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日々おだやかに過ごしたい。 愛機はRICOH GR。

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    ヘロヘロトーク&癖の強い歌声を披露する短いラジオ 夢は流しの歌うたい

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20年かかって浪人時代の魂が成仏した話。

20代のはじめ、私は浪人生だった。 美大や芸大を志ざし、美術予備校に通っていた。当時は暗く美しい音楽を好んで聴いていて、その中でもAJICOを狂ったように聴いていた時期があった。心に少しの光しか差し込んでこないそのときの心情に、ぴったりとあっていたのだと思う。 予備校に行くまでの壁に、チケットぴあだったろうか、AJICOのライブの情報が貼ってあった。今でも記憶に焼きついている。浪人生の私はライブになど行けるはずもなく、ため息をつき通り過ぎた。 まもなく、AJICOは解散

    • 妄想バー 2021年 第2回

      本日のヘロヘロソングは「上を向いて歩こう」 ぜひ本家を聴いて坂本九さんの声の魅力に触れてください。

      • 妄想バー 2021年 第1回

        ヘロヘロソングは「恋しくて」。

        • パーカーを着る人たち3

        20年かかって浪人時代の魂が成仏した話。

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          11本

        記事

          おしゃれは、自己プロデュースだと知った日

          私は正直、化粧することやアクセサリーをつけるということが苦手だ。アクセサリーは身につけると気になるし、化粧は面倒くさい。そういった時間を別のことに使えるなら使いたい。 大人になってからのことだけれど、屋外のトイレで女子高生と手洗い場の鏡の前で並んだ。ほとんど鏡を見ない私に対し、女子高生は入念に自分の容姿をチェックしていた。 まず、顔を見る熱心さが全く違う。そういえば家にいても全然鏡なんか見ないしな、私。 同性なのに、この差はなんなんだ!と内心ちょっと衝撃を受けた。 お

          おしゃれは、自己プロデュースだと知った日

          奇跡ってほんとに起こる

          現在、人生半ばくらいなのだろうか。 数年前のできごと。何かの話の拍子に、ある音楽番組の話になった。 話している私たちは、生まれたところも年齢も全く違うのだけれど、たくさんの偶然が重なって、一つの部屋で共通の番組の話をしていた。 楽器の話をしていたのだと思う。私たちの話題に上がったその番組は、作曲家のおじいちゃんと女性ピアニストが進行を務めるNHKのピアノ講座だった。 テレビを見ていた当時は高校生だったので、20年前くらいの話だ。いくつか紹介された中のある曲がものすごく

          奇跡ってほんとに起こる

          パーカーを着る人たち

          パーカーを着る人たち

          春のうたたね

          春のうたたね

          告白したって死ぬわけじゃない。

          若かりし頃劣等感のかたまりだった私は、好きな人に最終的には告白するものの、その都度撃沈していた。 なぜなのか。月日が経ってからわかることなのだけれど、相手に告白する直前まで好き、という気持ちを少しも伝えずにいたのだ。むしろ、迷惑になるから伝わってはいけないと思っていたフシもある。 こんな可愛くもなく、特に秀でたものも持たない自分なんかがあなたを好きになってすみません、という劣等感から、好き好きオーラを出していいのは本当に一部の恋愛ヒエラルキーの上層部にいる女子だけだと思っ

          告白したって死ぬわけじゃない。

          笑ってる顔を描いてるときは、自分の顔も笑ってる。

          イラストを描いているとふと気づくのですが、描いているイラストと自分の表情がシンクロしているときがあります。 不思議なのですが、笑顔を描いているときは笑顔に、真剣な表情のときは、自分も眉間に皺を寄せているのです。 没入しているのか、描いている顔と自分がほぼ一致。 苦しいとき、ちょっとつらいと感じたときには、笑顔の子を描いてみようかな。 この、描いているものと表情がシンクロする体験をしてる人って、割といると思うのですが、絵を描いてる方に聞いてみたいです。 あなたはどうで

          笑ってる顔を描いてるときは、自分の顔も笑ってる。

          イラストレーターさんに自画像をお願いしたお話。

          ツイッターで素敵なイラストに出会うことがあります。 偶然出会ったにもかかわらず、琴線に触れるような、心が動くような作品たち。小さな画面に釘付けになってしまうこともしばしば。 そんな作品の中で、静かだけれどもご自身の世界観を持たれていて、ちょっとシニカルな面もありつつ、ユーモアを感じる「せいのちさと」さんの作品に出会いました。 初めて出会った作品はアルファベットと花を組み合わせたイラストだと思うのですが、繊細さや世界観が心に残り、フォローさせていただきました。 そんなな

          イラストレーターさんに自画像をお願いしたお話。

          四十路到達。

          9月に40歳になった。ここ数年は歳をとる前にその年齢になった気分になるという、先取り年齢感覚というようなものがあったのだけれど四十路になる目前もそうだった。39にして、40歳にもうなった感覚。 歳をとることに対して防御の体制に入り、歳をとることのダメージを事前に回避しているのかもしれない。 しかし、40歳になったからといって、いきなり老眼になったり老いを感じたりはしていない。 なんというか30代後半になってから少しずつ自分の体の変化をひしひしと感じている。白髪の出現や足

          四十路到達。

          2020年 第4回 12月4日

          ヘロヘロトーク&癖の強い歌声を披露する短いラジオ 今回のヘロヘロソング LOVE SONG

          2020年 第4回 12月4日

          2020年 第4回 12月4日

          コンプレックスが払拭された日。

          もう10年以上も前の話。 デパートで化粧品を購入するときに、カウンターでメイクをしてもらうことになりました。 確か化粧水を買ったような気がするのですが、店員さんに言ってもらえたことが今でも心に残っています。 私は顔の皮膚が薄く、赤みが強く出る肌質で、唇の色が赤いことをとてもコンプレックスに感じていました(当時はこれ以外にも山ほどコンプレックスはありましたがそのひとつ)。 メイクをしてもらっているうちに、唇の話になり、素敵な色ですね〜!これは元々のお色なんですか?と言っ

          コンプレックスが払拭された日。

          つたえあわないと、わかりあえない。

          どちらかというと私は自分の気持ちを抑えてしまいがちだ。ちょっと我慢しても、円滑に事が進めば良いと思っている。 結婚する以前の家庭が父の圧倒的権力に支配されていたので、他人に干渉しない夫との生活は本当に快適だった。 一人暮らしを経験している夫は一通りのことはできるし、言えば大抵のことはやってくれる。 ただし、「言えば」の話。 私は自宅で仕事をしているのでフルタイムで働いている夫に比べれば、時間的余裕は多い。 なので、空いた時間に家事をするのは必然的に私の役目になってい

          つたえあわないと、わかりあえない。

          妄想バー 2020年 第3回  10月18日

          本日のヘロヘロソング 夏の終りのハーモニー

          妄想バー 2020年 第3回  10月18日

          妄想バー 2020年 第3回  10月18日