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こっそり教えたい…なぜか「常勤産業医が次々と退職していく」企業の4つの特徴

私が以前働いていた企業に、唯一今でも交流がある社員が一人いるのですが、最近「また産業医の先生がやめてましたよ」と連絡を受けました。2年以内に一人ペースで退職し、新たに求人が出される、ということが繰り返されています。

また、他の企業でもたまにそのような噂が耳に入ってきて、実情を聞くと「ああ、なるほどね」と思う部分があります。そこで今回は、なぜか「産業医が次々と退職していく」企業の特徴について書いてみたいと思います。

これから常勤産業医として転職を検討されている方にとって、求人選びをする際に参考にしていただければ幸いです。

納得できない業績評価

産業医の年収は、「常に変わらない」という企業もあれば、「医師年数に応じて昇給」とする企業もありますし、また「業績によっては昇給・据え置き・減給となる」という企業もあります。

「業績によっては昇給・据え置き・減給となる」システムは、一見は「頑張りが評価してもらえるならいいじゃない」と思うかもしれません。ですが、それがそうもいかないこともあります。

実際には目標設定も企業側(人事部)にほぼ勝手に決められるものであり、その評価も「それってどんな根拠なの?」というものだったらどうでしょうか?それでさらに「昇給はなしです。去年と横ばいですね」と言われたら、「なんでだよ」と思うのではないでしょうか。

そもそも産業医の業績評価というのは難しいというのは分かります。面談、健診判定業務、安全衛生委員会への出席や職場巡視などのルーティン業務は「件数、対応したボリューム」というわかりやすい指標はありますが、それ以外の部分の評価はなかなか難しいところです。

しかも医療の「門外漢」である企業の社員が内容の評価をするのも難しいところです。結果、「先生方の仕事内容はよくわかりませんが…」と、人事部の課長や部長に業績評価の1on1ミーティングで前提として言われると、「わからないのに査定するわけ?」と疑問に思うこともあります。

このあたり、「業績評価により年収は決定します」という企業は、自分の業績をガンガンとアピールすることが上手な方にとっては良いかもしれませんが、慣れていない大多数のドクターにとっては馴染めない部分かもしれません。

「大量採用・大量離職」の企業

「即戦力」となる専門的な知識・技能などを求めて、中途の社員を大量に採用する企業もありますが、そうした企業は得てして「大量採用・大量離職」となっているように思います。

基本的にそうした企業では、「パフォーマンスをしっかり出す社員」だけが残ってくれれば良いというスタンスであり、「去る者は追わず」という考えです。では、こうした企業ではなぜ産業医も辞めやすいのでしょうか?

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