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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

 国立国際美術館にはじめて行ってきました!
 全ての絵画が初来日というロンドン・ナショナル・ギャラリー展、ちゃんとローソンでチケット取って、朝もはよからお化粧して、単眼鏡も持って、万全です。
 

(感想)
久々の洋画、めっちゃ楽しかった~!! 人が多くいた作品はちゃんと見られてないけど、それでもお腹いっぱいです。

・パオロ・ウッチェロ 《聖ゲオルギウスと竜》
サムネイルで見たとき、この竜がめっちゃモンハンのリオレイアっぽい! と思ったので今回の展示に行きました。家に帰ってモンスター図鑑と絵葉書を見比べてみたけど、緑っぽくて二足歩行なところ以外そんなに似てないかも。

・カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》
すっごい大作! でかい! 細密な描き込みがすごくて、単眼鏡で見ると、奥(上)のほう吸い込まれるようでした。てか単眼鏡持っていって良かった。見えにくい上のほうとかほんと手に取るように見える。

・サンドロ・ボッティチェッリ 《聖ゼノビウス伝より初期の四場面》
 めっちゃ横長! あとで出品一覧を見たら板にテンペラ画だったようで、もっと良く見ればよかった……。『アルテ』を思い出します。

・ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ノリ・メ・タンゲレ》
 ラテン語で「私に触るな」。新約聖書、復活したイエスとマグダラのマリアの場面です。マリアの赤が綺麗。

・ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ) 《天の川の起源》
 溢れた母乳がミルキーウェイになったよ~という神話、小学生の頃に本で読んだなあ。

・フランス・ハルス 《扇を持つ女性》
 レースの描き込みすごっ! 思わず単眼鏡でなめるように見てしまいました。美しい……。

・ヤン・ステーン 《農民一家の食事(食前の祈り)》
 ちっちゃなお嬢さんがお祈りしてて可愛いな。ボンネットってラブリーですね。

・ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》
 女性の衣裳のブルーがとても綺麗でした。

・ウィレム・クラースゾーン・ヘ―ダ 《ロブスターのある静物》
 ロブスターがでっかい! その後ろの白ワイン(かな?)がとても綺麗な色でした。

・ヘリット・ファン・ホントホルスト 《ボヘミア王妃エリザベス・ステュアート》
 めっちゃ綺麗! 気合い入ってそうなお顔、大粒のパールに黒い衣裳の艶、意思のある女性の顔って感じですてきです。

・ジョシュア・レノルズ《レディ・コーバーンと3人の息子》
 子どもがふくふくしてかわいい。生活感あって良いですねえ。

・エル・グレコ《神殿から商人を追い払うキリスト》
 これも新約聖書から。あったな~このシーン、と思いながら。エル・グレコのこのタッチ、すっごくわかりやすい。

・バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《窓枠に身を乗り出した農民の少年》
 綺麗なんだけど、この少年なんで肩をはだける必要があったのだろうか……?

・ヤーコブ・ファン・ロイスダール《城の廃墟と教会のある風景》
 建物はよくわからなかったけど、広大な農地の風景が豊かそうでとても好きでした。 

・ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ポリュフェモスをあざけるオデュッセウス》
 ターナーらしいきれいな空の光、きれいな海。しかし上手に見られず雲のいずこに巨人やどるらむ? と目をこらしました。FGOやってる方は推しがでてるかも?

・クロード・モネ《睡蓮の池》
 モネの「睡蓮の池」、何枚もあるうちのひとつですが、やっぱりきれいですね。

・ピエール=オーギュスト・ルノワール《劇場にて(初めてのお出かけ)》
 これも、いかにもルノワール。都会的な画題にやわらかな色。少女のほっぺがかわいいです。

・ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル《アンジェリカを救うルッジェーロ》
 いやこれ「ペルセウスとアンドロメダ」で見たことある構図だよ? と思って帰って調べたら、こっちが先で、後に似た主題でペルセウスのほうを描いたらしい。

・アンリ・ファンタン=ラトゥール《ばらの籠》
 制作年の1890年ってどんな薔薇が流行ってたんでしょうね。ふんわりした花弁の薔薇がこんもりしててきれい。

・ポール・ゴーガン《花瓶の花》
 これは南国の花。朱色が鮮やかに映えて、花弁の一つ一つも美しい。すごく好きな絵でした。

・ポール・セザンヌ《プロヴァンスの丘》
 すぐセザンヌ、とわかる感じの絵。からっとした色が綺麗。

・ポール・セザンヌ《ロザリオを持つ老女》
 左右がねじれたような、お世辞にも美しいとは言えない女の人なのに、なんか目を惹かれる、強さのある絵。上の作品とこっち、どっちが欲しいと言われたらこっちかな!(マインドはいつも石油王)。

・フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》
 数あるひまわりのなかでも、これはとても良いひまわりでした。というか、ひまわりの現物見たのは初めてじゃないかな……。なるほど、世界中で人気があるのもわかる、なんて稠密な色の束。ぶっとい意思が通ってるのがわかります。大トリにふさわしい作品でした。

 最後の部屋に、今回展示されている絵をロンドン・ナショナル・ギャラリーに寄贈したひとたちのパネルがあって面白かったです! 資産家や科学者、画家、いろんな経歴のひとがいる……。
 みなさんありがとうございます。おかげさまで楽しませてもらいました。わたしも将来石油王になったらかっこいい美術館を建てますね。

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