後方重心歩行に前足部が与える影響
こんにちは、理学療法士のおかむーです。
今回は、「後方重心歩行に前足部が与える影響」について、お話しします。
高齢者の歩行として、後方重心になりやすい特徴があります。
この後方重心は、大まかには下肢の問題と体幹の問題に大別されます。
その中で、前足部が関係していた方について、症例でお話しします。
情報)
身体障害はないが、加齢により歩行能力の低下が起きている。
症例は歩行時、後方への転倒の危険性がある。
歩行周期は左下肢)
ここで、大腿四頭筋による影響のような、大腿から体幹のラインが一直線に近いアライメントではない。
TStの重心線は中足部あたりを通る。
そこから、前足部荷重を避けた歩行と考えることができる。
前足部荷重を行なうには、足関節底屈筋の力が必要である。
評価では下腿三頭筋の低下が確認された。
アプローチとしてつま先立ちを週2回(運動は5分間)を半年実施した。
結果、TStの重心線は前足部に位置した。
背筋は伸び、後方重心は低下した。
歩行:上段アプローチ前、下段アプローチ後)
前額面では大きな変化はないが、矢状面で変化した。
アプローチ後に背筋が伸びたのは、前足部荷重による姿勢反射(これ以上先の前足部荷重で体重支持困難を避けるため)である。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
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