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【遊戯王】スケアクローデッキ構築の記事【解説】

◎はじめに

随分と遅くなりましたが、2022年1月15日 (土)に発売したパックでの新規テーマ《スケアクロー》について考えました。

◎スケアクローの強み

スケアクローというテーマの強みは、リンク3の《スケアクロー・トライヒハート》がEXモンスターゾーンに存在している場合、相手の効果発動を無効できる罠カード《肆世壊の牙掌突》にあると考えます。

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【 永続罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドの、「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、攻撃力と守備力の内、高い方の数値を適用してダメージ計算を行う。
②:EXモンスターゾーンに自分の「スケアクロー」モンスターが存在し、相手が効果を発動した時、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。その効果を無効にする。​

スケアクローは下級モンスターの多くが戦闘サポートに特化しているため、その持ち味を活かすことが狙いとなってきます。

そのためにも、まずは《肆世壊の牙掌突》で相手の動きを妨害することで、少しでもこちらが返しのターンで反撃できる可能性を高めるということが重要になると考えます。

◎目指すべき盤面

スケアクローの強みを踏まえた上で、主要カードを確認していきながら、最初に目指すべき盤面について説明していきます。

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【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / 獣戦士族 / 攻3000 /
効果モンスター3体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
①:フィールドの表側表示モンスターは守備表示になる。
②:フィールドのこのカードは守備表示モンスターが発動した効果を受けない。
③:1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える。この効果を発動したターン、自分は「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できない。
【LINK-3:左下/下/右下】

《スケアクロー・トライヒハート》は効果モンスター3体でリンク召喚できます。

注目すべき効果はこちらになります。
『③:1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える』

レベル3の「スケアクロー」モンスターが墓地に存在している必要がありますが、この効果でデッキから《スケアクロー・ライヒハート》をサーチして特殊召喚し、《肆世壊の牙掌突》をサーチするといった動きが理想的であると考えております。

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【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 戦士族 / 攻1500 / 守2100

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「スケアクロー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
フィールドに守備表示モンスターが3体以上存在する場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。

以下、目指すべき盤面とそのために必要な点を整理しました。

★目指すべき盤面
①EXモンスターゾーンに《スケアクロー・トライヒハート》
②魔法トラップゾーンに《肆世壊の牙掌突》

★そのために必要な点

①《スケアクロー・トライヒハート》をリンク召喚するためにフィールドに効果モンスター3体を並べること
②《スケアクロー・トライヒハート》のリンク召喚後、《スケアクロー・トライヒハート》の効果を発動するために、レベル3の「スケアクロー」モンスターが墓地に存在していること

目指すべき盤面と必要な点を踏まえた上で、実際の展開方法について、紹介していきます。

◎展開方法

単純に《レスキューキャット》から1枚から《水晶機巧-ハリファイバー》を経由し、《スケアクロー・トライヒハート》を展開する方法でも良いと思います。
※《水晶機巧-ハリファイバー》+《ジェット・シンクロン》+《リンクリボー》

しかし、《レスキューキャット》に頼りすぎると、逆にデッキの安定性を欠くことになるため、他の展開パターンも用意する必要があると考えました。
そこで今回は《レスキューキャット》以外からの展開方法について紹介をさせていただきたいと思います。

手札に必要なカード(2枚)
①《暗黒の招来神》または
七精の解門
②レベル3の《スケアクロー》モンスター

①《暗黒の招来神》を召喚し、デッキから《七精の解門》を手札に加える。
《七精の解門》を発動し、デッキから《混沌の召喚神》を手札に加える。
※《暗黒の招来神》が手札にない場合、《七精の解門》を発動して《暗黒の招来神》を手札に加えることで、同様の動きが可能。

②《暗黒の招来神》の効果で、手札の《混沌の召喚神》を特殊召喚する。
《混沌の召喚神》1体で《リンクリボー》をリンク召喚する。

③《七精の解門》の効果で、手札のレベル3の「スケアクロー」モンスターを捨てて墓地の《混沌の召喚神》を特殊召喚する。

スケアクロー1


④フィールドの《暗黒の招来神》、《混沌の召喚神》、《リンクリボー》の3体で《スケアクロー・トライヒハート》を特殊召喚する。
⑤《スケアクロー・トライヒハート》の効果で墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスターを特殊召喚し、デッキから《スケアクロー・ライヒハート》を手札に加える。
⑥手札の《スケアクロー・ライヒハート》を特殊召喚し、効果でデッキから《肆世壊の牙掌突》を手札に加える。

スケアクロー8

最後にサーチした《肆世壊の牙掌突》をセットすることで、『◎目指すべき盤面』にて説明したような盤面を形成することができました。

ここで注目すべきポイントは、上記③にあるように、《七精の解門》の効果で墓地から《混沌の召喚神》を特殊召喚する際の、「手札を1枚捨てる」という発動コストになります。

《スケアクロー・トライヒハート》をリンク召喚するために効果モンスター3体を並べる方法はいくつかあるかと思いますが、それとは別にどのようにしてレベル3の《スケアクロー》モンスターを墓地に用意するのか、その点がネックとなっていました。

そこで挙がったのが《七精の解門》になります。
まずレベル3の「スケアクロー」モンスターはフィールド魔法からサーチもできるため、手札に存在する可能性が高いです。
そのため、《七精の解門》のコストとすることで容易に墓地に送ることができると考えました。
さらに《七精の解門》の効果により、効果モンスターを3体並べることができるため、《スケアクロー・トライヒハート》を展開する上ではこれ以上ないカードだと言えます。

