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今君に伝えたいこと

自分でもこんなにハマると思っていなかった。

割と色んなアイドルを通ってきたけれど、明らかに別の感情だった。

しかもそれがジャニーズとは。出会いとは不思議なものである。


※今回は完全オタクnoteです。興味がない方、嫌悪感がある方はこちらでお引き取り願います。


2023年5月22日、本日を以て、岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太の3人がKing&Princeを脱退する。

この報道が出たのは、2022年11月のこと。ミュージックステーションでの真名放送、そしてクロサギ放送後、PM11時のことだった。

ドーム&アリーナツアーを成功裏に完走させ、
冠番組の『King&Princeる。』は関東ローカルながらTVerで毎度1位となり、
"受付のジョー(神宮寺)"、"新・信長公記(永瀬)"、”クロサギ(平野)"、"ボーイフレンド降臨!(高橋)"と立て続けにメンバー主演ドラマ&グループ主題歌が放送され、2023年1月からは岸主演の"すきすきワンワン"で、全員がTVドラマ主演を果たす、、。

まさにモンスター級の活躍を見せている、その最中だった。

それから半年余りが経ち、いよいよ5人でのKing&Prince最後の日。

今日は、完全に自分のために、King&Princeについて語りたいと思う。

80%以上がきっと主観で想像で妄想だから、批判や指摘はご遠慮いただきたい。


最初から猛烈に怒られそうなことを書くが、初めにキンプリを見た時の感想は、「この子たち、かっこいいか?売れるの?」だった。

シンデレラガールはいい曲だし、「PM11時間近の~って歌ってる子めっちゃ歌うまいな」とは思ったけどその程度(現自担の岸君だったというオチ)。

ジャニーズに並み+α程度の興味しかなかった僕は、Mr.KINGとPrinceというグループがあることぐらいは知っていたものの、それほどJr.の中で人気があるとはつゆも知らなかった。

"花のち晴れ"も見ていないし、主演の平野君に対しても「ずいぶん顔の濃いヤツだな」くらいにしか、当時は思わなかった。

それに、いわゆるジャニーズ王道の「キラキラ」路線は、男子がなよっとしている感じを当時の僕は好めず、しばらく認識しているのみというレベルであった(ジェンダーバイアス的にNGなのはわかりつつ書いています)

僕の推しである岸君が2020年に24時間テレビのメインに抜擢されたときも特別好きではなかったので、大して見もしなかったのである(今となっては実に悔やまれる失態)

潮目が変わったのは、2020年末に発表された「I promise」だ。たぶんテレビで見た時に、「あー大人っぽくていい曲だな」と思った覚えがある。

ただよくありがちな「曲は好き」パターンで、グループとして好き、までは行ってなかった。

そして、2021年5月、約2年前に発表された"Magic Touch"で、完全に心を掴まれることとなった。

それまでキラキラ王道ジャニーズ、女子にキャーと言わせることに注力していたとも言えるキンプリが、完全英語詞のR&B、ダボっとした衣装、ゴリゴリのHIP HOPダンスでパフォーマンスする姿は衝撃的だった。

これジャニーズ!?というGAPもあったろうが、純粋に「かっけぇー!」と思った。

僕はここでハートをがっしり掴まれたわけだけど、前作"I promise"と比べ、売上は10万枚以上も落ちているのだ。

きっと昔からのファンからしたら、見たくない姿だったのかもしれない。キンプリには、デビュー時のコンセプト通り、王子様のようにキラキラを振りまいてほしかったのかもしれない。

でもきっとあれは、キンプリなりの挑戦であり覚悟であったのだと思う。

後で知ったところによれば、平野君をはじめ、メンバーがあの楽曲とダンスに挑戦することを決めたとか(平野&髙橋は、幼少からHIP HOPダンスを相当なレベルでやっていた)

それからというものの、キンプリが世に送り出す曲やダンスの幅は多岐にわたり、RAP、テクノ、ラテン、アフリカンにまで至った。

そして、アルバムやカップリング曲にも全編英語詞の曲が目立つようになり、いよいよ海外を意識しているんだなということが明確だった。

そんな活動を2年も続けてきた中で、本当に分裂の理由が「方向性の違い」だけで片付けられていいのか、それは僕にもわからない。


僕が応援していなかった時期まで含めると、スター集団であるはずのキンプリは割と不遇な期間も短くなかった。

まずは、メンバーの活動休止&脱退。

今でもデビュー曲の「シンデレラガール」は、1人分スペースが空けられてパフォーマンスされるが、デビュー当時は岩橋玄樹を含む6人だった。

しかし2ndシングル発表後からパニック障害をきたし、1度は活動再開を発表するも、結局戻ることなく脱退となった。

ジャニーズはジャニー喜多川氏をはじめとする経営陣によってグループメンバーが決まることが多いが、King&Princeは自分たちでジャニー氏に6人での直談判してデビューを勝ち取った異例のグループだ(実際に相当怒られた、というエピソードもある)。

経営陣の寄せ集めならともかく、自分らで組みたいと言って組んだグループから、体調不良とは言えメンバーが抜けてしまったことは、残されたメンバーとしても並大抵の辛さではなかっただろう。

