J S バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006

00:00 I. Preludio
03:43 II. Loure
08:02 III. Gavotte en rondeau
11:09 IV.Menuett I - Menuett II
14:51 V. Bourree
15:52 Ⅵ. Bourree
17:19 VII. Gigue

演奏者 Karen Gomyo, violin
公開者情報 Boston: Isabella Stewart Gardner Museum
著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲した無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006は、3曲ずつのソナタ(BWV番号は奇数)とパルティータ(BWV番号は偶数)合計6曲からなり、ヴァイオリン独奏の楽曲として、今日では古今の名作の一つに数えられる。

作曲の背景

ソナタ第1番 アダージョ(自筆譜)
作曲時期は1720年。バッハが35歳の頃、ケーテン宮廷楽長として音楽好きの君主レオポルト侯に仕え、多くの世俗曲(協奏曲、室内楽曲)を書いていた頃の楽曲である。

バッハ自身の自筆譜による原版はベルリンのプロイセン文化財国立図書館の音楽部門に所蔵されている。そのタイトル・ページには「無伴奏ヴァイオリンのための6曲の独奏曲、第1巻、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作、1720年」と記されている。「第1巻」とあるが、「第2巻」というのは「無伴奏チェロ組曲」のことである。
バッハならではの達筆で記された原版には誤記や訂正はほとんどなく、清書であったことがわかるが、草稿は残されていない。

3曲のフーガ、有名なシャコンヌをはじめとして、全体に重音奏法が多く、演奏は容易ではない。ヴァイオリンによる対位法的表現はバッハ一人の発明ではなく、その前にはイタリアのフランチェスコ・ジェミニアーニ、ドイツのハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー、ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(英語版)、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(英語版)、ジャン・バティスト・ヴォリュミエ、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルといった作曲家が試みている。このバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」はとくにヨハン・ゲオルク・ピゼンデルの影響が指摘される。バッハはビゼンデルとも交流があったことから、ヴァイオリン奏者としても名高かったピゼンデルのために書いたのではないか、とも推定されている。

パルティータ第3番ホ長調 BWV1006

明るく、華麗な曲風を持っている。バッハ自身による、リュートのため(ハープという説もある)の編曲作品も残している(BWV1006a)。「Preludio」、「Gavotte en Rondeau」、「Gigue」はラフマニノフによってピアノ用に編曲されている。

Preludio
Loure
Gavotte en Rondeau
Menuet I
Menuet II
Bourrée
Gigue

使われた作品など

パルティータ第3番ホ長調 BWV1006 「Gavotte en Rondeau」
大都会 PARTII - 第36話「挑戦」で全編にわたり使用。
サザエさん - 第2172話Cパート「マスオ音楽教室」で使用。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 - 『DEATH』篇において使用。
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