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戦略コンサルタントの読書ノート

「mRNAワクチンの衝撃」

今では当たり前に接種可能な新型コロナワクチンの開発を11カ月という常識外のスピードで世界初の開発に成功した独ビオンテック社のノンフィクション物語。米国軍事予算がついていたモデルナはまだしも、独の1ベンチャーが地球規模の危機に対して、ゲームチェンジとなったワクチン開発ができた過程を詳細に描写。

「決戦!株主総会」

映像化してほしい、と思うほどの内容で、LIXILの経営陣変更が描いた本。欧米では同じような事例起きているし、今後日本でも増えていきそうなコーポレートガバナンスの問題提起をしてくれる良書。モノタロウ創業したプロ経営者の瀬戸さんと創業者双方の観点を丁寧に描写しており非常に学びが大きい。

「総理」

安倍晋三は結局どういう人だったのか、自分の中で言語化するための情報が不足していると思い読んだ本。筆者の自己顕示も含まれているが、それを踏まえても緊迫感の伝わる筆致で読み物としての完成度は高い本だと思う。麻生太郎、菅義偉という元総理2人との関係性も臨場感を持った言及あり。

「其の逝く処を知らず」

元々新聞記者だった里見甫が、三井物産、関東軍と結託しアヘン取引組織を作り、阿片王と呼ばれるようになる過程を描写。アヘン取引という歴史の教科書では触れられない観点から日中戦争を振り返ることが出来る点も良い。ボクサー村田諒太が“人を殴る”覚悟を決めさせてくれた本というように人生の意味とは何か、を考えさせられる。


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