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ここからはまたK-POPが走るのか。J-POPは戦えるのか。

下記、徳力さんの記事の通り、これまでとは違う戦い方が始まっていて、J-POPもそこで大きく飛躍した。

日本語・韓国語というマイナー言語にこだわりすぎること無く、「音楽」、つまり歌詞が放つ世界観(言葉の音による聞こえ方)だけでなく、メロディーや雰囲気を含めた「楽曲全体」で評価されることが増えてきた。こっちも徳力さんの記事だが、もはや世界一だ。

そんな中、あえて、次の世界標準と言うか、新しい戦場として「VR」が私の中では想定されている。既に昨年辺りから、K-POPではマーケティングリサーチを含めた準備が始まっている。昨年に続き、今年もB☆VERSEが開催される。VRを活用したBTSファンのためのイベントだ。

昨年、私も興味があって参加してみたが、VRの仕組みとしては非常に非常にシンプル。とあるコンサート会場のステージの縁に専用カメラを置いて撮影しているだけで、HMD(Quest3)を被って体験したファンには『私の目の前にシュガが~!!!』となる。私が参加した時、1回100名の会場は満員で、ほとんどの方がHMD初体験ということもあって、皆さん、めちゃくちゃ興奮状態で大騒ぎだった。そりゃ、グッズもバカ売れです。おそらくは、今回のB☆VERSEも同様の構成だろう。

もう1点、「VENTA X」というのをご存じの方はいるだろうか?Questのアプリなのだが、K-POPのMVをVRで楽しめるアプリだ。これも昨年ぐらいからジワジワとK-POPファンの間で盛り上がり始めている。K-POPはそもそも、テレビ番組などでもカメラマンの撮影の仕方が日本と違っていて、「寄り」を強烈にする撮り方が主流。その撮り方で「目の前」に慣れているK-POPファンにはVRは自然に受け入れられるだろう。冒頭の写真はQuestで観たスクショだが、VR空間を平面画像で表現するとこのようにただの写真になってしまうので、興味がある方はぜひVRで体験してもらいたい。

そもそも、VRとエンタメは親和性が高いことは、VRでのゲームがこれだけ世界的にブレイクしたことでも明らかだろう。でも、J-POPでVRに本格的に取り組み始めたという話はまだ聞いてない(提案はそこそこしたのだけれど…)。K-POPはたぶんこのまま走る可能性がある。国を挙げて、メタバース領域にはバックアップ体制が整い始めている。
弊社のどこでもドアでは、路上ライブをVRで提供している方々がいるのだが、(見たら一発でわかるけれど)本格的な取り組みではない。日本の音楽業界もそろそろ本腰を入れて、メタバース空間でエンターテイメントを提供することを始めるべきだと思っている。高価な機材や専用門知識など無くても、いつでも始められる時代に既になっているのだから。

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