そろそろ狙われそう!対策しておいた方が良い近年のトピックス【労働衛生コンサルタントの口述試験2024】
コロナ禍を受けて、『労働衛生のしおり』の中にも「職場における感染症対策」が記載されるようになったり、アップデートすべき内容は年々増えてきています。
当然、労働衛生コンサルタントとしてもそれらに対応をする必要があり、それに関連して口述試験においても「そろそろ狙われるんじゃないか?」と個人的に思っているトピックスが実はあります。
基本的には、厚労省から出されているガイドラインの内容を押さえておけば答えられるわけですが、「読んですらいない…」となりますと、いざ出題された時に「頭が真っ白に…」状態になってしまうと思います。
そのようなことにならないように、ぜひこの記事をご一読いただき、もし本番で出題されたら「しめしめ」と思っていただければと存じます。
「テレワーク」に関する問題
コロナ禍で一気にテレワークが広まり(現在ではその状況もやや変わりつつあり、オフィスへの回帰も始まっていますが)、その中で「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン 」が策定されることになりました。
これに伴い、「テレワークを行う社員の労働衛生対策としてはどのようなものがあるか説明せよ」という問題は出題される可能性があるのではないか、と思われます。この問題が出題されると予想される背景として、今まで
・VDT作業を主に行っている社員の健康障害にはどのようなものがあるか?
・コールセンターで勤務する社員の健康障害としてはどのようなものがあるか?
といった問題が出題されていることからしても(特に、なぜかコールセンター問題は頻出だそうです)、「テレワーク」も今後、出題される可能性は高いのではないか、と思われます。
さて、この問題の回答例としては、「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」における事業者のチェックリストを参考にすれば、回答例として、
安全衛生管理体制
・必要な管理者等の選任、安全衛生委員会等が開催されているか。
・自宅等における安全衛生上の問題(作業環境の大きな変化や労働者の心身の健康に生じた問題など)を衛生管理者等が把握するための方法をあらかじめ定めているか。
・健康相談を行うことができる体制を整備し、相談窓口や担当者の連絡先を労働者に周知しているか。
・上司等が労働者の心身の状況やその変化を的確に把握できるような取組を行っているか。安全衛生教育について
・雇入れ時の安全衛生教育や、作業内容変更時教育などを行っているか。作業環境管理
・サテライトオフィス等のテレワーク用の作業場を選定しているか。
・に労働者に自宅の作業環境を確認させ、問題がある場合には労使が協力して改善に
取り組んでいるか。また、改善が困難な場合には適切な作業環境や作業姿勢等が確保できる場所で作業を行うことができるよう配慮しているか。健康管理
・定期健康診断、特定業務従事者の健診等必要な健康診断を実施しているか。健康診断の結果、必要な事後措置は実施しているか。
・長時間労働者に対する医師の面接指導を実施しているか。
・ストレスチェックを実施しているか。また、希望者の申し出があった場合に面接指導を実施しているか。
などが挙げられます。そしてもう一つ、重要なトピックスとしては以下のようなものがあります。
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