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ソシャゲ開発者こそブロックチェーンを使い倒したほうがいい100の理由

タイトル詐欺です。100も理由は考えつきませんでした。笑
本記事は21年4月にブロックチェーンゲームを色々触りはじめて、色々感じたことを書き殴って、校正する前に市場が暴落し熱意が消えたのでお蔵入りになった記事です。
半年経った今(21年11月)、この記事に書いてある妄想(ブロックチェーンの良い側面)を存分に取り入れた革新的なゲームが誕生しており、クリプト界の発展の速さに目を見張るばかりです。
今回は当時の原文を少し添削し、日本のゲーム開発者へのラブコール(ブロックチェーンゲーム開発への参入を呼びかける)記事として公開したいとおもいます。

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前回はゲーマー目線で、ブロックチェーンゲームがどういうゲームなのか触れましたが、今度は日本が誇るソシャゲ開発者にとって、ブロックチェーンってどういう可能性がある技術プラットフォームなの?っていう記事にしました。

前回と比べ、かなりマニアックな内容ではありますが、ブロックチェーンゲームに触れた身として、「あれれ?このまま海外主導でゲーム開発したら、日本のソシャゲやばいんじゃないの?」と感じたので、日本のゲーム開発者に面白いゲーム作ってもらうために、敢えて煽りにいきたいと思います。

この記事を、今世に出ているBCGのUIを見て「ブロックチェーンゲーム(笑)大昔のブラウザゲーじゃん(笑)」と笑い飛ばしちゃってる開発者に贈ります。

コンシューマーゲーム

開発目線
開発期間:時間かかりすぎ→開発リスク高い→大衆ウケ狙いに走りがち
(どこかのIP依存ゲーム開発)
ディストリビューション:主要ハードがやっとDL販売主流になってきたので快適

ゲーマー目線
入り口:専用ハードデバイスが必須で気軽に出来ない
コミュニティ性:配信も一過性。コミュニティ化やその後の広がりが乏しい
継続性:開発期間ながいので、次のDLC投下するころには熱が冷めきってる

ソシャゲ

開発目線
開発期間:割と早いし、バズった時の圧倒的ROIの高さが夢ある
ディストリビューション:iOS/Androidが動線作ってくれてるので簡単

ゲーマー目線
ゲーマー間のつながり=マルチプレイや、ゲーム内ギルド、配信者を中心に
良くも悪くもソロゲー化(対戦や協力モードしか接点なし)
プレイ>感動>シェア/ギルド参加>継続のサイクルはある程度ある

>無課金vs課金者の永遠の構図
僕の理解では、ソシャゲは無課金により支えられているゲームです。
無課金の楽しさ:コレクション、無料で得られる射幸心、縛りプレイ、など
課金者の楽しさ:コレクション目的や、射幸心の他に、PVE攻略の時短や誇示、PVP(対人戦)で勝つ(オレツエエ!)のために課金
というわけで、力を誇示するには、その他大勢の無課金の存在が重要な役割を担っているからです。
ソシャゲ初期:無課金→広告みせて収益化
ソシャゲ現在:無課金→コミュニティを盛り上げる観客
無課金が多ければ多い程、ゲームコミュニティが盛り上がり、更に課金者や課金欲を刺激する。課金が増えればゲームが永続する。という関係性にあります。
しかし、往々にして一方を優遇することは他方と利益相反するため、お互いを必要としながらも、いがみ合う永遠の構図の間で、開発者は頭を悩ませるのです。

>ガチャ課金のみの経済圏の限界
続ける理由はサンクコストやスイッチングコスト
しかしソシャゲは飽和状態で、よほどの良ゲーム以外は無課金も定着しないようになり、ゲーム開発各社は、無課金者のUXを中心にソシャゲを作るようになりました。
それでもその他エンタメと可処分時間を取り合うため、無課金DAUはなかなか増えません。
一方で、ブロックチェーンゲームは経済圏すら巻き込めるため、可処分時間を投下する大きなインセンティブをユーザー側に提供することが出来る点で、ソシャゲ開発者に注目してほしいです。

