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iPad ProとiPad miniの2台持ちしてみて

iPad Pro一台だけでは対応できないシチュエーションがあることや、Macとの兼ね合いを見直すべく、iPad mini6を購入しました。

そうなると私の手元には、一時的にiPad mini、iPad Pro、MacBook Airがに揃うことになりました。さすがに3デバイスを併用するのはボク自身のスペック的にも金銭的にも厳しいものがあるので、どれかを手放そうと考えています。

そこで今回は、あえてiPad Proとminiを併用してみることにしました。いわゆるiPad2台持ちというやつです。ネットでも2台持ちを推す声は多く、僕自身も興味がありましたが、その利用価値にイマイチピンと来るものがなかったため選択肢から外れていました(そもそも出費がでかいし・・・)。

せっかくの機会なので実際に二台持ちしてみてどう感じたかをまとめていこうと思います。iPad2台持ちに興味がある人への参考になれば幸いです。

iPad2台持ちで感じたこと

同じOSを使うことはストレスが少ない

iPadはProでもminiでも、若干の差はあれど同じOSが搭載されています。iPadで作業環境を統一することによって、家でも外でも使用するOSがひとつになります。

Mac + iPad の場合、同じアップル製品なので一定以上の互換性はあれど、ショートカットキーが違うのでどちらの端末を操作するかで頭の切り替えが必要です。

例えばMacの場合、⌘+Q でアプリを落とせるのに対し、iPadの場合は なぜか⌘+Wになります。他のアプリとの兼ね合いなのか分かりませんが、こういうショートカットキーが違う、もしくはそもそもショートカットキーがiPadにはない、みたいのが結構あります。

MacとiPadそれぞれ個別でキーボードを使うときやユニバーサルコントロールでMacからiPadを操作しているときって、都度頭の切り替えをしなくちゃいけないので集中しきれなくなったりするんですよね。

ユニバーサルコントロール時には注意が必要

iPad2台持ちにすることで、どちらのデバイスを使っていようともOSが同じになったので、ショートカットの違いに対する不満はなくなりました。

シングルタスクになる

iPadもとよりシングルタスク寄りのデバイスです。現在はスプリッドビューやステージマネージャーなど、マルチタスクに動ける機能も付加されていますが、やはりiPadは元々シングルタスク。

同じ作業をするにしても、Macだといろんな情報が逐次見えてしまうのでどうも気が散ってしまいがち。

その点、iPadは基本1画面1作業なので集中し易いと個人的には感じています。更にそこから効率をあげるために、2台目のiPad miniを使います。iPad Proの横にminiを横並びにして必要な資料を表示し、必要に応じてユニバーサルクリップボードでminiからProに共有する。擬似的なスプリッドビュー状態です。

iPad2台による疑似スプリッドビュー

1台でスプリッドビューをすると画面サイズがかなり小さくなってしまい、文字打ちならまだしも手書きは絶望的。その点、贅沢ではありますがiPad2台でのスプリッドビューは、画面サイズも確保されるのでかなり快適でした。

できることならMagic KeyboardでProからminiをユニバーサルコントールしたいところですが、そもそもiPadはタッチ操作することが前提のOSなので、あまり不便には感じませんでした。

役割が明確になる

iPadを2台もつことで、ボクの中で明確にiPadを使い分けるようになりました。端的に区分けすると、家ではiPad Pro、外ではiPad miniです。

そしてこの使い分けを明確にするため、Pad Proとminiのホーム画面の配置を極力同じにしました。こうすることでiPadの持ち替えが画面サイズを変更しているだけ、という感覚に変わりました。

壁紙まで同じにしている

サイズ以外はほぼ同じデバイスを内外で使うことができるので、よりスキマ時間の生産性は向上したなと感じています。

また、どちらかのiPadをメインにしているときはもう片方は充電するというルーティンを作ることもできますし、いざとなれば先に述べたように2台同時に使うこともできます。

チップ性能差は少し感じる

iPad miniはiPad Proと実用において優位なスペック差はないのですが、一点気になったのがフリーボードでのカクつきです。特に加筆を続けて重くなったプロジェクトでは、オブジェクトを移動するときにカクカクと感じることがありました。

iPad Proでは感じることがなかったので、おそらくiPad miniのスペック不足が原因かと思われます。まだフリーボードは登場して日が浅いアプリなので、今後のアップデートで軽量化されれば、この問題は解消するかもしれません。

PCライクに使い切るのは難しい

iPad ProやAirに搭載されている外部ディスプレイ拡張ですが、これはまだ発展途上段階というのを感じることが多々あります。

iPad Proによる外部拡張ディスプレイ

例えば、USB-Cを接続したらすぐに外部拡張になるのではなく、なぜかミラーリングが優先されてしまうことがあります。世の中的にはミラーリングの方が需要あるということでしょうか。

これを拡張ディスプレイにするには、ミラーリングをオフにするために設定階層に潜らないと変更できず、かなり面倒です。ショートカットを作ることでこの階層まで一発飛びするようにすればもう少し使い勝手良くなる気もしますが。

また、外部ディスプレイ側が常にステージマネージャー状態になりますが、そのときのアプリ挙動もまだ不安定なものが多いのも事実。例えばYouTubeアプリは、画面を大きく広げても表示できるサムネイルの数が変わりません。

今後数年で実用に耐えうるアップデートが入る可能性もありますが、現状はPCライクな作業はMacの方が長けていると感じています。

あとがき

今まで試せてこなかったiPad2台持ちを体験してみて、思っていた以上にメリットが多い組み合わせだと感じました。

特にスペックシートではわからない使い勝手の部分で優位性があることがわかったのは、今後のiPad使用スタイルの選択肢を増やすことができました。

今後はMacに劣る部分をどうケアしていくかがガジェット選びの鍵になりそうです。