塗装された壁や手すりを触って手が汚れた経験、ありませんか?
ごく一般の施設のなんの変哲もない風景ですが、
外壁や手すりなど塗装が施されたところにうっかり触れると、
こんなことや、、、
このように手についたことなどありませんか?
これは白亜化(チョーキング)と呼ばれる現象で、塗料に含まれる顔料や樹脂分が粉状になって塗装表面に現れた状態です。
簡単に言うと、塗膜表面が劣化した粉っぽいものが手についた状態です。皆様一度は経験されたことがあるのではないでしょうか?
服についたり身体についたりがっかりすることもあるかと思いますが、ローバルを塗った鋼材などでも同じことが起こっているか調査をしてみることにしました。
ローバルは経年でチョーキングを起こすのか??
ローバルは紫外線による劣化を受けにくい特性があります。ただしローバル(ローバルシルバー、ローバルアルファ)塗装後、間もない状態の塗膜では指先に顔料が付着する場合があります。よく攪拌し、バランスの取れた塗装状態を維持しておけばご使用上問題ありはません。
下の写真でもローバルシルバーやローバルアルファで少し付いているかな?くらいの感じです。
これが、3ヶ月屋外に晒したものだと、手につきにくくなっています。
ローバルなどのジンクリッチペイントは、塗膜中に亜鉛顔料が多く存在しているため、屋外で雨ざらしになると表面の亜鉛が反応し、酸化皮膜に覆われだんだんと硬くなる傾向があります。手で擦る程度では、顔料が付着しませんでした。
つまり、塗装直後は稀に手につく可能性がありますが、今回確認したら屋外で長年経過しても塗料成分が手につくようなことは起こりませんでした。
<今回の実証実験より強く押し付けたり、他の確認の仕方によっては付着する場合もあるかもしれませんが、、、>
ローバルを塗布した、鉄扉、手すりなどは数十年経過したものでも、、、
塗膜成分が手につきませんでした。
<塗膜成分が全くつかないことを保証するものではありません。>
〜結論〜
ローバルなら、塗膜表面の亜鉛が酸化皮膜に覆われ、硬くなってくるので多少擦っても手につくようなこともなく(チョーキングを起こしにくく)大切な建築物をさびからお守りします。
〜番外編〜
ローバルが硬くなる・・・と紹介しましたが、塗装初期の板を爪で擦ると
簡単に剥がれてしまいます。表面酸化が進んでいないので当然と言えば当然なのですが、、、
・・・それが3ヶ月暴露した板だと、
下地がむき出しになることはありません。(塗膜に傷が入る場合はあります)
屋外で雨などに打たれ、だんだんと硬くなります(安定な不溶性酸化物に覆われて硬く緻密な膜が形成されていくためこのように変化します。)
硬くなる→傷が入りにくい+亜鉛の力で塗膜の下に錆が広がらない!
上記の理由から、ローバルは亜鉛めっき製の外部階段や、立体駐車場などでも多くの物件でご採用いただいております。
〜チョーキングしないローバルで簡単・長持ち亜鉛めっき改修〜
今後のご参考になれば幸いです。
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(記事担当:RSK)