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ブロックチェーンゲーム(BCG)とは?#2

前回記事はこちら

ハロー!@Rottenです。
前回は前提となる単語を説明するだけで力尽きてしまいました・・・
如何にブロックチェーンが複雑な構造か身を持って体感しましたね。笑
気を取り直して、今度こそは本題であるブロックチェーンゲームにたどり着きたいと思います。
それでは#1に続いて、#ELI5 (5歳でもわかる)ように説明していきたいとおもいます。
投資助言ではありません。Not investment advice.

5. DEXとは?Coinbase/Binanceとは?Uniswapとは?Mt.GOXとは?

A. DEX (Decentralized exchange)は暗号通貨取引所の総称
B. Coincheck/Binanceは暗号通貨のDEXサイトの一つ
C. UniswapはETH/ERC-20のDEXサイトの一つ
D. Mt.GOXはブロックチェーン黎明期を支え、セキュリティの重要性を世に布教した暗号通貨取引所の象徴的存在(笑)

DEXは「BCGってなあに?#1」でも度々名前が出ましたが、暗号通貨専用の取引所の総称です。
日本ではCoincheckや、GMO、DMMが取引所を提供していますね。
CoinbaseやBinanceは世界で人気の暗号通貨取引所の一つです。
ここでは日本円で様々な暗号通貨を購入することや、売却・他暗号通貨と交換することができます。
ゲーマーの我々は、日本円握りしめてETHに直行します。他の美味しそうな通貨には見向きもしません。なぜならETHこそがブロックチェーンゲームへの唯一の扉だからです。
※CoinbaseやBinanceは日本からは決済手段が制約?禁止?されてるので使えないようです。(21年4月現在)
一方、UniswapはETHといろいろなゲームマネーを交換できる取引所です。色々なゲームを渡り歩く僕たち大航海ゲーマーにとっては、こここそが本当の取引所になります!

Mt. GOXは完全に余談です。笑
2010年に日本(!)で設立され、当時世界最大の暗号通貨取引所でした。しかし、後にシステムをハッキングされ顧客のコインをごっそり奪われてしまいます。(744,408BTC=約4.9兆円、2021年4月12日現在換算)
この事件は世界のブロックチェーン熱狂者を震撼させ、暗号通貨の所有者とその後生まれる取引所のセキュリティに対する意識を大きく向上させました。
CoinbaseやBinanceなど、現在を代表する取引所は、様々な仕組み(コールドストレージ)や盗難保険を活用し、盗難リスクを回避することに成功しています。良かった!
え?CoincheckやGMO/DMMはどうなんだいって?どうなんでしょう?笑
是非カスタマーセンターに問い合わせて聞いてみてください!


6. NFT(Non Fungible Token)とは?Openseaとは?

A. NFTはデジタル版のコピーできないアイテムの総称
B. OpenseaはNFTのフリマサイト

NFTというのは暗号通貨と似たようなブロックチェーンの仕組みを使って、アイテム(絵)の所有者情報をみんなで保管するものです。
この行為をMintするといい、ここにもETH王国のロボット達(スマートコントラクト)が使われています。ロボットを使うということはGas代も発生します。だんだん話が繋がってきましたね!
>え?ホントにコピーできないの?
実は、僕たちの考えるレベルのコピーは全然できちゃいます(?!)
例えば、アートNFTが掲載されているページをスクリーンショットして、Photoshopで綺麗に編集してしまえば、NFTアートのコピーイメージを作り出すことが可能です。
>意味ないじゃん!
一見そうなんです!では「コピーできない」はなにを指しているのでしょうか?
NFTには、誰でも見れる鑑定書が付いてて所有者欄に名前が乗っているので、ほかの人はNFTアイテムの所有者を名乗ることが出来ません。
(名乗ってもすぐバレます)
また、鑑定書には所有者以外の様々な情報(例えば作者や専売仲介人)が載っているため、その後転売されて所有者が変わっても継続的に作者にお金を分配したりすることができます。
>高額で販売された絵と全く同じ絵をNFTとして自分もMintしちゃえば大儲け!?
悪いことを思いつきますね。笑 結論から言うとそれは出来ません。
(同じ絵をMintすることは)出来るけど、(作者としてフリマサイトに認められてないから)出来ないんです。
絵と作者、牽いては所有者を一体として扱っているわけですね。
なので、検索しちゃえば、誰が書いた絵で、今誰に所有権があるのか一目瞭然。悪いこと出来ないわけです!

