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進化したはずが・・・
昨今のテクノロジーの進化がとんでもない速度であることは、ここでも何度かお伝えしてきた。当然、各所でそれを取り入れないとね、という声は出ているのですが、よく考えないと本末転倒になっちゃいますよ、な例をご紹介したい。
観光経済新聞さんに載っていた、和歌山新城下町DMCとユタカ交通さんが制作したという360度VR動画がYOUTUBEで公開されたそうです。
私も拝見しましたが、そもそも360度動画自体がブレブレで、おそらくこれまで作ってきたプロモーション動画と360度動画がごっちゃになってしまったのかもしれませんね。360度でVR動画を作ることの意義は、文字通り「VR」で楽しめること。確かにYOUTUBEさんも1年少し前からVRでも見られるレベルになりました(とは言え、この動画に数億人のYOUTUBE視聴者がたどり着くかどうかは別問題ですが)。でもそれは、VRではなく、スマホなどで視聴する平面動画です。スマホで見たら、VR動画は、画面をグルグルと触って回さないと意味がないし、それって動画の見方として快適?楽しい?という根本的な疑問にぶち当たります。
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例えば、上記は【どこでもドア】のVR旅行。内容は同じような360度動画です。VRゴーグルで映像の中に入って、浅草を体験しないと、VR旅行の価値はないと思ってます(スマホでもPCでも見れるけどオススメはしない)。
もう一点は、【どこでもドア】では利用者の目的は「実際に現地にいるかのような体験をする」ことです。つまり、旅行の下見です。なので、旅行者の目線でVR体験できることが必須です。大前提。リアルな旅行でドローンで空撮する機会ってありましたっけ?という話です。プロモーション映像にはよく出てくるシーンですが、実際の旅行先で空撮で見た映像を見ることは絶対にありません。テクノロジーを安易に使ってしまった空撮動画の慣習が残ってしまっていたのかもしれませんね。
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そして最後にいちばん大事なポイントですが、おそらくタクシー会社の方や観光協会がこれまで旅行者に対して行なってきたおもてなしの一番のキモは「案内」「ガイド」だったと思います。多くを知らない観光客の方々に様々なことを教えてくれるガイド。これが観光旅行の一番の武器だったはずです。例えば、たまたま乗ったタクシーの運転手さんから聞いたお店に行ってみるとか、ツアー旅行のガイドさんの案内でトラブルを未然に回避できたり。そのような大切な観光資源の一つでもある「ガイド」を、なぜかテクノロジーを取り入れる際に捨ててきてしまったようにも思えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1716257025286-NGcApEJlTF.png?width=800)
例えば、↑これは【どこでもドア】で開催されているイベント。360度空間内でガイド役と一緒に話しながらの旅行体験です。ちなみに、この方は河童先生という方で、日本在住の方。この方がガイドしてくて、ナイル川の滝を見に行ってみようというVR旅行です。これが、私が考える、テクノロジーを活用した旅行の進化系です。下見でテンションを上げて、リアル旅行に申し込むのが、これからの観光業が目指す選択肢の一つではないかなと、3年前からお伝えし続けています。
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上記の【どこでもドア】は既にプラットフォームとしては完成していて公開済みです。どなたでも、無料で、VR旅行を実施できるし、旅行に限らず、施設や店舗を紹介したり、スポーツ観戦やセミナー・講演にも使えるし、アイデア次第であなたの生活を豊かにできる道具です。ぜひこの機会に触れてみていただけたら幸いです。
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