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【アート】常設展2024年度第2期@郡山市立美術館|感想

先日、わんこと一緒に少し遅めの夏休みの旅行に出かけました。
ステイ先は栃木の那須高原でしたが、ちょっと足を伸ばして福島県の郡山市立美術館まで行ってきました。
今日はそのアートレポをしたいと思います。

郡山市立美術館は館内すべて撮影不可。
常設展は撮影OKという美術館が多いのに、これはちょっと残念でした。
(あとで見返しながら勉強できないので……)

美術館は広々としていて、開放感のある造りには随所に建築者のこだわりが見えました。
建築には詳しくないのでざっくりとした感想になって恐縮ですが。笑

さて、今回鑑賞したのは「常設展2024年度第2期」。
受付で目録をもらい、ざっと目を通してみると、西洋美術はイギリス人画家の目白押し!
なかなかめずらしいラインナップだったので、ちょっとわくわくしました。
というのも、イギリスという国は、フランス、ドイツ、スペイン、フランドル、中欧などと比べると、ある時期までは美術後進国だったからです。
そのため、イギリス人画家を集めているというだけでも、少し「おっ」という感じがします。

展示は、ウィリアム・ホガースの複数のエッチングからはじまりました。
なかでも『当世風結婚』の風刺画は、山田五郎さんのYouTubeで見ていたこともあり、「これが例のやつか~!」と楽しく見られました。
絵の内容自体はわりとどうしようもない感じなので、絵そのものがいいというわけではないんだけどね……。笑
ただ、このホガースという画家は、イギリスが生んだ初の国民的画家なので、今回見ることができてとても嬉しかったです。

次に印象に残ったのは、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの『マドンナ・ピエトラ』という絵。
ロセッティの描く女性の顔はとても特徴的で、みんな似ているので(というかほぼ同じ)、美術館でひと目見れば「あ、ロセッティ!」とすぐにわかります。
ロセッティの人となりはわりとどうしようもないのですが、彼の描く女性像は結構好きな私です。
なんとも言えない魔性の魅力のようなものがあるんですよね。
私自身に魔性性が皆無なので、こういう神秘的な女性にどこか憧れがあるのかもしれません。

その他安定のイギリス人画家と言えば、ミレイやコンスタブル、ターナー。
彼らの絵もちゃんとありました。
ミレイはエッチングだったので、できれば彼の美しい色彩の油絵が見たかったなぁと思いました。
コンスタブルとターナーは、残念ながらどちらもあまり印象に残らず、普通の風景画という感じでした。(写真に残せないので、もはやほぼ忘却の彼方です)

日本美術で良かったのは、岸田劉生の『照子像』でした。
え、麗子ちゃうんかい!照子って誰!と思いましたが、あとで調べたら劉生の末妹だそうですね。

辻永の『ブルーヂュにて』という絵も良かったです。
日本美術にはまだまだ疎いので、辻永という画家を今回はじめて知りました。
どうやらかなり有名な人のようなので、絵が良くて当然かもしれません。
新たな画家を知れて、いい勉強になりました。

その他、彫刻や陶器などのコーナーもありましたが、そちらはさら〜っと見て、終了。

次に福島県に行く際は、諸橋美術館に行ってみたいと思います!

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