身近な人が亡くなった時に訪れる手続き(相続、葬儀)

 今日は身近な人が亡くなった時の手続き関係のことを書いていきたいと思います。

 身近な人が亡くなることはショックなことです。急であればあるほど、そのショックは強くなります。しかし行政は気持ちの整理を待ってはくれません。悲しい気持ちとは裏腹に手続きは容赦なく訪れます。そして終わった時に初めて泣いたり悲しむことが多い方も居られると思います。

 身近な人が亡くなったと想定するとおおよそ考えるのは自分の両親のことではないでしょうか。私は兄が急逝しました。兄弟(姉妹)が亡くなった場合に両親の時と違いはないのか?相続や手続き、何か必要ではないのかと調べました。基本的な手続き(葬儀関係)は、両親、兄弟(姉妹)どちらも変わりませんでした。では兄弟(姉妹)だから変化する手続き(相続に関する)はないのか?と調べたことを書いておこうと思います。

●兄弟(姉妹)の相続のこと

結論から言うと、兄弟(姉妹)が亡くなった時の自分の手続きはありませんでした。(状況により変化します。あくまで上記は私の場合です)

 まず簡単に、自分の兄弟が亡くなった時の相続(法定相続)に関する話です。

*兄が亡くなった場合、両親ともに健在であれば、両親に(この場合、婚姻はしていないことが条件です)。
*兄に妻(配偶者)や子どもがいれば、その2人に。
*兄が婚姻しており、配偶者がいて子どもがいない場合は、配偶者と(健在であれば)両親に……。
 と相続の流れがあります。

参考サイト:独身の兄の遺産は誰が相続する?
(https://isansouzoku-guide.jp/dokusinnoani-souzoku)

なぜ私は相続に関係ないのか。
私の兄は婚姻しておらず、両親ともに健在という状態だったためでした。もし状況が違えば、相続に関する手続きも変わります。

(注意)あくまでこの記事は私の場合はこうだったという備忘録です。参考程度にしてください。

ここまでは相続に関することを書きました。

●亡くなったらする手続き


*死亡診断書と死亡届
こちらは亡くなった時にすぐに医師から頂くものです。うちの場合はA3サイズの用紙に半分「死亡診断書」、半分「死亡届」となっていました。
死亡届に関しては7日以内に役所で手続きになります。その際、葬儀会社の人が代行してくれるパターンもあるようです。(うちは代行してくれました)
*葬儀の手配
亡くなった瞬間にどのような形の葬儀にするかを打ち合わせていきます。うちの場合は祖父が亡くなった際にお世話になった葬儀会社さんにお世話になりました。予算に応じて決めていきます。この際、葬儀会社さんで代行してくれる手続きも教えてくれました。
*埋葬許可書、火葬許可書
こちらも参考サイトによると死亡届と一緒に7日以内に手続きをするもののようです。(うちの場合はおそらく葬儀会社さんに代行していただいています)
最初に渡されたのは「火葬許可書」で、「埋葬許可書」は火葬後、火葬場で頂きました。うちの場合は、火葬準備に関しては葬儀会社さんで進めてくれましたので、こちらはほとんどおまかせでした。
上記が故人とのお別れで直ぐに行う手続きなどです。

参考サイト:死亡後手続き一覧表|大切な家族がなくなったらするべきこと
(https://www.osohshiki.jp/column/article/252/)


●亡くなったらする公的手続き

 こちらは遺族がメインに行う手続きになるかと思います。故人とのお別れに関する手続きは葬儀会社さんという協力者もいます。こちらは遺族が主になって動いて行うので、戸惑ったりすることもあるかと思います。


*亡くなって14日以内にする手続き
◎国民年金受給者ならば、年金受給停止
◎介護保険資格喪失手続き(年齢による)
◎住民票の抹消届(うちの場合は死亡届を出した時に一緒にやってくれました)
◎故人が世帯主であれば、世帯主の変更手続きも

*亡くなって1ヶ月以内にする手続き
◎雇用保険受給者であれば、雇用保険受給資格者証の返還

*亡くなって4ヶ月以内にする手続き
◎故人が自営業、または年収2,000万円以上の給与所得者であれば、所得税準確定申告と納税

*死亡日の翌日から10ヶ月以内にする手続き
◎相続財産が基礎控除額以上であれば、相続税の申告と納税

*亡くなってから2年以内にする手続き
◎国民年金の死亡一時金請求…国民年金第1号被保険者として年金を納めた期間が36月以上で、老齢基礎年金(障害基礎年金)を受けないまま死亡した時に故人と生計を共にしていた遺族に支払われます。
◎健康保険加入者(会社員の方、協会けんぽ)ならば、埋葬料請求

*葬儀から2年以内にする手続き
◎船員保険加入者ならば、葬祭料(家族葬祭料)請求
◎国民健康保険加入者ならば、葬祭費請求

*(70歳未満で医療費の負担が高額である時)対象の医療費支払いから2年以内
→高額医療費の申請

*亡くなってから5年以内にする手続き
◎遺族年金の請求

参考サイト:死亡後手続き一覧表|大切な家族が亡くなったらするべきこと(https://www.osohshiki.jp/column/article/252/)

●亡くなったら行う保険、名義変更、相続などの手続き

*遺言書の検認……遺言書が公正証書では無い場合
(家庭裁判所にて手続きを行う)

*相続放棄……3ヶ月以内
(相続財産すべてを放棄する場合)

*生命保険の請求(生命保険加入者)……2年以内

◎相続確定後
・不動産の名義変更
・預貯金の名義変更
・株式の名義変更
・自動車所有権の移転……相続から15日以内

・電話の名義変更もしくは解約
……スマホなどに関しては解約ですね。
固定電話に関しては名義変更(か解約)かなと思います。

(余談)私の兄は若くして亡くなったので、兄の情報全てがスマホの中でした。兄には(今も)申し訳ないのですが、たまたま画面ロックの暗証番号(ロックナンバー)がわかったので開きました(ごめんね!)。そのおかげで兄の友人に連絡が出来ました。

・公共料金の名義変更もしくは解約
……一人暮らしをされている方は解約ですね。
世帯主の名前で支払われてるお家は名義変更を行うことになります。

・クレジットカードの解約
……クレジットカードは本人でないと使えないので、迷わず解約ですね。

・運転免許証の返納……亡くなったら速やかに

・パスポートの失効手続き……亡くなったら速やかに

参考サイト:死亡後手続き一覧表|大切な家族が亡くなったらするべきこと(https://www.osohshiki.jp/column/article/252/)


このように手続き関係を書き出すと、たくさんありますよね。私も兄が亡くなった時に手続きの多さに驚きました。

両親(兄弟、姉妹)が亡くなった時には、上記の手続きが一気に押し寄せます。遺族は悲しんでいる暇もなく、忙しく動き回ることになります。
本当に悲しくなるのはこの後でして、特に急に亡くなると悲しみはしばらく続きます。時間が癒してくれるとはいえ、人によっては長期間、悲しみに暮れることになるようです。

自分の身近な人が遺族になったら、これだけの手続きをしてるんだ。もしくは自分がいつかこれだけの手続きをする時が来るんだな……の参考になればと思います。

そして出来たら、ご自身や身近な人の笑顔の写真はたくさん撮っておいてくださいね。それだけで遺族や亡くなった人の身近な人は元気になりますから。

長々と失礼しました!



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