>待って!NFTってゲームとなんの関係が?
ゲームの場合は「コピーが出来ないこと」よりも作者(ゲーム運営)と現在のアイテム所有者(ゲーマー)そしてアイテムの効果(鑑定情報)が明確であることのほうが大事です。
これまでのゲームではゲームの外にアイテムを持ち出すことは不可能でしたが、ゲームNFTにより、ゲーム仲間とアイテムを交換することや、ゲーム外のフリーマーケットでゲームアイテムを売却することが可能になります。
カードゲームの例が最もわかりやすいと思います。
物理的なカードであれば、お店で買ったパックから出たレアカードを学校の友人と交換したり、近所のカードショップに売ったりすることは、小さい頃は当たり前の光景でした。
しかし、NFT以前のPCやスマホゲームでは、コピーのリスクや、ゲーム外にアイテムを持ち出せないことなどの様々な理由から、トレードやフリマは制約されていました。
ゲームNFTは現実世界の当たり前を、デジタル世界にも実現したのです。

7. DeFi/Liquidity/Staking/Lendingとは?Compoundとは?

A. DeFiはブロックチェーンを使った金融サービスの総称
B. Liquidity/Stakingは預金や定期預金
C. Lendingはローンの貸し借り
D. Compoundは主要DeFiサイトの一つ

あんまりブロックチェーンゲームと関係ないので、深く気にする必要はないですが、ブロックチェーンゲームを調べてると否が応でも目に触れるので簡単に説明しておきます。
暗号通貨はあくまでもお金なので、貸す人や借りる人、DEXにお金を預けて流動性(Liquidity)を提供する代わりに取引手数料を代わりに貰う人など、個人が銀行ばりに色々金融サービスを提供出来ちゃうわけです。
暗号通貨ならではの仕組みではあるんですが、ゲームには全く関係のない
お金儲けの手段なので、僕たちは一旦忘れましょう!ゲームしよゲーム!

8. ブロックチェーンゲームとは?

やっと本題にたどり着きました。。。
A. ブロックチェーンゲーム(BCG)というのは1~7番までを活用して開発されたゲームです!!
「ゲームジャンルではない」というところに注目しましょう。
RPGやストラテジーゲームと同列に語るものではなく、買い切りゲームやソシャゲと同列のものです。
買い切りゲーム(例:PS4、Switch、Steam):
・基本プレイ有料(DLCで追加コンテンツ販売なども)
・ユーザー間のアイテムトレードが出来るものも
・最近ではガチャによるアイテム販売するものも
・ゲーム開発は運営が実施
ソシャゲ:
・基本プレイ無料(F2P/Free to Play)
・ガチャで各種アイテムを販売(P2W/Pay to Win)
・ユーザー間のアイテムやアカウントのトレード不可
・ゲーム開発は運営が実施
ブロックチェーンゲーム(BCG):
・基本プレイ無料(初期投資が必要なものも)
・ガチャ要素あり
・ユーザー間のアイテムトレードが可能(!)
・ゲームマネーをETHに換金出来るもの(P2E/Play to Earn)も(!!)
・ゲームマネーの所有者が、ゲームの開発方針を提案/投票(!!!)

ここまで着いてきてくださった読者なら既に答えはおわかりだと思いますが、BCGのこれまでのゲームとの最も大きな違いは、ゲームをプレイすることでお金をもらえちゃう可能性があるところにあります。
また、大体のBCG内ゲームマネーはUniswapでETHと交換できるので、最終的に日本円にもできちゃいます。
プロ競技ゲーマーや人気配信ゲーマー以外の、僕のような娯楽ゲーマーがゲームを遊ぶだけでお金が稼げる時代がくるなんて、テクノロジーって素晴らしい!

