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2022年 Ruffian総括 vol.1

「トップがブレてるからきっとだめですよ」

元プロesports選手の方から突き付けられた言葉。
強いチーム作りなんてもうブランドの老舗チームがやっているし、いい選手もそちらに行くから無理ですよ。違うカラー出さないと。
チームの方針が、当時の私はブレていたらしい。

esportsチーム「Ruffian」の活動開始は2021年11月。とにかくRuffianは負け続けていた。
私の仕事関連の方々に「esportsチーム立ち上げて運営しているんです」と呼びかけ、こんな大会でこんな結果を出しましたといっても「それってすごいんですか?笑」と一蹴される始末。
あなたのチームを応援することで、我々にどんなリターンがあるんだ。
常に突き付けられ、私自身もそのリターンの在り方を模索し続けている。

そんな弱小チームが、PUBG MOBILE OPEN TOURNAMENT phase2という大一番で、まさかの決勝進出を果たした。
「勝てるんだ」というのが最初に浮かんだ感情である。
「強さ」を追い求めてよいのかもしれないと、腹がくくれた勝利でもあった。

今年はとにかくRuffianに振り回された1年だった。
この苦しくも愛すべき1年が終わろうとしている今、自分のチームへの思いを書き綴ってみようと思う。

PMOT phase1 GS1敗退後にいきなりピンチ

PMOT phase1終了後、リアルの生活などが理由でメンバーの約半分が競技シーンやチームから離れていった。
phase2に向けて、さあ前進していこうと意気込んでいた矢先のことで、正直もうだめかもしれないと絶望的な思いしか抱けない毎日を送っていた。
しかし、ここで折れてはだめだと何度も奮起させてくれたのが、活動開始から在籍してくれていたメンバーたちだった。

HIJIWO選手は、phase1で負けが確定した直後、試合が終わって1時間も経っていないのに、ある選手のトライアウトを提案してきた。
その選手がZepp選手である。
phase2では絶対に勝つ。
普段自己主張をしないHIJIWO選手から、珍しくそんな強い意志を感じた。

Zepp選手がRuffianに参加してからは、みるみる結果が出ていった。
相変わらずメンバー不足問題から脱却できてはいなかったが、私はチームの軸ができたと、希望を見出せていた。
結果が出始めると人間という愚かな生き物は「欲」が湧いてくるようで、私は「Ruffianたる戦術とは何か」なんて大層なことを考え始めるようになっていた。

「火力あるオーダーは火力あるメンバーをどう使う?」

これは、現在進行形でRuffianが向き合い続けているテーマである。

とにかくPUBG MOBILEは個人技、火力がベースとなると思い知らされたのは、「PMGC2021 LEAGUE EAST WEEK1」のDAY1、4戦目のミラマーである。
(日本語配信:https://www.youtube.com/watch?v=HsoaLLPJbjw)
SZ
 STEのYoYang選手による、余裕の1v2ファイトの勝利(配信:3:34:23)や、最終盤面で安置内の半分以上を制圧するNOVA ESPORTSの驚愕のスプリット(配信:3:43:54(右上ミニマップ)、3:46:44(ヤマトンさんの解説))。
大一番、勝負所で確実に魅せていく世界線を目の当たりにし、そもそもの戦術に対する考え方がチームのカラーを決めるのかもしれないと、素人ながらに思った。

チームの戦術を支配するオーダーに火力がある前提。その司令塔はどう戦略を組み立てるのだろうか?
「普通は考えない」ことが強さの根源であり、この思考にならないとRuffianのような二番煎じのチームは日の目を見ない。

この思考、Zeppに託す。
そんな腹づもりでZepp選手をHIJIWO選手と口説き、Ruffianに向かい入れたのが、PMOT phase2への序章だったのかもしれない。

vol2へ続く。後日投稿予定。

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