見出し画像

”塗る亜鉛”を地際に使う重要性

信号機の鉄製の柱が根本から倒れたというニュースが飛び込んできました。

動物のおしっこ中に含まれる成分により腐食が促進され耐用年数よりも大幅に短くなり倒壊が起きてしまったようです。

過去にも同じような事例がありました。

実は地面に近いところ(地際)はとても錆びやすい雰囲気になっています。
地際が厳しい環境であると言われるメカニズムは以下になります。

地際腐食メカニズム

地面に近い箇所は降雨の影響により濡れている状態が長くなり、上記のおしっこ由来の含有成分(塩分など)の影響も加わって、より過酷で錆びやすい環境になります。


地際の腐食対策として様々な手法があるようですが、今回はローバルによる対策事例をご紹介いたします。

画像1

試験施工としてお使いいただいたのですが、まずは施工前。

③施工前

手順としては、

④素地調整

コンクリート部分を除去し、素地調整を行い旧塗膜を取り除き清浄な金属面を露出させ、

⑤塗装

膜厚を確保するため、たっぷりとローバルを塗布し、

画像5

十分に乾燥させてから、

⑦施工後

コンクリートを埋め戻す。


小雨が降った後に行ったのですが、地面に近いところは濡れているのが確認できます。

①常温亜鉛めっき-3

こちらは施工後10年以上経過観察しておりますが、問題は生じておりませんでした。やはり、地際を補修することでより安心・安全な状態が維持できるのではないかと考えます。


全ては難しいかもしれませんが、柱状の建造物が補修で少しでも長く安全に維持され、このような痛ましい事故が起きてしまうことがないことを心より願っております。


この他、このような記事もあります。


Twitterもフォローお願い致します!

<記事作成:RSK>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?