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ロウドウジンVol.9 特集「パンデミック」

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2014年11月24日 第1版第1刷発行(第19回文学フリマ@東京流通センター)
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記事一覧

ロウドウジンVol.9 巻頭言

2014年11月24日発行 ロウドウジンVol.9 所収  巻頭言。冊子の巻頭にあるから、巻頭言。なぜこの冊子を作るのかであったり、ざっくりこの冊子で何を言いたいのか等を簡潔にお伝えする場。とはいいつつも、毎号毎号〆切自慢みたいな感じになっていてすみません。ちなみに最新のリアルタイム系のネタですと、衆議院が解散し、高倉健の逝去がわかり、新語・流行語大賞のノミネート語が発表されたりといった世間の様相です。そして、本日は「いい夫婦の日」こと11月22日でして、そんなおめでたい日

反社会人アイドル探訪記 おちゃ

2014年11月24日発行 ロウドウジンVol.9 所収 今回の反社会人アイドルは、内省的なブログとコミカルなTwitterで人気を集めるおちゃ( @syocir )さん。家族からの自立を目指す彼女に、これまでの人生の辛みを振り返ってもらった。 ――今の身分と活動内容は? 大学4年で、活動はインターネットしかしてない(笑) ――大学4年間で身に付いたことはある? 大学の勉強とかでは全然無くて、人間性の獲得というか。大学入学したときはモノの味とかも全然わかんなんくて、

特集 パンデミック~パンデミックメカニズム

2014年11月24日発行 ロウドウジンVol.9 所収  ロウドウジン第9号は、特集:パンデミックをお送りする。今夏は感染まわりの話題に事欠かなかった。まずはデング熱。蚊を媒介とするデングウイルスの感染者が国内で約70年ぶりに確認され、代々木公園などのいくつかの公園は封鎖、街は真夏にも関わらず全身を長袖で覆ったひとで溢れた。そして、エボラ出血熱。2000年代中頃~後半に流行した「パンデミック」という言葉が、ふたたびささやかれるようになった(ちなみに2009年の新語・流行語

あなたの会社は大丈夫? 感染症最前線

2014年11月24日発行 ロウドウジンVol.9 所収 爆発的な感染力を持ちながら、ヒトへの有害な影響が判別しにくい感染症が増えているという。本稿ではロウドウ感染症研究所の協力のもと、現代日本ロウドウ環境に潜む最新の感染症事例を紹介する。 イエスマン氏病 Yes-Man’s Disease 罹患すると「イエス」か「はい」としか言えなくなる奇病。高圧的な上司の付近で大量発症することが多いというが、その実態には不明な点も多い。その上司の方もイエスマン氏病患者との共生関係に

特集 パンデミック~感染経路を特定せよ

2014年11月24日発行 ロウドウジンVol.9 所収  上記の記事ですでに説明したが、感染は次の三つがすべて揃うことで成立する。  ①感染源  ②感染経路  ③感受性宿主  感染源がない場合はそもそものきっかけがないし、あっても感染経路がなければ感染者に到達できない。さらに到達できたとて、感受性宿主(免疫力が感染源に負けてしまう宿主)でなければ、感染源は感染することなく排除される。いわゆるパンデミックに発展するような感染源の場合、感染を防ぐには、感染源の排除や自己啓