>RMT
実態として発生しまくり。制限したところでイタチごっこだし、真面目に規約守るユーザーが割を食う世界

ブロックチェーンゲーム

非中央集権や全取引が台帳に記録されているなどのブロックチェーン特有の技術は、ゲームが面白いかどうか?というユーザー視点では大して重要ではないと思います。
ユーザーが求めていること(スペキュレーションや戦略検討、それに基づくトレードやP2E追求)を実現するためにこのツールを使ってほしい。

エコシステム(コミュニティ&経済圏)形成の重要性
無課金者の重要性はソシャゲで体感してるはずですが、経済圏まで巻き込めればより高いゲームロイヤリティを生み出すことが可能と考えます。
(例えば、P2Pトレード可能で広がるゲーマー間の繋がりの連鎖や、余剰キャラクターを貸し出すこと(スカラシップ)で双方が特をする仕組みなど)
無課金勢に多少のお金をバラまいて(P2E)でも、ゲームコミュニティに参加してもらい、コミュニティ拡大→資金流入の増加+ゲームアイテムの価値高騰→全員Happyという構図が生まれてきます。
そして全員が同じ船に乗っているので、より強固なコミュニティを形成することが出来ます。

ゲーム開発者&ユーザーの共創性
クリプト界では開発の超初期段階からユーザー(兼投資家)から様々な形(IDO、NFT Presale等)で資本を募り、開発費に充てるファンディング形態が一般的となっています。
これによりユーザーは投資家としてゲーム開発に意見したり、マーケターとなり更なる資金調達機会を開発者に与えます。
ユーザー側は、ゲームが始まる前から、ゲームの行く末にリアルタイムで参加し、どうのようなゲームになっていくのか、期待を語り合ったり、開発へ意見を提案したり、予見に基づき投資判断をしたりして、ゲーム以外の側面からもゲームを楽しむことができます。
また、これまでゲームコミュニティの中心的存在だった配信者や、トップランカーに加え、対戦や市場を分析するツールを開発するエンジニアや、ゲームIPをトレースするクリエイター、アニメーターなど、才能を持つ様々なゲームユーザーがクリエイター側にまわり、他のユーザーを喜ばせます。

ユーザー心理に起きる変化
ゲームアイテムにこもる意味合いが変わってきます。
ソシャゲ脳からの脱却:いらないキャラやアイテムに価値が残ったり、デイリー消化にさらなる意味が(消費→投資のマインドへの変化)
ブロックチェーンゲームで本当にお金を稼げてしまってからは、ソシャゲ課金を以前のように気軽にできなくなってしまいます。(我が身に実際に発生しました)
これはソシャゲにとっては非常に危険なことであり、BCGがマスに適応した未来世界では、とんでもない打撃を被る可能性があります。

ブロックチェーンゲーム開発の課題

圧倒的インフラ不足
iOSやGoogle Play Storeに準ずるワンタッチで入れる入り口と決済手段の必要性(Metamask?CEXとの送金、チェーン間の移動がもっとUXフレンドリーになる必要あり)
ソシャゲで言うところのUnityに準ずるゲーム開発環境の必要性(Unity+スマコンで解決出来るっぽい?)

ゲーム性と競技性・換金性のバランスコントロールの難易度SSS
経済圏を生み出すわけですから、中央銀行ばりにゲームのあらゆるリソース(アイテム、マネー)の供給量には注意しなければいけません。(気軽に詫び石配れない)
また、ゲームマネーが競技の強さに100%直結する世界では、ただのP2W(金持ちの暴力)になるため、非常につまらないゲームになるでしょう。
たぶんゲームエコノミクスデザイナー(仮)というよくわからない職業が今後生まれると思います。笑

引用
人気ゲームエンジニアが語るブロックチェーンゲーム(Dappsゲーム)の課題と可能性
https://www.neweconomy.jp/features/game_eng


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