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2022年版、GMAT対策ツール(教材/コース)を独自スコアリング

今回は、本当にスコアメイクに苦労したGMATの対策方法についてです。GMAT受験は本当にきつかったです。私自身の経験談として、対策⇒受験⇒スコアが上がらない⇒モチベーション上がらない⇒なんとか頑張って対策⇒受験⇒スコアが上がらないのループを数回ほど繰り返すと、本当に何の対策をすれば良いのか分からなくなります。この負のスパイラルを繰り返した期間に様々なGMAT対策ツール(オンライン教材、授業等)を使用したため、何が本当にスコアアップにつながったのかという観点で4段階でスコアリング(絶対やるべき:◎、おすすめ:○、どっちでもいい:△、やらなくていい:✕)することで、今後の受験者がより効率的かつ無駄なコストをかけずに済めば幸いです。私が実際に使ってみて、事前に知っておけば自分のリソース投下するかより効果的に判断できただろうと思う内容を記載することを意識しました。


Verbal/Quant共通教材

・GMAT完全攻略:○(解説してあるGMATの形式が旧バージョンに対応したものであるため多少ずれる内容はありますが、それでもGMATを最初に包括的に捉える日本語の本としては非常の優れていると思います)
・Official Guide:◎(必須なので説明は割愛します)
・GMAT重要単熟語:○(記載されている単語はそこそこPrepや本番でも出てきた印象です。ただ音源が英語しか流れないため、スキマ時間に復習する効率が悪く、結局私はweblioに分からない単語を単語帳として作り、それを自分で読み、iPhoneに録音して聞くようにしていました)
U-demy GMAT講座:◎(恐らく、今回紹介している教材の中で、これが日本人受験者には最も馴染みがないものだと思います。大体GMATの動画は再生時間が長いものが多いのですが、この講座は簡潔にスコアアップにつながる要素のみを抽出しており、非常におススメです。私はSC/CR/RCの順にすべて視聴し、加えていくつかのCR/SCは2回見ることで、そこでの学びを自分のものにしました)
e-GMAT:◎(e-GMATの使い方を解説している記事は日本語だとほとんどないため、要望があればnoteに書きますが、私はe-GMATのCRが最も良かったです。解き方から順にどうすれば正答率が上がるかを網羅的に説明してあるため、これを始めるまでは自分なりに行っていた解き方が構造化され、正答率が上がりました。SCの問題は、Official Guide, Official Prepの解説・正解と個人的にずれる感覚があり、正解の感覚が狂いそうだったのでこちらは使っていません。RCのレベル感はOGと違和感がないと思いますが、パッセージが読みやすいものが多い印象でした)

Verbal教材

Y.E.S:△~○(GMATのスコアメイクという観点では、左記のスコアリングです。理由としては、使っている教材が古いGMAT問題が多く、常時アップデートされている問題内容と合致していないものも散見されることです。また、スコアを上げるという要素を考慮した場合はG-Prep/AGOSの中山さんの解説の方が私はしっくり来ました。但し、GMATをスコアメイクという枠組みを外せば、YES吉井さんから学んだことはMBAに行った時、業務で英語を使う場合等、必ず役に立つと思います)
②Manhattan Reading Comprehension:△(このRCがおススメという体験記をいくつか読んだため購入しましたが、あまり実用的にスコアアップにつながった学びがあったかというあまりそうでない気がします)
③Power Score Verbal:✕(Power ScoreのCRがおススメという体験記をいくつか読んだため購入しましたが、問題数が少なく、かつ解法の説明があまりロジカルに感じなかったため個人的にはイマイチでした)
G-Prep Verbal難問セミナー/個人セッション:○(単発のセミナーであるため網羅性に欠けますが、独学で準備を進めていた人は疑問に思っていたことを中山さんにぶつけてみると腑に落ちる回答が返ってくる可能性が高いのでお勧めです)
⑤GMAT Club Youtube:○(私は10以上GMAT Clubの動画を見ましたが、こちらのCRの動画SCの動画が、最も参考になりました)
⑥PrepScholar Youtube:○
(tipsが簡潔にまとまっており、特にCRで注意すべき5点を纏めた動画SCの8つのidiomについてまとめた動画は個人的には学びが多かったです)

