もっとよくする

こういうことを書くと筆者に嫌われるかもしれませんが、掲載された写真について少し改善できる部分を記します。おそらくデジタルカメラを使用されたと想像しますが、ISO感度を上げてもノイズの発生が少ない、画像エンジンの性能が高いボディ(例;Nikon D850など)を使用し、短焦点レンズにフードを装着して、カメラの保持は眼窩と両手でしっかりと、シャッターを静かに押し下げるときは息を止める、ことでかなりしっかりした画像が撮影できます。体幹を鍛えておけば 1/30 秒程度のシャッタースピードまで手ブレせずに撮影できます。(フラッシュは論外ですが、美術館などでは三脚禁止の場所が多いと思います)プロの撮影(作品)をご覧になればお分かりになりますが、「写真の美しさは露出時間に比例」します。

この程度の広さの施設(部屋)では広角レンズが威力を発揮します。中古品しかありませんが、Nikon AF-S 18mm とか。私はNikonの回し者ではありませんが、実態として他社のカメラボディを使っている人々がNikonの広角レンズを購入し、マウントを自分のボディに合わせて追加工して使っているケースが多いです。

測光もスポット測光を用いて(伝えたい部分以外を測光しない)何カットかブラケティング撮影しておくと、後の選択肢が広がります。これで、素人にありがちな逆光の写真は防げます。

ピントスクリーンは方眼マット形式にすると、画像の歪み具合がよく判別できます。ズームレンズは基本的に歪みが出やすく、自分の体を移動して適切なサイズと画角を決めるのが無難です。真正面から撮影できず、上下左右のどちらかに傾いた画像になる場合はシフトレンズを使用することで、対象物の歪みは防げます。

対象の一部に反射がある場合は、これも上下左右にカメラ位置を「少し」変えることで反射を軽減することができます。

掲載された写真の反射程度であれば、ブラケティング撮影した何カットかの組み合わせやガンマカーブその他の補正を Mac + Adobe Photoshop で作成できると思います。しかし、画像の歪みは Photoshop で簡単に補正できそうに見えますが、出来上がりは不自然になることが多く、お薦めしません。

構図、画角など撮影の基本はあちこちにいろんな情報があると思いますので、研究してみてください。重いボディとレンズを複数持ち歩くのも、画角を決めるのも、スローシャッターを切るのも、体力勝負です。足腰と体幹を鍛えておいてください。

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