《七精の解門》は《スケアクロー・トライヒハート》の展開及び効果発動の条件を満たすために重要な役割を担っているということが、今回の展開方法において一番伝えたかった事になります。

◎デッキレシピ

こちらがデッキレシピとなっております。

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スケアクロー4

モンスターはスケアクロー下級モンスター、幻魔モンスター、レスキューキャット等が中心となっています。
魔法罠に関しましても、先述した《七精の解門》等を主に採用しております。

この中で注目カードに挙げたいのは《ホップ・イヤー飛行隊》になります。このデッキにおける《ホップ・イヤー飛行隊》の役割について解説していきたいと思います。

◎ホップ・イヤー飛行隊

《ホップ・イヤー飛行隊》は、相手メインフェイズに自分フィールドのモンスター1体と自身を素材として、シンクロ召喚するという効果を持っています。

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【 チューナーモンスター 】
星 2 / 風 / 獣族 / 攻300 / 守600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、そのモンスターとこのカードのみを素材としてS召喚する。

これまで《スケアクロー・トライヒハート》の展開方法について紹介してきましたが、《スケアクロー・トライヒハート》には、効果を発動後「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できないという制約が発生します。

例えば、『◎展開方法』にて紹介した以下のような盤面を先行1ターン目に展開したとします。

スケアクロー9

先述した制約がかかっているため、そのターンはこれ以上の展開を行うことができません。
《スケアクロー・トライヒハート》の効果でせっかく出した下級「スケアクロー」モンスター達の存在がもったいなく感じますよね。

しかし、自分のターンに動けないのであれば、相手のターンに動けばよいということで、この問題を解決してくれるカードが、《ホップ・イヤー飛行隊》になります。
もし手札に《ホップ・イヤー飛行隊》がある場合、相手ターンのメインフェイズにフィールドの「スケアクロー」モンスターを素材にシンクロ召喚することで奇襲できます。

『◎展開方法』で紹介した盤面の続きとして、《ホップ・イヤー飛行隊》を用いた展開を2パターンを紹介したいと思います。

まずパターン1が、『《ホップ・イヤー飛行隊》+《スケアクロー・ライヒハート》』を扱ったシンクロ召喚になります。

■パターン1
①相手ターンのメインフェイズより、手札の《ホップ・イヤー飛行隊》の効果でフィールドの《スケアクロー・ライヒハート》と《ホップ・イヤー飛行隊》を素材に《獣神ヴァルカン》をシンクロ召喚する。

②《獣神ヴァルカン》の効果で自分フィールドの表側表示カード1枚(ここでは《七精の解門》)と相手フィールドの表側表示カード1枚を対象に、そのカードを手札に戻す。

スケアクロー10

《獣神ヴァルカン》の効果で相手フィールドの表側表示カードだけでなく、自分フィールドの《七精の解門》や下級「スケアクロー」モンスターなどを手札に戻すことができるのも強みです。
また、《スケアクロー・トライヒハート》は守備表示モンスターが発動した効果を受けないため、《スケアクロー・トライヒハート》を対象に取れば、相手のカードのみをバウンスさせることも可能です(たぶん)。

次にパターン2になります。パターン2は『《ホップ・イヤー飛行隊》+《スケアクロー・ライヒハート》+レベル3「スケアクロー」モンスター』を扱ったシンクロ召喚になります。

■パターン2
①相手ターンのメインフェイズより、手札の《ホップ・イヤー飛行隊》の効果でフィールドの《スケアクロー・ライヒハート》と《ホップ・イヤー飛行隊》を素材に《砂漠の飛蝗賊》をシンクロ召喚する。

②《砂漠の飛蝗賊》がシンクロ召喚に成功した場合の効果により、相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。

スケアクロー6

③相手ターンのメインフェイズより、《砂漠の飛蝗賊》の効果でフィールドのレベル3「スケアクロー」モンスターと《砂漠の飛蝗賊》を素材に《飢鰐竜アーケティス》をシンクロ召喚する。

④《飢鰐竜アーケティス》がシンクロ召喚に成功した場合の効果により、自分はデッキから1枚ドローする。

スケアクロー7

《砂漠の飛蝗賊》の効果で相手の手札を1枚捨てさせ、《飢鰐竜アーケティス》の効果でこちらは1枚ドローするという流れがパターン2の特徴になります。
《飢鰐竜アーケティス》は手札を2枚捨ててフィールドのカード1枚を破壊するフリーチェーンの効果も備えているため、相手の動きをさらに牽制することもできます。

よってスケアクローデッキにおいて、《ホップ・イヤー飛行隊》も重要な役割を担うカードだと言えます。
《ホップ・イヤー飛行隊》は《聖騎士の盾持ち》でサーチでき、《聖騎士の盾持ち》は《増援》でサーチできる点も地味に優秀です。

◎最後に

スケアクローというテーマについて色々と考えを述べていきました。
現状、単体で強いと感じるのは《スケアクロー・トライヒハート》と《スケアクロー・ライヒハート》くらいですが、それなりに楽しめて戦うことができるテーマだと思います。
《ヴィサス=スタフロスト》がチューナーのため、スケアクロー関連のシンクロモンスター(特にレベル9のシンクロ)の登場には期待してはいますが、基本的なデッキ構成は現時点ですでに十分な内容となっている気がします。
『スケアクロー+幻魔+ホップイヤー飛行隊』の組み合わせはスケアクローを使う上で主流にはなっていないと思いますが、一つの可能性として捉えていただければと思います。

何かご指摘やご不明な点等がございましたら、コメントしていただけますと幸いです。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

以上!!

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