その頃の曲には、「君を待ってる」「マホロバ」「宙(SORA)」など、岩橋君に向けられたかのような応援歌的曲が多く発表されている。

次に、メンバーの露出の少なさ。

デビュー時こそ大々的にプロモーションされていたが、2nd、3rdシングルあたりは非常に影が薄い。

平野君は"未満警察"や"かぐや様は告らせたい"など、ドラマや映画に出ていたが、他のメンバーはあまり印象にない。デビュー4年目まで冠番組もなかった。

デビュー直後なんてそんなものではと思うかもしれないが、スノストやなにわ男子の露出と比べれば、その違いは歴然だ(YouTubeなどのSNSがあるのも大きい)

噂レベルの話だが、「直談判でのデビュー」というのが、どうもジャニー氏以外の経営陣にとって気にくわなかったらしい(ジャニー氏を慕っていたキンプリメンバーは、尚更居心地が悪くなったのかもしれない)。

気に入るとか入らないとか、ビジネスならそういう問題ではないのだろうが、芸能界はやはりそういうのが強い世界なのだろう。

そして、2020年のコロナ流行も、キンプリにとっては不遇だっただろう。

デビュー3年目、ここからというところで一切のコンサート活動ができなくなり、目標としていた海外もそれまで以上に遠いものになってしまった。

そういった外的要因が積み重なって、メンバーの中にも少しずつズレが生じていったのかもしれない。


そんな中でも、僕が心酔した2年間、King&Princeは本当に様々な側面から楽しませてくれた。

見目の麗しさはさることながら、話させれば全員がどこかズレていて面白く、歌わせれば5人5色の声の調和が美しい。ダンスは言うまでもなく一級品で、ドラマでも全員が高い演技力で世界観を表現した。

そして何より、様々なな場面で見せる彼らの仲の良さが、何よりもKing&Princeの魅力だったと、僕は思う。

分裂するのに仲が良いとかなくない?と思うかもしれないが、それとこれとは話が違う。

仲が良ければずっといられるのかと言えば、そうではない。

個人として実現したいことも、彼らであればこそ必ずあるだろうし、それは「仲の良さ」だけで無きものにできるほど軟なものではないのだ。


キンプリは、今思えば、さながら一つの「家」のようだと思う。
(非常に主観的な見解が続きます。敬称略で失礼します。)

平野紫耀は「柱」
圧倒的センターとして、ビジュアル、歌、ダンス、表現力、全てが完璧で、彼なしでは、これまでのKing&Princeのブランドは確立できなかっただろうと思う。それに、キンプリを6人でデビューしようと言った発起人でもあり、そういう意味で、めちゃめちゃ熱い、全体を支える大黒柱だ。

神宮寺勇太は「基礎」
コンサト演出も手掛けていた神宮寺君は、正直メンバーの中でも一番目立たないけれど、King&Princeのベースを作ってくれていた。どこまでも自身がアイドルであることにこだわりと誇りを持っていて、彼がいたからこそ、キンプリはトップアイドルたることができたのだと思う。

永瀬廉は「壁」
King&Princeのジャニーズらしさを最も体現していたのが永瀬君だと思う。ジャニーズ割には全体的にゴツめのメンバーが多く、ダンスも"剛"な表現者が多い中で、彼はしなやかで美しい身のこなしで、声の柔らかさも相まって、全体の調和を取ってくれていた。家の印象を華やかにする役割だった。

髙橋海人は「インテリア」
不器用なメンバーが多い中、天才肌の器用さを持ち、ツアーやCDジャケットなどのデザインを担当。生粋の末っ子気質で、兄たちから可愛がられる一方、ダンスの振り付けもするなど、King&Princeに癒しと活力を与え、天性のバランサーとして、室内を彩ってくれた。

そして、岸優太は「屋根」
実はメンバーが話す時は聞き役であることが多く、メンバー全体を俯瞰的に見ていたりする。メンバーの些細な変化にもすぐに気づき、率先して必要なサポートをしてくれる。天然で不器用だが、雨も風も守ってくれるような優しさと強さを持っているのが岸君だ。

こんなふうに、5人が一つの家を形成し、そして少しずつ大きくしてきたのがKing&Princeだった。

ファンは5人の仲睦まじさを見れば、家にでも遊びに行ったかのような気持ちになり、日々のつらさも悩みも吹き飛んでしまうような元気と勇気をもらったに違いない。

そして僕も、たった2年とはいえ、その一人だった。


諸行無常。全てのものは流れ行き、移り変わる。永遠などは存在しない。

そう頭では分かっているけれど、やっぱり最後のTV出演を観たら、もったいなくて、残念で、惜しくて、遣る瀬なくて、哀しい気持ちで溢れてしまう。

それぐらい、いつまでも観ていたい5人の姿だった。


今、伝えたいこと。

どうか皆がいつまでも仲良くいられますように。

それぞれのステージで、自分のやりたいことが精一杯できますように。

悩みはあっても、心病まず、元気に幸せに活躍していけますように。

そして、いつかどこかで、皆が揃って、笑顔を見せてくれますように。


これからも、応援し続けます。

たくさんの笑いと感動をありがとうございました。

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