤務の場合チャットで質問を投げ返事を待つという、骨の折れる作業になってしまう。
タスク完了スピードに影響が出てしまうのだ。

企業・組織のスタンスにあった形で、メタバース導入を考えてみても良いかもしれない。
zoomやTeamsなどでは網羅できない「遠隔コミュニケーション」を構築できるはずである。

vol.3へ続く

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