フレア団は元々イッシュの組織だった可能性【2/28追記】
※一応、ゲームソフト「ポケットモンスターX・Y」のネタバレ注意
序
旧稿において、パルファム宮殿の実地調査を行った結果、カロスとイッシュが友好的な関係を築いていた可能性を指摘したところである。
さて、こうした関係性は現代のカロスとイッシュにつながるのだろうか?
XY作中では、イッシュとカロスの現在的な関係はっきりと明示されていない。(ブルジョワール家やプラターヌの研究所の絵画など、イッシュ要素がないわけではないが)
ここでは、それを補完しうるのが「フレア団」である可能性を指摘してみたい。
団の名の由来からして…
フレア団の名の由来は何であろうか?フレア団員なら一度は考えたことがあるだろう。でも、正直よくわからないのではなかろうか?
試しに他の組織をみてみると、
といった具合で、他の組織は団の目的や、利用する伝説ポケモンなどから、なんとなくそのモチーフを想定しうるのだ。が、フレア団の場合そううまくはいえない。
フレア団の思想(フラダリの思考というほうが正確だが)を端的に述べれば、美しい世界を保つため、資源を奪い合う人間の数を減そう!というもので、フレア団が狙ったカロス伝説は生命力を与えるゼルネアス、生命力を奪い取るイベルタル、両者を監視し生態系を守るジガルデ の三者である。
思想の核となる美しさ、生命(したっぱが連呼するスマートも)に”フレア”がふさわしいか、というとなんともいえないし、フレアから想定できるほのおタイプの伝説ポケモンも想定できない。
察しのいい方は気づいただろうが、こうした具合で位置づけがすっきりいかない組織がもう一つある。プラズマ団だ。彼らの(名目上の)目的はポケモンを人間から解放するというもので、プラズマっぽい要素はない。
フレア団
プラズマ団
もうお気づきだろうか?フレア・プラズマ。ほのおとでんき。
そう、この二つが示すのはゼクロム・レシラムではないか、というのが私の見方である。
マグマ、アクア団に加え、レジェンズアルセウスにおいて、コンゴウ、シンジュ団という伝説ポケモンを意識した二つの組織が登場し、こうした組織がかつて存在したことで、その蓋然性は高まったと思うのだ。
かつてイッシュにあった両組織を、イッシュ建国神話に於いて、兄弟王がそれぞれ理想・真実を掲げて争ったことを踏まえて考えると、
・プラズマ団はかつて理想を掲げる兄王とゼクロムを支持した集団であ り、フレア団はかつて真実を説く弟王とレシラムを支持した集団であ る。
・イッシュ建国時の戦争は、つまりこのプラズマ団とフレア団の争いで あった
といえはしまいか。
この戦争の結末がはっきり語られないこともあり、どういった経緯で現代のプラズマ・フレア団とつながるかは不明だが、こうした経緯は十二分に想定できるように思う。
余談
イッシュ神話で、兄弟王は途中で戦争の愚かさを悟り停戦を呼び掛けたが、配下(プラズマ・フレア団ということになる)は戦争をやめず、これにキレたレシゼクがイッシュを焼きつくした、ということが語られる。とすればかつてレシラムを支持していたフレア団がなぜカロスにやってきたのか。
詳しい事情はわからないが、前稿で述べたパルファム宮殿建造のきっかけとなった300年前の戦争にイッシュが介入したらしいことから、それがきっかけでフレア団がカロスに渡来した可能性もあるし、あるいはもっと前、3000年前の戦争に於いて、AZの弟と手を組んだ「カロスをほしがるもの」がイッシュであり、焼かれたイッシュから離れて新天地を求めていたフレア団がその主体であった可能性もあるかもしれない(イッシュの海底遺跡が3000年ほど前の物であることを踏まえると時系列的に難しいか?)。プラズマ団に関して、ホワイト・ホワイト2版ではNがレシラムを仲間にするから、この時点でゼクロムを支持した集団ではない気もするやもしれないが、それは昔の話で、現代のプラズマ団の性格がまるっきり変わっている証拠とすれば矛盾はない。
むすび
ともあれ、イッシュの建国神話はいつか出るであろうイッシュリメイク、あるいはカロスリメイクでより詳しく語られる可能性が高く、この想定もそこで決着がつくとみてよかろう。私はこうした憶測を胸に、イッシュorカロス版レジェンズを全裸待機することにしたい。
※2024/2/28追記
2024/2/27のPokemonPresentsにて、なんとミアレシティを舞台とした「PokemonLEGENDS Z-A」が発表となった。
えーゲーフリさん最高です本当にありがとうございました。言霊ってほんとにあるのか?いやこんなに早く来るとは思ってもいなかった。めちゃくちゃうれしい限り。
SVのDLCでイッシュ地方が登場したとはいえ、イッシュリメイクをすっ飛ばす形だったのはやや意外だが、このこと自体、カロス地方の描写でイッシュの伏線回収が可能であることの証左となっているのではないかと思う。
2025年発売予定とのことで、続報に期待が膨らむ所である。こうした話はまた別の記事での言及を予定している。
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