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「チーム!介護職の役割ってなに?」


【介護って何を見てる現場?】

結論:「個人の人生=個人の生活」

そんことわかってるわい

って言われそうですね。
いや言ってますね。きっと

では、個人の生活を見ている介護職ですが
これ、あなた一人で見ているわけではないですよね?

フォーマルで言えば
・医師
・看護師
・ケアマネジャー
・リハビリ職(PT、OT、ST)
・管理栄養士
などなど

インフォーマルで言えば
・家族
・友人
・地域住民
・ボランティア
などなど

ここで伝えたいことは
”個人の生活をチームの目で見て支えている”ということ

地域包括ケアの図式がわかりやすいです。
がしかし
ここではその話は割愛します。
地域包括ケアって何って方は以下のリンクからどうぞ
地域包括ケアシステムとは?


では、次に
この目の中で介護職がどのような役割を担っているのか
話したいと思います。

※ちなみに私が思う介護の専門性について
事前に理解いただけると
すんなりかと思いますので
是非、ご覧ください。
こちら⇨介護職の専門性とは


learn”一人で生活は見られない”


【介護職の目ってどんな役割?】

って聞かれた時に
どう答えますか??

今回も是非、独り言でも
隣の知らない方でも
話してみてください。

ちなみに私は喫茶店にいまして
隣の女性に伝えたいですが
今後のために独り言で処理します。

介護職の目の役割って
「ファースト・リレーマラソン・ランナー(FRMR)」だと思っています。
カッコよく言わせてください。

ファーマー(FRMR)

ありがとうございます。

理由はシンプル
「一番最初に見る機会が多いから」です。

例えば
本日、こんな新規利用者が
あなたの施設(他職種がいる老健設定)に
ショートステイでやってきます。

目的:家に帰る
Aさん 78歳 男性 埼玉県出身 
脳梗塞後後遺症(右麻痺)
糖尿病あり
タバコ、酒好き
ADL 全体的に一部介助
感情失禁あり

実態調査や契約などは
管理者等が行います。

しかし
今後圧倒的に見る時間=関わる時間が多くなるのは

現場の介護職
(もちろん管理者も現場に出ておられるとは思います)

Aさんとの関わりの中では
介護職は最前線で
こんな気づきと疑問の情報のバトンを渡されます。

・食事は硬いものはむせやすい?
・むせると食事量が減る傾向?
・実は歩行ができそう?
・排便がないと不機嫌?
・夜は眠れていない?
・結構支えなしで端座位できる?
・すげー家に帰りたがってる?
(タバコ吸えるから)

「ハァ〜今日もいっぱい気づいた♪」
で、終わったら
リレー終了です。グッバイです

この受信したバトンを
たくさんの目に見せる必要があります。
つまり、
チームの専門職に伝達です。

するとあなたのバトンは
こうなっていきます。
(以下アセスメント後のPlanとしての認識)

・食事は硬いものはむせやすく食事量が減る?
⇨管理栄養、リハビリ食:ソフト職の実施
⇨医師、ST:摂食・嚥下の訓練を検討

・実は歩行ができそう?
⇨リハビリ:歩行までの支持性確保のため装具を検討
⇨リハビリ:15m歩行、一部介助を目標にて実施

・排便がないと不機嫌?
⇨看護師:排便状態、間隔の確認、適宜上申
⇨リハビリ:運動量の増加、本人の意欲の確認

・夜は眠れていない?
⇨看護師:睡眠状態の確認、適宜上申
⇨リハビリ:運動量の増加、本人の意欲の確認

・結構支えなしで端座位できる?
⇨リハビリ:トイレ動作の確認
まずはポータブルトイレ等を視野に入れた訓練

・すげー家に帰りたがってる?ストレスになってる?
(タバコ吸えるから)
⇨全体:施設外で吸える機会を設けるか話し合う
⇨看護師、ケアマネ:喫煙が可能かどうか医師へ確認、また家族の同意等

この「⇨」のきっかけを作ったのは
他ならぬ、生活を見ている介護職です。

そして
バトンを渡されたチームの専門職たちと
カンファレンスで吟味し
改めて介護職にPlanというNEWバトンを渡します。

そのNEWバトンを受け取って
新たなAさんの情報バトンを
最前線で受け取っていく。

この繰り返しのスタートにいる人が
「ファースト・リレーマラソン・ランナー(FRMR)」
略して、、、なんだけっけ

つまり
介護職の役割だと考えています。


ちなみに

日本介護福祉士会は
介護福祉士の役割について
このように記載しています。
(このパターン好きね〜)

介護福祉士の役割

介護福祉士には、介護現場において専門性をもって、チームケアを推進する際のリーダーとしての役割を担うことが期待されており、このことについては、厚生労働省の社会保障審議会の報告において、以下のように示されています。

・今後、介護サービスの利用者がさらに増加していく中で、利用者のニーズが複雑化・多様化・高度化することが見込まれ、そのようなニーズに的確に対応するには介護職がグループで関わることが重要になると考えられる。

・介護職には、介護未経験者から介護福祉士まで多様な人材がおり、それぞれの人材が有している知識・技術に応じて役割を担うことになる。

・利用者の尊厳と自立の支援に向けて、サービスが適切に提供されているかの管理など、人材及びサービスの質のマネジメントを担う者が必要である。

・介護職として従事している介護福祉士は、介護職員の約4割を占め、介護報酬上も介護の専門職としての評価がなされている。
(サービス提供体制強化加算)

・上記を踏まえると、利用者の多様なニーズに対応できるよう、介護職のグループによるケアを推進していくにあたっては、その中でリーダーの役割を担う者が必要であり、その役割を担うべき者としては、介護福祉士の中でも一定のキャリアを積んだ(知識・技術を習得した)介護福祉士が適当である。
社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて(概要)」(平成29年10月)

日本介護福祉士会:介護福祉士の役割

チームケアのリーダーとしての関わりを
期待されていることが伺えますね。

learn”生活の中核を繋げる介護職”


【まとめ】

個人の生活の最前線にいる介護職
だから
変化や気づき、疑問のバトンを受け取ることが多いです。

そのバトンを
「自分は知っている・持っている」
ではなく
「誰かに渡す・共有する」ことが

その人の生活を支えていくために
必要なこと。

時々
知っていることにステータスを感じる方もいますが
それを、目の前の人のために還元してこそ
初めて価値が出ることだと思います。

今後は「バトンの渡し方について」も
書いていこうと思いますので
是非ご覧ください♪

さて
最後に残したい言葉は
めちゃくちゃ当たり前ですが

”一人の生活を見ているのは一人ではない”

では、また〜♪

最後まで読んでいただきありがとうございます♪
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