患者さんを捉える ー股関節術後に歩容の改善を目指した症例ー
以下に記す症例について、見方、知識の使い方、考え方の流れが参考になれば幸いです。
情報)
70代の方である。
右大腿骨頚部骨折で人工関節置換術施行、急性期病院の理学療法1ヶ月後、回復期病院へ転院する。
現在、T-cane歩行は自立し、歩行スピードも実用的なレベルまで回復している。
受傷前は活動的な生活を送っていた。そこで歩容の改善を目標に理学療法を進めている。
但し、痛みはない。
歩容の問題として体幹が右傾斜し、重心が左側にある。
歩行の状態)術側である右下肢中心の歩