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10年前のメールから 『大震災後の残業代請求』その1

最近メールの整理をしています。古いメールを片っ端から削除しています。10年前の2011年のメールを整理していると、当時のクライアントとのやり取りのメールがたくさん残っていて、一部読み返してみると忘れていた記憶がよみがえります。

当時は、労働者からの労使紛争解決の依頼を全国から受けていて、お手伝いをしていました。多いのは残業代請求で、貸金の過払い金バブルの次は残業代バブルなどといわれていました(実際に残業代バブルは起きませんでしたけど)。それから解雇事件も何件かやっていたようです。

2011年というと、東北でマグニチュード9の巨大地震が発生してその後の津波と合わせて多くの方が犠牲になられた年です。

ちょうど地震が起こったころに、私は、仙台在住の方の残業代請求のお手伝いをしていました。依頼者の未払い残業代の計算をして、会社に請求をしても会社はなしのつぶてで、支払いに応じないので、依頼者が労基署に申告するも、労働時間について、当事者双方の主張に隔たりが大きく、解決に至っていませんでした。

依頼者は労働審判を希望したので、手続きの方法や労働審判手続申立書の作成方法をお教えして、何回も添削をし、やっと仙台の地裁に労働審判手続き申立をしてもらったその後に例の大地震が発生しました。

続く

文責:社会保険労務士おくむらおふぃす

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