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『HR』これからの採用が学べる小説

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広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を… もっと読む
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2020年5月の記事一覧

第4話『正しいこと、の連鎖』 【22】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【22】 俺は正直に話した。 具体的な計画などないまま正木をつけたこと。途中で正木に気づかれて、咄嗟に近くにあったあの店に誘ったこと。 そして、正木自身は今の境遇を

第4話『正しいこと、の連鎖』 【21】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【21】 外堀通りを進むタクシーは、ほんの五、六分で俺たちを新橋駅へと運んだ。「SL広場」として有名な日比谷口。その真ん前で高橋は車を止め、金を払うと、また何も言わずに

第4話『正しいこと、の連鎖』 【20】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【20】 遠ざかっていく正木の背中を、俺はよくわからない気分で眺めていた。 店に居たのは30分ほどだろう。最初に頼んだつまみが、思い出したようにドカドカと運ばれてくる

第4話『正しいこと、の連鎖』 【19】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【19】 「本当の気持ちって……村本さん、なんですかそれ」 俺はそのまま、ジョッキを静かに下ろした。正木の言葉は、内容だけ考えれば、俺の言葉に同調したような台詞に聞く

第4話『正しいこと、の連鎖』 【13】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【13】 「ブラック企業…… 今日のアポがなければ、笑って否定しただろう。世界を席巻しているあの<PO>の会社だ。ブラック企業どころか、働き方だって“今風”に違いない

第4話『正しいこと、の連鎖』 【14】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【14】 「選択肢?」 「ええ」 俺が聞き返すと高橋はフーっと煙を吹き出す。また、花とスパイスが混じったような妖艶なにおいが漂う。 「あなた、洗脳の方法って知って

第4話『正しいこと、の連鎖』 【15】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【15】 脅迫と洗脳の違い。高橋の例え話は、悔しいがわかりやすかった。 「……じゃあ、BAND JAPANの正木さんは、会社に“洗脳”されてるってことですか」 もと

第4話『正しいこと、の連鎖』 【16】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【16】 HR特別室の入った雑居ビルを出て、新橋駅に向かって歩く。 午後七時少し前。 既に居酒屋にはたくさんの客が詰めかけ満員状態だ。 道路にはみ出た“テラス席”

第4話『正しいこと、の連鎖』 【17】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【17】 約30分後、俺は今朝と同じスターバックスにいた。 既に七時を過ぎているが、客は少なくない。今日二度目のアイスコーヒーをカウンターで受け取ると、ビルのエントラ

第4話『正しいこと、の連鎖』 【18】/これからの採用が学べる小説『HR』

この小説について 広告業界のHR畑(求人事業)で勤務する若き営業マン村本。自分を「やり手」と信じて疑わない彼の葛藤と成長を描く連載小説です。突然言い渡される異動辞令、その行き先「HR特別室」で彼を迎えたのは、個性的過ぎるメンバーたちだった。彼はここで一体何に気付き、何を学ぶのか……。 *目次*はコチラ 第4話【18】 腰よりも高いスツール、正方形の小さなテーブル。その中央には今流行りのカフェ風のデザインで作られたメニューが置かれ、ナイフやフォークの入った箱で重しがしてある。