ショーソン:交響曲 変ロ長調, Op.20

00:00 I. Lent - Allegro vivo
12:00 II. Tres Lent
20:17 III. Anime - Tres anime

Legendary French composer Ernest Chausson wrote one of the most popular and beloved symphonies of all time, the Symphony in B-flat major, Op.20.

In this video, we'll explore the beautifully written and powerful Symphony in B-flat major, Op.20 by Ernest Chausson. We'll discuss the history of the work, its musical structure, and some of the most famous (and famous- sounding) moments. We'll also discuss some of the effects and performances of this symphony, and give you a taste of what to expect when you listen to it.

ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ミネアポリス交響楽団
1939年録音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

《交響曲 変ロ長調(フランス語: Symphonie en si bémol majeur)》作品20は、エルネスト・ショーソンが完成させた唯一の交響曲。

概要
1889年9月に着手され、1890年12月に完成された。初演は1891年4月18日にサル・エラールにおいて作曲者自身の指揮で行われ、まずまずの成功に終わった。1897年にアルトゥール・ニキシュがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して本作をパリで演奏したところ大成功をおさめ、1880年代から1890年代にかけて、フランス交響楽の豊穣な時代に創られた作品の中でも、並び立つもののない存在となった。

楽曲
親友の画家アンリ・ルロル(英語版)に献呈されている。当時フランク楽派に主流だった3楽章制が採られており、各楽章には以下の発想記号が添えられている。

ラン(緩やかに)〜アレグロ・ヴィーヴォ Lent - Allegro vivo
トレ・ラン(きわめて緩やかに) Très lent
アニメ(快活に) Animé
全曲の演奏には30分強から40分弱を要する。

楽器編成
フルート2、ピッコロ1、オーボエ2、コーラングレー1、B管クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット3、F管ホルン4、トランペット4、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニー、ハープ2、弦五部。

解説
ショーソンはあまり多作家ではなく、作品番号にして全部で39曲しか遺していない。ショーソンの管弦楽曲はごく僅かで、若書きの交響詩《ヴィヴィアーヌ(フランス語版)》と、管弦楽伴奏歌曲集《愛と海の詩》のほかに、交響曲の後でほんの2曲を書いただけだった。

本作においては、恩師セザール・フランクとワーグナーの影響が交叉しており、両者を通じてドイツ・オーストリア音楽に伝統的な、洗練された管弦楽法や半音階技法が取り入れられている。しかし、本作でとりわけ精彩を放っているのは、抒情性であろう。一方で本作は、1880年代のフランスにおける(エドゥアール・ラロ、カミーユ・サン=サーンス、ヴァンサン・ダンディ、アルベリク・マニャールらによる)交響楽復興運動の精華でもある。

第1楽章は、忘れられた暗黒時代を喚起するかのような、緩やかで沈鬱な導入部に始まるが、次第にこらえ切れなくなってクレシェンドしながら、ついに輝かしく戯れるような主部へと至る。抒情性は気高く悲痛な第2楽章に戻ってくるが、随所にオーケストラにとって演奏至難な箇所があり、高名な指揮者のエドゥアール・コロンヌを恐れさせた。終楽章は、戦地における行進のような、力強い動機が使われている。

全曲を通して、フランク流の循環形式が用いられているが、循環主題の扱い方はフランクに比べて控えめである。第1楽章の第1主題は、ショーソンの好んだペンタトニック(ただし階名でレとファが抜けているもの)が使われている。

主な録音
年 指揮者 管弦楽団
1939 ディミトリ・ミトロプーロス ミネアポリス交響楽団
1950 ピエール・モントゥー サンフランシスコ交響楽団
1953 ディミトリ・ミトロプーロス ニューヨーク・フィルハーモニック
1954 ジャン・フルネ コンセール・パドルー
1955 シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団
1956 ポール・パレー デトロイト交響楽団
1967 エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団
1985 アルミン・ジョルダン バーゼル交響楽団
1985 ホセ・セレブリエール RTBF交響楽団
1987 フランチェスコ・ダヴァロス フィルハーモニア管弦楽団
1987 ミシェル・プラッソン トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
1988 ジャン・フルネ オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
1992 マルク・スーストロ フランス国立ロワール管弦楽団(フランス語版)
1994 エドゥアルド・マータ ダラス交響楽団
1995 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団
1997 マレク・ヤノフスキ フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
1998 ジェローム・カルテンバック ナンシー歌劇場交響楽団(フランス語版)
1999 ヤン・パスカル・トルトゥリエ BBCフィルハーモニック
2002 エフゲニー・スヴェトラーノフ スウェーデン放送交響楽団
2004 ジャン・フルネ 東京都交響楽団
2005 ルイ・ラングレー(英語版) リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団
2011 マレク・ヤノフスキ スイス・ロマンド管弦楽団
2018 アレクサンドル・ブロック リール国立管弦楽団(フランス語版)
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