見出し画像

わたしの三線

初めまして。箱蔵剣(はこくらけん)といいますo(^-^)

新月に足かけ20年ほど使っていた俳号を変え,新しい気分です。

三線を教え始めることにしました。友人のスタジオ経営者に教えていただいたことは,競合を調べること,価格帯,地域のカラー等々,教えてくれました。その中に「カラー」という表現があって,その先生の言葉にできない色あいのようなもの,というものがありました。

自分の「カラー」を思って原点を思い返していました。自分が演奏できるようになったのは,何時までとかいう時間を決めないで先生のお宅にお邪魔して,ずっと先生の手を見ながら,耳を研ぎ澄ませながらやっていたからでした。一時間いくらとか,月に4回だとか,そういったくくりは全くなく,思いついたときに連絡し,飽きるまで面と向かっていたからだと思います。

疲れてお茶を飲むときなど,先生の飼っている山羊の話,浜辺のヤドカリの観察記,ご自身が三線(奄美の人は三味線という)を始められたときのことなどなど,いろいろなお話を聞かせていただきました。そうして共に時間を過ごすうちに自分は好きなように演奏できるようになっていたのです。

そこで得たものは演奏可能な体の動きだけではなく,先生の息づかいや眼差しやお人柄や背景や,歩んできた島の歴史・・・

自分に息づくものは,どちらが大きいと言えるものではありませんが,それは弦を弾く際にも,ついて離れることのないものであると言えます。

これが自分にとっての「教える・教わる」の原点とわかりました。

猿川原三線教室はこういった「カラー」の教室です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?