また、ゲーム開発にもユーザーの意見が重視されます(Governance)。
多くのブロックチェーンゲームでは、有限(Limited Supply)マネーと無限(Unlimited Supply)マネーの2種類を用意するケースが見られます。
有限マネーはゲームを株式会社と見立てた時の株式の所有に似ていて、所有割合に応じて議決権を持つことができます
無限マネーはゲームのデイリークエストなどをこなすことで受け取ることができ、様々なゲーム内ツール(育成要素)の利用に消費されます。
そしてこのどちらもがETHと交換することができるのです。

9. NFTマーケットプレイスとは?

NFTマーケットプレイス(マケプレ)はゲームアイテムのフリマ
Openseaに代表されるゲーム外部のマケプレもあれば、ゲーム運営側が用意しているゲーム内マケプレもあります。
どちらで売買しても、ちゃんとMetamask上にNFTアイテムが保存されるので、ゲーム内で使用することが出来るようになります。
ゲーム外マケプレは取引通貨がETHです。
ゲーム内マケプレはETHの場合もあれば、Gas代回避のためWETH(Wrapped ETH)というETHの仮想通貨(??)を利用するものがあります。
もうわけがわかりませんよね。僕もです。
意味を深く考えるのは辞めましょう。頭が爆発しちゃいます。
Gas代かからないならそのほうがきっといいのです!きっと!

10. なにが面白いの?(P2E: Play to Earnについて)

結論としては、面白いBCGもあれば、全く面白くないBCGもあります。
というか、ゲーム性だけで見ると、現在のソシャゲのゲーム性・コンテンツ量には到底敵うレベルにありませんし、面白さは自分のゲーム趣向に大きく依存するので、一概にお答えすることはできません。
また、ブロックチェーンゲームならではの4要素の実装状況は、ゲームによって大きくばらつきがあります。
①ユーザー間のアイテムトレード
②ゲームを遊んでお金がもらえる
③トレードに手数料がかからない
④ゲーム開発の議決権がある
ゲームジャンルによっては、そもそものゲーム性を壊してしまう場合や、ゲーム経済バランスを崩壊させる危険性をはらむため、ブロックチェーンゲーム会社はこれら機能の実装に非常に慎重です。
まだ誰も作ったことがないゲームを作るのですから、慎重になるのは当然だと思いますし、プレイヤーの実益に関わるのでそのほうが信頼感が持てます。
そんなまだまだ黎明期であるBCGを、それでも面白いと思っている理由は、これまでブラックボックスだったゲーム開発に対し、一定の意見力をユーザー側が持つことで、「①面白いと思うゲームを更に面白くすることで、沢山のプレイヤーが集まり、ゲームの経済圏が拡大し、開発も進むし、プレイヤー達がお金を貰えるチャンスも増える」という良コミュニティサイクルが発生する可能性があるからです。
また、ブロックチェーンゲームは、2種類のゲームマネー、デイリークエストで得られるマネー、アリーナの賞金や、その他のゲーム内経済活動(例:奨学金制度や、キャラのマイニング、など)が複雑に関係しあう経済圏を作り出し、そのバランスがリアルマネーにも波及するため、スペキュレーション(投機)やアービトラージ(転売)など「②ゲームの中でマネーゲームができる」という楽しみ方もあります。
(人によっては、こちらの要素のほうが楽しいかも?)
※遊ばれる際は自己責任でお願いします。
そして芽すら出ていないゲーム会社に着目し、最初期からコミュニティに参加・ドライブすることで「③ゲームコミュニティ内の重鎮的ポジションや、先行者利益を得ることができる」というゲームの上手さや強さ以外の要素で輝くことが可能です。
開発とプレイヤーコミュニティが一帯となって、みんなでゲーム経済圏を作り上げるプロセスに参加する喜びや、ゲームを遊んでお金を稼ぐ感動があり、中にはガチャ運良くて億万長者!という方も現れるかもしれませんね。

2回にわたりご説明してきたブロックチェーンゲームですが、いかがでしたでしょうか?まだまだよくわからない><という方が殆どだと思いますので、これを機会に是非基本プレイ無料のものを試しに遊んで体感してみて下さい!

この記事のここがわからなかった!こう質問にELI5して!といったコメント/ツイート/DMなどなんでもお待ちしております。

引用
【NFT×ゲーム】NFTゲームとは?レアアイテムが資産になる世界
https://howtostart-bcg.com/nftgame/
【米国株】ビットコイン関連銘柄「コインベース」を解説!
https://diamond.jp/articles/-/268171
突然話題になったデジタル資産「NFT」とは何か
https://japan.cnet.com/article/35168406/#story01


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