Quant教材

マスアカ(Math Academy):△(基本的に日本人はこのマスアカかジェイマスのどちらかを最初に使うことが多い印象ですが、ここに割いた時間はあまり意味がなかった気がします。正答率を高めるためのまとめ方をしていると思いますが、49以上のスコアを出すためにはあまり使えない印象です)
・Manhattan Advanced Quant: ○(難易度は48以上の問題が揃っており、1周して間違えた問題を解けるようになるまで復習すれば49は取れるようになると思います。ただ50以上はこれだけで確実ではないと個人的には思っています)

Prep教材

・Official Prep:◎(必須なのでここは理由を割愛します)
Manhattan Prep:○(VerbalはGMATと近い精度な気がします。ただ、RCが4パッセージとも3つの設問しかないことがマイナス要因です。Quantはこちらの方が断然難しいです。Official Prepで49-50の人が、ここでは45-47程度のイメージです。そのため、総合点は20-30点程度Prepから落ちる気がします。解説はしっかりしており、SC/CR/RC, PS/DSと並び変えることもできるため復習もしやすいです)
e-GMAT SIGma-X:○~◎(e-GMATのユーザーの正答率が反映されているため、難易度の精度は高いと思います。ただ私はe-GMATのSCの解説がどうしてもしっくりこないことが多く、その点を勘案し○~とします)
Veritas Prep:○~◎(画面が見にくいこと、RCが4パッセージとも3問しか設問がないため、本番と異なることが多少のマイナス要因ですが、解説が最もしっかりしているPrepだと個人的には思います。Prep後にレビューをしっかりしたい人にはおススメです)
GMAT club prep:◎(Official Prepで同じ形式で受験でき、かつ解説がGMAT Club内のものを参照している+各選択肢の選択率記載されているため、Official Prepよりも使いやすいです)

最後にもう一点だけ、追加で私が5回目受験時にスコアが伸びた理由で、他の受験者の方も活用できるものがあります。それは、自己能力を正しく理解し、それに合わせて回答することです。どういうことかと言えば、上記の見て分かる通り、勉強時間を記録していないため総時間は分かりませんが、最後の方は仕事と寝る以外のすべての時間はGMAT対策に注ぎ込んだくらいやり込みました。その結果、自分で問題を解く際はSC/CR/RC, PS/DSのそれぞれでどの難易度の問題はどれくらいの正解率でどれくらいの時間がかかるかが把握できていました。それを踏まえるとなぜ3回連続で640しか出ないのか非常に疑問で、そこがGMAT対策を難しくさせられたポイントだったのですが、簡潔に原因を伝えると本番でVerbalの最初の7-8問(ESRの1st)で本来正解出来る可能性が高い問題を多く間違えているからでした。そのため、私が取った戦略はVerbalの最初の7-8問で時間がかかった結果、最後の数問がランダムクリックになっても問題ないと割り切ることでした。GMATは他の試験と異なり、①問題が理解できない(文章内容/単語が分からない等)、②時間制約のため焦ってすべての選択肢を検討せずに回答を見つけたと思った瞬間次の問題に進むこと、の2つが間違える大きな原因だと思います。①は時間をかけて対策するしか方法はありませんが、②は自分のマインドセット/時間配分を変更するだけで大きく正答率が変わります。自分で勉強している時は正答率本来はもっと高いのに、ESRで本番のスコアの各セクションでの推移をみて乖離があれば是非上記を実施してみてください。私の場合はSCが特に練習時と本番時の正答率の乖離が大きく、最初の7-8問内に出てきたSCの問題は2分半まではかけてもいいというかなり余裕を持ったマインドで本番に行くことでVerbalのスコアが大きく上昇しました。

以上、私が実際に使ってみて、事前に知っておけば時間を使うかどうか判断の決め手になっていたGMAT教材のスコアリング(スコアアップという観点でのみ判断)しました。是非ここはもう少し詳細に説明してほしい等の要望があれば、twitterのDMもしくは質問箱に投稿ください!


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