シンプルなお願いこそ、人を動かすはず。

人が動かなくなることで、これほど消費が行われなくなることを実感することは、なかなかないかもしれない。
全国各地の飲食店や商業施設からお客さんが消え、お店の売り上げは下がり、開店休業状態が続いているところも少なくない。

リモートワークによって切り抜けられる仕事や、宅配によってむしろ伸びる事業もある。
しかし、大多数の店舗型商業は、人が足を運ぶことで成り立ってきた。その前提に急な転換を迫まられても、なかなか舵の切り先を定めるのは難しい。また、不安を抱きながら自分だけででその切り先を考えるのも、これまた難しい。

こういう時はどうすればいいか。僕はシンプルに、人にお願いをしてみることだと思う。

人が来なくて困っている!

こんなモノを用意してるんだけど/こんな料理を作ったんだけど、だれか食べてほしい!

だれか一緒にこの状況を打開する糸口を一緒に考えてほしい!

直接繋がっている人。SNS上で繋がっている人。助けてくれそうな人をイメージしながらストレートにお願いしてみる。

お願いは可視化されないと伝わらない。発信が大切である。が、震災などの命の危険がない限り、人はなかなか恥ずかしくてお願いできない。
恥を捨て、身近な人やなんらかの形で繋がっている人に向けて、もっと発信してみてはどうだろうか。
(僕自身も身をもって助けられた)

TEDで紹介されたハイディ・グラントのお願いの仕方はとても参考になる。
https://www.ted.com/talks/heidi_grant_how_to_ask_for_help_and_get_a_yes/transcript?language=ja

一方で、僕はこの内容に、SNSでの発信も改めて加えるべきだと思う。
当然直接的なコミュニケーションよりは薄いかもしれないが、すでに個人が発信できる手段として無視できない存在であり、テキストを通じて文脈や感情を読む能力を持った現代社会であれば、気持ちも伝わるはずだ。

そして、ここで改めて大切になるのが、普段からいかにポジティブな発信によるつながりを広く育んでいるか。リアルな繋がりでも、SNS上でも。

なにもない中では、さすがに文脈や感情も伝わりきらない。

改めて、発信と会話という2つのコミュニケーションは、こういう時にこそ生きてくるし、活かしやすくなった時代でもあると思える。

こんな時だからこそ、周りの人に、そしてSNSに向けて、どんどん発信してみてはどうだろう。何か動きはあるはず。



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