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『応急処置に関してよくある質問』

今回は私が現場でよく受ける応急処置に関する質問をQ&A形式で書いていきます。参考にしてみて下さい。

Q. アイシングを家でも継続して行いたいのですが、氷がたくさんありません。冷凍庫にある保冷剤や冷感湿布でも良いですか?

A.保冷材は0℃以下まで冷えてしまう物があり、
直接皮膚に当ててしまうと凍傷をおこして皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
タオルなどで包んで冷えすぎないようにしましょう。
また、長期間凍らせて霜降り状態で指にくっついたりしてしまうような氷も氷点下の状態です。霜をサッと水で洗い流しタオルを間に挟み冷やしましょう。

市販の冷感湿布はあくまでも冷たく「感じる」湿布であり、
温感湿布と同様に血行を良くする成分が含まれています。
アイシングの目的はこれ以上腫れないようにすることが目的です。
冷感湿布では逆効果になってしまいます。
ただし、病院で処方された湿布には刺激剤は含まれず、腫れを抑える成分が含まれているので大丈夫です。


Q. いつ冷やして、いつ温めたら良いのですか?

A.怪我をして3日間はアイシングを継続しましょう。
怪我をした箇所を動かしても良い状態になったら温めて血行を良くしてあげます。
温めることで組織を治す成分を届けてあげたり老廃物を除去していきます。
また、慢性的な腰痛や膝の痛みなどは、血行を良くすることが効果的であるため温めてあげましょう。


Q. 救急車を呼んだらいいのかの判断が難しく、呼ばない程度の怪我でもどこの病院に行けばいいのかわからない。
(※6月2日のnote『心肺蘇生法を習得する必要性』に記載しましたが重要なので再掲)

A.平日の部活動では保健室に養護教諭の方がいる場合が多いですが、トレーナー不在、週末の練習や試合、遠征先では救急の対応が難しいですよね。その場合は、

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こちらに電話してください。オペレーターが状況を聴き救急車が必要かを判断してくれます。また、週末で行きつけの病院が診察していなかったり、遠征先でどこの病院に行ったらいいかわからない場合でも、救急の患者を受け入れてくれる病院を教えてくれます。

また、緊急時の対応や勉強に役立つアプリとして

・全国版救急受診アプリ「Q助」
・MySOS
・救急ナビ

このようなツールがあります。ぜひ活用してみて下さい。

⇒次回(7/7)『熱中症の危険性』について

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