9/29 vsFC岐阜(アウェー)

『クラブレコードの16戦無敗』という言葉がとても虚しく響く引き分け……勝ちがマストの最下位相手で、前半だけでも無慈悲スコアにできそうだったというのに。気持ちを切り替えて、勝利を重ねてほしいものです。

試合の感想

松尾に代わって光毅がスタメン復帰。流石に疲労を考慮したのだろうか?また、ベンチにようやく草野が復帰した。代わりにDFがいないという潔い感じのベンチに。守備固めに関してはナベカズは絶対の信頼を得ているということだろう。対する岐阜には馬場賢治っぽいのがいる。いや、気のせいだよな。馬場は岐阜の選手じゃないもんな……何チーム目だよ

前半

PA内に人を入れて、プレス開始位置はセンターサークルよりも後ろという凄まじい引きっぷりを見せるFC岐阜に対し、猛攻を仕掛ける横浜FCという構図。狭いスペースでも関係なしにプレーできるレドミとイバの強さで幸先よく先制し、その後もひたすら攻撃を続けた。しかし、その後追加点を決めきれないじれったい展開が続く。

一方の岐阜は、リードされてもプレスを積極的に掛けてこず、インテンシティもめっちゃ低いという状態で、その後も再三のピンチを招き続けていた。結果的に最小失点で前半を終わらせることに成功したとは言え、幸運以外の何物でもなかったように思う。

後半

後半立ち上がりから、岐阜は少しギアを上げてきた。が、それでも然程寄せが速く強いわけでもなく、レドミはフリーになり続け、何度も岐阜のゴール前に迫っていった。が、徐々に決めきれない状況に焦ってきたのか、守備をおろそかにして攻撃するシーンが現れ始め、岐阜にもゴール前に迫られるようになってしまう。それに対し、『守備も計算できる攻撃的な選手』を交代で出し続ける横浜FC。昇格争いが得失点差勝負になっている以上、攻撃の手を緩めるわけにはいかないということだったのかもしれないが、結果として守りに入るタイミングを失ってしまった。疲労が出て相手に押し込まれ始めた終盤になっても、中山を最前線に残して追加点を狙う意志を見せた結果、右サイドの守備バランスが崩壊して痛恨の失点に繋がってしまった。そこから再度全員で押し上げての攻撃を見せるものの、終了間際にはあわや敗戦かというピンチまで招く始末。非常に問題のある後半になってしまった。

全体的に

前半で勝負を決められたはずの試合だったのに、外し続けた結果がこれだよ!という試合になってしまった。サポの一人として、私自身もそうだったように『最下位相手に得失点差を稼ぎたい』という意識が強すぎたのかもしれない。岐阜に追いつかれるその瞬間まで『勝ち点3>得失点差』であることを忘れていたのではないだろうか?中山を前に上げたけれど、後ろの守り方がそれに対応したものになっていたとは言い難い状態だった。点数と時間帯に合わせたゲームプランを練りきれていなかったことが、アンバランスな陣形と、そこを突かれての失点に繋がってしまったと思う。


選手への雑感

GK:南雄太

失点シーンは責められない。それ以外のピンチは防いでくれたのだから。

40歳のお誕生日おめでとうございます。

DF:北爪健吾

前半は攻撃で躍動していた。終盤は狙われた形になっていたが、あの範囲を一人で守れというのがどだい無理な話だと思う。

DF:伊野波雅彦

最後に1対1でやられて痛恨の同点弾を許してしまった。が、その前から、前方の守備に喝を入れていた様子が映っていたように、攻め気に走った味方のせいでどんどん守備の負担が重くなっていた。むしろよく守っていたほうだと思う。

DF:カルフィン・ヨン・ア・ピン

キャラのいたサイドは殆どやられていはいなかった。終盤、キャラにやれることはあまりなかったと思う。

DF:武田英二郎

前半から後半途中までは攻守に活躍していたが、終盤に近づくにつれて存在感が薄くなっていたのは否めない。と言っても、キャラ同様武田にやれることなんてほぼなかっただろう。

MF:田代真一

最後尾からのビルドアップに前線への顔出しにと動き回り、後半も中央での守備に奮闘していた。ただ、体力の消耗もその分大きかったと思われる。終盤、右サイドのケアが不十分になってしまったのは、そのあたりも影響したかもしれない。

MF:松井大輔

前節の反省もあったのか、高い位置への進出も多かった。特に目立った問題はなかったものの、途中交代。充分仕事はしてくれていたと思う。

MF:レアンドロ・ドミンゲス

ドン引きする相手を物ともせずに、狭いスペースでも打開してみせてくれていた。ただ、再三のシュートは全て枠外。どれか一つでも決まっていればあるいは、と思わずにはいられない。

MF:中山克広

前節と比べると大分動きは良かったと思う。ただ、最後のプレスの掛け方はいただけない。下平さんの指示がどういうものだったのかはわからないが、後ろを気にせずキーパーにまでプレスを掛けろ、とまでは言わなかったのではないかと思う……中山の空けた穴をどう守るかがそもそも整理されていないように見えたので、中山の責任が大きいとも言えないのだけれど。

MF:斉藤光毅

ドリブルとパスの使い分けが良くなっており、何度もチャンスを生み出していた。だが、折角のチャンスを枠外に飛ばしてしまったのは悔やまれる。

FW:イバ

久々にゴールネットを揺らしてくれたが、続いて訪れた絶好機を外してしまったのが結果的には痛かった。ちょっと倒れるシーンが多かったのは気になったけれど、強さと上手さを見せてくれたシーンも多かった。

MF:佐藤謙介

久々に出番が来た謙介に、TLも湧いていた。幅を使って繋ぐスタイルで、あらためて岐阜陣内に攻め込みミドルシュートも放つなど存在感を見せたが、終盤の乱れをコントロールしきれなかった。

MF:松尾佑介

光毅と交代で登場し、そのスピードで幾度か存在感を見せてくれた。ただ、時間が経つにつれて戦場が右サイドに偏っていったため、強みである守備もあまり発揮しようがなかった。

FW:皆川佑介

あまり存在感を示せなかった。中山を最前線に置いて、セカンドトップ気味の位置に皆川を配置するのがそもそも有効ではないのでは?と思わんでもない。守備位置も曖昧で、チームの助けになれなかった。


終わりに

無敗記録更新とは言え、流石に最下位相手に終了間際の同点段を食らってのものでは喜べない。昇格争いのためにもFC岐阜には勝たなければならなかったのだが……これで次節の首位柏レイソル戦には負けられないどころか勝たなくてはならなくなってしまった。そのためにも、三ツ沢の地で精一杯応援しなければ!

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