【アート】デ・キリコ展@東京都美術館|感想
すごく楽しかった!
やっぱり自分はシュルレアリスム好きなんだなと思った。
作風は、マグリットとアンリルソーを足して2で割った感じ。
マグリット先生には、隙がない正確さや過不足のなさを感じるけど、キリコはちょっと抜けてて隙がある感じで、そこにルソーみを感じる。
(あくまで私の感想です。)
マヌカンシリーズも、不気味っちゃ不気味なんだけど、それより滑稽さやポップさが勝ってる感じで全然不穏ではないんだよね。
そういうところが楽しい!に繋がってると思う。
ちなみにマヌカンってマネキンのことなんだけど、なんか口に出して言いたくならない?
「マヌカン」って。
展覧会でも、絵を観ながら「マヌカン」って言ってる人が何人かいて、この人も言いたくなったんだなって思って聞いてた。
気に入った作品は「神秘的な水浴」という作品。
やたら細かい階段付きの五右衛門風呂みたいなやつがいくつか置いてあって、そこに1人ずつ男の人が入ってるの。
めっちゃシュール。謎。いい。
ちなみに来場者のボリュームゾーンは2〜30代と若い印象だった。
キリコって感覚的に「おもしろい」と思える画風だから、普段あまり美術に興味がない人でも、ふらりと行ってみようかなってなる確率が高いのかも。
その昔、名古屋の街を歩いてて、たまたまアルチンボルドのフルーツ皇帝の広告を見かけて、そのまま展覧会に行っちゃった私のように。
実は今回の展覧会までキリコの存在をまったく知らなかった私。
五郎さんのYouTubeチャンネルでデ・キリコ展を紹介してるのを観てその存在を知り、その後、美術検定4級テキストでキリコの「街の神秘と憂愁」を観て、これは観といた方がいい展覧会かも!と思って上野に行ってみたのだ。
またひとつ、アートの見聞が広がったなぁ。
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